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読んだ本の感想あれこれ。
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f0bc0eda.jpg発行年月:2010年11月

小田急線・世田谷代田駅から徒歩5分、築ウン10年。
空き室あります!
安普請ですが、人肌のぬくもりと、
心地よいつながりがあるアパートです。

              
     (祥伝社HPより)              


              
 
短編連作集のようなかんじですが、小暮荘に住む人々の様子が描かれ、住人同士が接点を持っていく様子が面白かった。

特に印象的だったのは、最初の話
「シンプリ-ヘブン」3年前突然、別れの言葉もなく消えた恋人が現れた話。繭には既に付き合っている恋人・晃生がいるがお構いななしに二人の暮らしにちゃっかり混ざる並木。
繭と晃生の帰りを待ち、料理を作る。しかし再び繭の元を去る。

並木の心理はいかに?と気になっていたら・・・
最後の話「嘘の味」で再び登場。ここでは別の女性・虹子と暮らしている。
虹子は「黒い飲み物」で登場の他人が作った物を食べると、その人が嘘をついているかどうかが分かるという女性。最初のほうで繭のフラワ-ショップでバラの花を5本買いに来る女性。

並木の繭に対する気持ちがここで分かってちょっと感動。
繭のことがまだ好きだったんだな~。
でも繭には新しい恋人も出来て幸せそうで・・・・どんな気持ちでそばで暫く生活したのかな?
晃生になら繭を任せてもいいと判断するためかな?

そんな並木がややストイックな虹子に心を寄せていく変化が最後にあって少し複雑な気持ちになったけど、新しい恋に発展すると想像するのもいいかも。


ほかに大屋の小暮が癌で余命短い友人の元を訪ね、その後「誰かとセックスしなければ」と思う話は面白かった。本人にしたら真面目な悩みなんでしょうけど、男の人って、年を取ってもこんな風に思ったりするのかなぁ~?
少々、呆れるけどイヤなかんじはしなかった。
でも女性と男性の心理は大きく異なるってことですね・・・^^;
わたしも幾ら余命短くても「イヤだ」と言うでしょう(笑)


面白くて、短い時間で読了しました(^^)

★★★
 





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