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読んだ本の感想あれこれ。
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71esmayEh8L.jpg   発行年月:2011年7月


   わたしは一体、どこから来たのだろう?

   先祖は江戸時代に和歌山から千葉へ逃げてきた漁師で、
   屋号はなぜか「コンニャク屋」----!? 
   気宇壮大なルーツ探しの旅が始まる。


                              (文藝春秋HPより)



著者のおじいちゃん、そのまたおじいちゃん辺りまでを入念に調べて書き上げたノンフィクション。
家族のル-ツをどんどん遡り見えてきたもの。

自分がここに今、存在するのは、その前にず~っと続いてきた物語があるんだということを改めて考えさせられた。

著者の祖父が病気で亡くなり、その前に何やら懸命に書き留めていたものがあったな・・・・というところから、それを見つける。
みるとそれには、祖父の記憶のあれこれが書かれていて、それを元にあちこち(東京、千葉、和歌山)に足を運んで調べていくうちに自身のル-ツも見えてくるという話。

祖父は、漁師の6男だった。名前は量太郎。
その名前のになった経緯も面白かった。
漁師たちの暮らしぶりも粋で、厳しい自然を相手に海の上では床一枚を隔てたところに地獄がある。落ちたらお終いだという考え方も納得。
そんな緊張感があるから、陸の上では明るく元気なノリなのか?

漁がだめなら、おでん屋を・・・という考えもユニ-クで、そんな臨機応変な暮らしぶりも魅力的。
コンニャク屋のおばあちゃん、かんちゃんが凄く可愛い♪



素敵な一族の血をひく自分がいるっていうのは、すごいことだな。

自分のル-ツも知りたくなるけど、既に両親の親は他界してる。
祖父母が生きているうちに、曽祖父母や曽曽祖父母の話を聞いておけばよかったな~。

せめて、子どもたちにはわたしの両親の親の話を今度、聞かせてあげよう!


                                         ★★★★
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41tew3bbJXL__SX230_.jpg    発行年月:2011年6月


     ビルマ難民を研究していた大学院生女子が、
    ある日とつぜん原因不明の難病を発症。
    自らが「難民」となり、日本社会をサバイブするはめになる。
    命がけエッセイ!


                           (ポプラ社HPより)



壮絶な闘病記でありました。
この人の精神力の強さには脱帽です!!
自分だったら、とてもこんな風に行動したり、考えたり出来ない。

突然、発症した苦しみから、医療機関を転々とし、病名がつくまで約1年?
その間、あちらこちらの病院のあちらこちらの診療科に廻されている。
その間、一人で歩くのがやっとくらいの最悪な体調で、診療待ち時間は2~3時間とか。
運よく病名を診断してくれた先生に出会えたから良かったけど、出会えなかったら・・・・?と考えてなんだか凄く怖くなった。


病名が診断されたからといって、終わりではなく、そこからがまた凄い壮絶な治療のスタ-ト。
治療方針も確立されていないような病気で、この先どうなるのか?予後診断もつかないというのは、先が見えず、とても不安だと思う。
「死にたい」とさすがの著者も思ったときがあったけど、これを読んだら、そう思ってしまうのも非難する気持ちになれない。

しかし、どんなときも感じるのは、強い意志。
自分はこうしたい!と常に思っている。
そして、その意志に従って行動してしまう・・・なんてパワフル!!!

ちょっとした恋もあったのが、ちょっと救いだった。


彼女は今、現在どうしているんだろ?
気になったので、ブログに飛んでみた。

Blog         http://wsary.blogspot.com/


うん、パワフルに活動している様子で、嬉しく思いました!
ホント、よく頑張ってる人だ!


                                       ★★★★★

 
a3fab8d1.jpg発行年月:2011年3月


 20代サラリーマン、OL、若い社会人の
現実的な悩みや質問を集めて構成。白石さんの珍回答、
名回答に思わず、クスッと笑ってほっこり優しい気持ちになります!



                    (ポプラ社HPより)



5年前の「生協の白石さん」も面白かったので、こちらも期待して読みました。
以前は、東京農工大学消費生活共同組合工学部店に勤務され、そこで学生が書いた<ひとことカ-ド>にあった質問に白石さんが答えたものが集められていました。
そのときも、ユ-モア溢れる回答に、感心しました。

今回は、ポプラ社が集めた若者の質問を白石さんが答えた物が集められています。
学生からより、社会人になっている若者からの質問が多かったかな?
どうしようもない質問にもユ-モア(ダジャレ多し・・・笑)で優しく答える白石さん。

言葉の言い回しが面白く、センスありの回答は「うまい!」と感心してしまう。

現在は、東京農工大生協から異動し大学に生協がない学生や教職員のためのインタ-カレッジコ-プ・目白店店長を務められているとか。


白石さんに実際会える学生さんも多いということですね。羨ましいな♪


                                       ★★★★

 
20010009784840112048_1.jpg   発行年月:2005年1月


30代独身、食べることが大好き。外食も好きだけど家ごはんも好き。忙しいときのひとりごはん、二人でゆっくり家庭のごはん、おもてなしごはん、接待されるごはん、居酒屋ごはん、旅先のごはん……。いろんなごはんがあるけれど、毎日のことだから、自分のペースで行きましょう。セイコのなるほど~ごはん本。ほっかほかでお届けします。

    
                       (メディアファクトリ-HPより)
                                   


お料理のレシピと漫画で綴る本書。
お料理はどれも簡単に出来そうなものばかり。
そして・・・美味しそう!
これは早速、作ってみたい!と思ったのは、即席漬けとプチトマトのパスタ。
ほかにもいろいろ。
その料理に纏わるお話も面白い!

お料理以外にも4コマ漫画「キョウちゃん」も楽しかった♪
同じ名前だから親近感もあって・・・笑

ペ-ジをパラパラめくって眺めるだけでも楽しめる本書。
実用性もあるし。。。
これは図書館本だけど、手元に1冊欲しいかも~。

とりあえず、作りたい料理はコピ-しておこうかな?


★★★★★


 
 
41FPJZ4VMQL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2005年11月


母親から縛られた纏足をみずからはずして
江青は政治中枢にまで登りつめる
一歩を踏み出した


            
                     (本の帯文より)



なんとなく図書館棚で目について借りてきました。
いや~面白かった!

あとがきで著者が書いていますが、史実を基にした歴史小説です。
大方の登場人物は実在した人物です。
なので、よくわからない中国の歴史も少しわかりました。

毛沢東夫人・江青といえば、恐ろしい権力者で己の権力を使い多くの命を奪った悪女というイメ-ジ。
毛沢東が英雄的扱いをされた時期もあるのに、その夫人の江青には良いイメ-ジが全くない。
本当にそんなに悪い人だったんだろうか?と思っていました。

この物語は、江青の幼少期から数回の結婚ののち、毛沢東夫人の地位まで登りつめ最後は、四人組の一人として死刑判決まで受ける身になったところまでが描かれています。

毛沢東夫人になる前に、3回も結婚していたのは知らなかったぁ~。
そして、いろいろな男性から好意を持たれていたんですね~。

政治に関わる前には女優として舞台に立ち、美しい人だったことも男性から好意を持たれる要因だったんでしょうけど・・・。

でも、権力欲の持ち方は半端じゃない。
そして、女性として夫に近づく者には嫉妬心も抱き相手の女性を憎む。

兎に角、自分の思い通りに物事を運ぼうとするためなら、あらゆる手段を選ばないかんじで、その意味では怖い女性だなぁ~と思いました。
権力者となってから、自分に屈辱を与えた人物を抹殺したりしていたし・・・。

でも、最後はなんだか少し可哀想な気持ちにもなった。
尊敬し愛した毛沢東から裏切られた形になって。

子ども達も最後はそばに居なかったし・・・・・

最後、どういう気持ちで自ら命を絶ったのか?

空しいばかりの人生に思えるけど、本人はこうい生き方に納得していたのかも。


読み応え十分の書でした!!


あとがきで・・・・著者のアンチ-・ミンは江青の指揮した最後の舞台で主役に抜擢された女優だったとか。江青逮捕で舞台は幻に終わり、著者自身も江青の一派として厳しい迫害を受けたそう。
その後、アメリカに渡り、写真家・作家・画家・音楽家と多彩な才能を発揮して活躍しているそうです。

この本の表紙写真も著者自らの撮影作品。

う~ん、著者の自伝も読んでみたくなった!


★★★★★
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