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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年10月


 流星のように消え去った、藤圭子の「真実」とは――。奇跡のノンフィクション、緊急刊行!

「何もなかった、あたしの頂上には何もなかった」――1979年秋。歌を捨てる決意をした美しき歌姫・藤圭子に、沢木耕太郎がインタヴューを試みた。その肉声は、聞き手と語り手の「会話」だけで紡がれる、まったく新しいノンフィクションに結実した。だが――。一度は封印された作品が、33年の時を隔てていま、新たによみがえる。

                     (新潮社HPより)



今の若い人は、藤圭子と聞いても、宇多田ヒカルの母親という認識なんでしょうね。
藤圭子のデビューは昭和44年。
有名な<圭子の夢は夜ひらく>は、その翌年昭和45年のヒット曲。
まだ小学校低学年だった、わたしもそのころ、数々の賞を受賞する姿を
見ていたし、独特の声とどこか陰のある風貌がインパクトあったのを覚えている。

その藤圭子が芸能界引退を決意し、その時にインタビューした沢木氏との会話を
1冊の本としてまとめた本書。


幼い頃のこと、家族のこと、デビューしてからの苦労などなど。
そして引退を決意した要因になったのが、のどの手術。
ポリープを除去したけれど、元々の声が綺麗過ぎる声に変ってしまったことで
自身の歌が歌えなくなったとか。
知らなかった。そういう事で悩んでいたんだ~。
引退を決めるまで舞台に立つの辛かったでしょうね。
こうして読むと、引退は良かったと思える。

そして、英語の勉強をしたいとアメリカに渡り、後に宇多田ヒカルが生まれる。


最後の方に藤圭子さんが投身自殺した後の宇多田ヒカルのコメントが
また衝撃的だった。
ずっと精神を病んでいたとか。

インタビューの様子では、そんな雰囲気はなかったから。
苦しんで悩んだ挙句、芸能界を引退して、やりたかったことをやり始めたのに
そこで精神を病んでいたとは・・・・なんだかすごく哀しい。

娘の宇多田ヒカルのために、このインタビューを本にして発行したという意図が
なんとなくわかる。


ああ、藤圭子さんの歌、もう一度今、聞きたいな~。


                         ★★★★★
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発行年月:2009年10月



  イギリスの貴族生活を離れたベニシアが、日記に綴った里山での日々! 待望のエッセイ集、第2弾!!
NHKhi/BS2の番組で人気の、ベニシアさんの新作。古民家を修復することから始まった、新しい出逢い、豊かな暮らし。


                  (世界文化社HPより)


 NHKのEテレでただ今、日曜の夕方、再放送中。
毎週楽しみに見ています(^^)

テレビでは、ベニシアさんのほか、お孫さんのジョ-くんが時々出てくるくらい。
ご主人やお子さんは1~2度出てきたかな?


本では、結構、家族のことも書かれていて興味深かった。
特にご主人との出会いがこの本で知れました(^^)

巡り遇うべきだった、お2人というかんじ。
素敵なご夫婦。

ハ-ブ研究家であるベニシアさん。
お庭がハ-ブでいっぱい。
育てている草花も自然なかんじだけど、すごく手入れされているんでしょうね。

毎日を丁寧に暮らすって、こういうことなんだなぁ~と感じました。

お友だちも素敵な方ばかり。
ベニシアさんの性格がきっと呼び寄せるんでしょうね~。


秋には映画が公開予定。
そちらも楽しみです(^^)
 
                          ★★★★★
31vN-oQg1bL__SX230_.jpg    発行年月:2008年12月



   この本は、「どうして?」という問いかけによって、日々を新しくするための秘訣です。

 暮らしのなかのひとつひとつと向き合い、じっくりと考え、頭だけでなく自分という存在すべてで取り組むためのやり方を、たくさん並べてみました。

 「暮しの手帖」編集長、書店経営、文筆業と、八面六臂の活躍を続ける著者・松浦弥太郎が、自身の経験から見つけた、まいにちを大切に生きる秘訣。

 よく働き、よく暮らすための実用集です。川原真由美さんのイラストもたくさん入って、肩の力を抜いて、リラックスして読めるつくりになっています。

 「今日もていねいに。」暮らしたいあなたに贈る本。


                                     (PHP研究所HPより)



4章から構成されていました。

第1章  すこやかな朝ごはん
第2章  とびきりのランチ
第3章  しなやかな人生のためのアロマ
第4章  おだやかな晩ごはん

そして、おわりに ~明日を待ち遠しく眠りたい~


朝、目覚めてから朝食を摂り、仕事や学校に出かけ帰宅して晩ごはんを食べて眠る。
そんな一日の生活を追うように、いろいろな場面で、ちょっとていねいに物事を考え行動してみる。
そうすれば、次の日が来るのもまた楽しみになる・・・・みたいなお話。

なるほど~と思うことばかり。
共感するべきものが沢山あり、男の人なのに、この著者は、すごく細やかな気遣いの出来る方なんだなぁ~と
とても好感が持てました。

こんな旦那さまだったら、奥様は幸せだろうなぁ~。

一番、おおきく心のなかでうなずいたのが
第3章のなかでの『しずかなしぐさ』という項目。
立ち振る舞いが静かな人は、素敵だと常々思っているので、わたしもそれを心して日々、
行動したいと思います。


★★★

ee77b2ac.jpeg 発行年月:2010年6月


著者初の自伝的小説
遺品の中から見つかったテープは、文字の書けなかった母から息子への遺言だった…。社会全体が貧しく、家族間の体温が熱かった時代の感触が濃密に甦る。「在日」の運命を生き抜いた親子二代の物語。


                      (集英社HPより)



「悩む力」で有名な、姜尚中さんの自伝的小説。
在日韓国人ということは知っていましたが、自身の生まれる前からの家族の歴史が綴られています。

韓国人の両親が日本に来るのは母が16歳のとき。
既に日本に渡り仕事を見つけていた父・姜大禹(カン・デウ)に見初められ、韓国に留まるより、少しは楽な暮らしが出来るかもと父親と共に日本へ。
そして、それは太平洋戦争が勃発する年の初めだった。

東京で暮らしていた二人だったが、父親の妹夫婦も一緒に尾張一宮(愛知県)へ疎開。
東京大空襲は逃れたが、その間もなく、名古屋大空襲に見舞われることになる。
そして、父の弟・テソン(大学の法学部に通い、憲兵となって熊本に赴任中だった)の元へ。
しかし、熊本でも大空襲に遭うがなんとか生き延びる。
そして終戦。
テソンは軍からの呼び出しを恐れ、祖国に戻る。残されたテソンの妻と娘は、父が面倒を見ると約束。
いつか日本に迎えに来ると約束したが・・・・・。

そして熊本で生活を始める。
空襲から逃れる最中に亡くした長男・ハルオの次に生まれたのが賛中(日本名・正男)。
そして鉄男(尚中)は三男。

貧しい暮らしのなかでも、困った家族が居れば助け共に生きる。
日本人でも敗戦後は食べるのがやっとの時代のなかで、食べて行くのは容易ではなかった様子。
しかし、母親は逞しい。
また日本人からは蔑みの言葉や不当な扱いを受ける。
それについては、日本人として申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
けれど、日本人を恨むようなことばが一切、ここには出て来ません。
そのことがさらに申し訳ない気持ちを強くさせました。


辛く厳しい生活のなかで、それでもへこたれず、前だけを向いて生きる家族たち。
そして、「永野商店」を建てる。
廃品を集めて廻る仕事。
トラックがあれば・・・と思い、懸命に勉強して車の免許を取る父。

商店はやがて兄が引き継ぎ、三男の著者が勉学に励む。
そして大学進学、海外留学・・・・。

両親の頑張りがあってこその今に感謝している気持ちがよく伝わって来た。
素晴らしいご両親だなぁ~。

とても感動しました!!


                                         ★★★★★


 
41PVEYS3DeL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2012年8月

国有化、反日デモで中国軍が動き出す!

2012年、中国は尖閣諸島を「核心的利益」と言い出し、「(尖閣に)軍が施設を作れ!」と軍幹部が号令した。そして日本の国有化で反日デモが巻き起こり、中国海軍のフリゲート艦も進出して、尖閣海域は緊張が続く。中国は潤沢な予算で空母やイージス、ステルス艦などの新鋭艦の開発、配備を進めている。日本は経済に次いで海軍力でも中国に凌駕されるのか?漁民に偽装して中国軍が出てきたら、領土問題ではアメリカも動きにくく、日本独自で対処せざるを得ない。そこで、かつてソ連の潜水艦をオホーツク海に封じ込めてきた元海将(少将)の著者が、日中の海軍力を徹底分析し、起こりうる海戦の様相と自衛隊の戦い方を明かす。「海軍力とは武器の数やカタログ性能ではなく、戦略と統合運用能力による。勝利のカギは海自の新型潜水艦が握ると思う」(著者)

                                       (小学館HPより)


〔プロフィ-ル〕
昭和11年、鹿児島生まれ。
35年防衛大学校卒(第4期)、海上自衛隊入隊。
対潜哨戒機パイロット、在米日本大使館駐在武官、第5、第4航空郡司令、
昔の陸・海郡大学校を統合した学校に相当する統幕学校副校長として
高級幹部教育に従事する。
退官後、NPO法人岡崎久彦研究所複理事長、日本戦略研究フォ-ラム監事。
海軍戦略、中国海軍分析のエキスパ-ト。
何度か訪中し、中国軍幹部と激論を交わす。



専門的な話が多いのですが、述べたいことはストレ-トに伝わってきました!
著者が言いたいことは大きくは3つ。
・尖閣諸島の領有を叫ぶ中国の真の狙いはなにか?
・中国海軍の実力とはどのくらい?
・日本の防衛力はどうあるべきか?


読んでいると、日本政府が中国が主張する領有権問題そのものが存在しないと冷静に対応していることが果たして正しいのか?と思えてくる内容でした。
中国は強行突破で尖閣を獲りに来るという危機感を国民も少しは危機感を持って考えるべきなのか?
そうした場合、日本の自衛隊がどう動くかがカギ。

最初は軍として獲りに来るわけではなく、漁民として尖閣諸島に接近し、上陸するするだろう。
そのときに、ナンとしても阻止しなくてはならない。

本書第7章では、中国が獲りに来たときをシュミレ-ション化した物語を載せている。
シュミレ-ションのように奪還出来ればいいけれど、そうでなかったら・・・・と考えると恐ろしい。


野田政権では、あまり動きがなかった尖閣諸島問題だけれど、
時期政権を執るであろう自民党にはそのへんも毅然とした対応で臨んでほしいと思う。

自民党の公約を見てみると・・・・
「尖閣諸島の実効支配を強化し、島と海を断固守ります」と書かれている。

何らかの形で尖閣諸島に日本の領土だと示す建物なり、形になった実行支配がされるべきなのかも。
そのためには、今の自衛隊のあり方も見直さなければならないこともあり
難しい問題もあるけれど、いざとなったらアメリカが味方してくれると考えるのは
間違いとなると・・・・・。


読みながらいろいろなことを学び、いろいろなことを自分なりに考えました。



 

★★★★

 

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