忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[558]  [557]  [556]  [555]  [554]  [553]  [552]  [551]  [550]  [549]  [548
299d8ca3.jpg発行年月:2011年1月


戻りたい-----いちばん美しい季節の光の中へ

同じ誕生日、隣同士の家に生まれた美奈子と美耶。
互いに「特別」な存在だった。
11歳の夏、美耶の「ある能力」がふたりの関係に
深い影を落とすまでは……。
純粋な想いが奇跡をよぶ、「絆」の物語。

                                            (集英社HPより)


最近、お気に入りになった乾さんの新刊。
今回のお話も胸を打つ感動作でした!

美奈子と美耶の物語ですが、第一章から第六章まで、彼女たちを取り巻くいろいろな人の視点で綴られていく。
第一章と最終章は、美奈子が語る。
家が隣同士で、誕生日も同じの二人。
幼いときから、ずっと一緒の仲良しなのに、ある日を境に、二人は関わりを持たなくなる。

なんとも切ない(/_;)。
なんとか二人が元通りの関係を復活出来たらいいのに~と思いながら読みました。
けれど・・・一向に修復の見込みはなく・・・・・

美耶は優しい子で、関係を断ち切ったのは美奈子の方なんだけど・・・・
美耶がとても痛々しかった。
美耶の母親・恵子が語る第二章で、実の娘に嫌悪感を抱いてしまう複雑な心境が書かれていた。
母親も苦しんでいる様子がわかって哀しかった。


第三章の優等生・近藤史恵が語る章も興味深かった。
学校の成績は優秀、誰からも頼りにされる良い子。
でも、史恵はそれを努力してそうしているという。
特別であり続けるために、そうしないといけないと頑なに信じて毎日を送る史恵が
なんだか気の毒。
でも愛犬の死を機に、少し変われそうな予感が救いだった。

第四章~最終章は
少し年月が経って、二人も中学を卒業し、美奈子は看護助手として昼間働き、夜は定時制高校に通い将来、看護師になろうと頑張っている。

美奈子の母は美奈子が働く病院に入院していて、そこに美耶がお見舞いに来てくれる。

美奈子と美耶の気持ちが、顔を合わせることもあり・・・再び寄り添う最後は、泣けました。
美奈子の母親と同時にホッとした。


けれど・・・やっと二人の気持ちが再び通じ合ったのに、またまた涙を誘うことがあって・・・・
う~ん。どこまで泣かせるんだ~(;O;)

美奈子がこの後、強く生きてくれることを願います!

乾さんの物語は、ほんと、感動します!

★★★★★
 
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 9
10 12 15
17 19 20 21 22 23
25 26 27 28 29 30
31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]