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a84c9b60.jpg   発行年月:2010年5月


北海道を舞台に、時を超え「あの日」へ帰る人びとの、
小さな奇跡と希望を描く、感動の傑作短編集!
施設で会った80歳の老人は、介護士の卵でボランティアにきた「わたし」だけには心を開いてくれた。彼の嘘のような失敗続きの半生記にただ聞き入る日々。あるとき老人が呟いたひとこと「あの日にかえりたい」の真意とは……!? 戦慄と感動の表題作ほか、いじめられっ子の家出少年と動物園の飼育員のひと夏の交流「真夜中の動物園」、地震に遭った少年が翌日体験した夢のような一日「翔る少年」、高校時代の仲間と15年ぶりの思わぬ再会を描く「へび玉」。落ち目のプロスキーヤーが人生最期の瞬間に見た幻「did not finish」、ハクモクレンの花の下で出会った老女の謎「夜、あるく」。北海道を舞台に、時の残酷さと優しさ、そして、時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く、感動の6篇です。

                                         (実業之日本社HPより)


どれも切ないものを含んでいるけど、優しくて温かいものがある。

最初の「真夜中の動物園」は、最初はちょっと重いなぁ~と思ったけれど、動物園の飼育員との関わりが少年の生き様を大きく変える転機になったお話で明るい話で良かった。

次の「翔る少年」は、地震による津波に襲われた少年の話で、こういう時期なので読んでいて、津波の襲う様子や逃げる人々の様子がリアルで怖くなった。
切ない話だったけど、生き残った者に勇気を与えてくれるようなお話。

次の表題作「あの日にかえりたい」は、本当に切なくて泣けた。
老人ホ-ムでボランティアをする福祉系専門学生が関わった偏屈じいさんで通っている石橋老人。
老人が語る昔話。
奥さんとのこと。
後悔している日々のこと。
その想いを知った上である行動を共にするアルバイト学生。
自分だったらどうする?を考えたけど、この学生と同じような行動には多分、出来ない。


ほかの3篇もそれぞれ、良かった。
ちょっと不思議だけど、人の気持ちがそうさせることってあり得るのかも・・・と思わせてくれる。


読み応えある短編集でした!

★★★★★
 
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