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a0b7be37.jpg    発行年月:2009年9月

横溝賞作家が贈る、ハートウォーミング・ミステリ!



夢を諦めた男が立ち上げたビジネス『付き添い屋』。
そこに集まる人々が織りなす、奇妙で切ない人間ドラマ。
情感豊かな筆致で綴り上げた、ハートウォーミング・ミステリ。

                              (角川書店HPより)



主人公の倉沢修介は34歳の元プロ野球選手。
敏腕投手として活躍していたが、危険球を投げ、それが当たった相手選手は、その怪我が原因で引退してしまった。
そして倉沢自身もプロ野球の世界から引退。

倉沢は、ある日、戸部という男と知り合い、彼が社長を勤める会社の下請け的役割の便利屋で働くようになる。
そしてやがて自らがオ-ナ-になり、かつて怪我を負わせてしまった西野真佐夫とその妹である晴香を雇う。



社長の戸部からの勧めで、便利屋の仕事の一環として付添い屋を始め、そこで出会う依頼人とのやりとりが以後、章を変えて物語として進む。

子どものサッカ-観戦に付添って欲しいと頼まれたり、
フィリピン人の女性を空港まで送って欲しいと頼まれたり、
長年貯まった資料や本を整理を、3日間泊り込みで付き合ってほしいと頼まれたり・・・・・

そして最後の章では、社長の戸部が依頼人となり、自分と娘に同行して、娘の母親の遺骨を撒きに行くのに同行して欲しいと言う。


ひとつひとつの話が良い話ですが、最終章で、今までの依頼人には、ある共通した思いがあるということがわかります。
その前にも、少し感じてはいたのですが、ここではっきり、それが解明されて・・・・驚きました。
なるほど~。
言われてみれば・・・・と前の話を振り返ってみたりして。


元プロ野球選手の倉沢がずっと抱えていた重荷。
贖罪のような気持ち。
普段の言動には、明るいかんじが現れていますが、ずっと苦しんでいたんだと気づき切なくなった。

でも、そんな気持ちを理解してくれる、晴香の存在が、これから二人を明るい未来に進ませてくれそうなラストは良かった!


感動の物語でした!

★★★★★
 
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