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読んだ本の感想あれこれ。
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6b842dc4.jpg発行年月:2010年11月


三世代にわたる「風変わりな一族」の物語
東京・神谷町の洋館に暮らす柳島家は、ロシア人の祖母、変わった教育方針、四人の子供のうち二人が父か母が違う…等の事情で周囲から浮いていた。時代、場所、語り手を変え、幸福の危うさ、力強さを綴る。


                           (集英社HPより)


600頁近い厚い本でしたが、面白くて最後まで夢中でした。
3世代にわたる柳島家というある変わった一家の歴史。

3世代の人々が代わる代わる時系列もバラバラで語る物語。
メモを用意して、相関図を書きながら読みました。

覚え書きとしてここに書いておくと・・・・・
ロシア人の絹は柳島竹次郎とイギリスで出会う。
そして、日本に二人で暮らし、3人の子ども(菊乃、百合、桐之輔)が生まれる。
菊乃が豊彦と結婚し、その子どもが4人(望、光一、陸子、卯月)。
けれど、望は父親が別にいて、卯月は母親が別にいる。
百合は一度結婚したが離縁して再び戻り、桐之輔は生涯独身宣言をしている。

子ども達は学校に通わず、自宅で家庭教師や親たちから勉強を教わっている。
3ヶ月だけ学校に通ってみたが、いずれも学校生活に馴染めず問題児扱いとされ学校に通うことは断念。

他者から見たら、実に風変わりな柳島家なのですが、家族は皆、仲良しで会話などを読んでも上流階級の上品な暮らしぶりといったかんじで楽しい。


段々、あとの年代になってくると、皆が年を取り、亡くなる人も出てくるけれど、この家族の一員で居られたことには、皆、満足していたんじゃないかな?
後ろの方で絹が竹次郎と知り合ったころの話には、驚きの事実があって、
あ~この家族の風変わりな様は、ここからスタ-トしていたのだなぁ~なんて思った。

抱擁とライスには塩・・・・柳島家を表す言葉が表題になっている。
ライスには塩・・・・わたしもこれはわかる!コショウも欲しいかも(笑)


本が終わりに近づくと、柳島家の話は、もうお終い?と淋しくなった。
ずっとこの一族の歴史を見ていたいと思ってしまった。
楽しかった。

★★★★★
 
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