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読んだ本の感想あれこれ。
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e8b1bdf2.jpg発行年月:2009年12月


2009年最高の青春恋愛スト-リ-が誕生!
僕たちは、永遠に残る愛の存在を信じられるのだろうか?

山田真野。
上から読んでも、下から読んでも、ヤマダマヤ。
彼女はそれをいやがっていたが、僕には関係なかった。
最後までずっと「山田さん」と呼んでいたからだ。
東京・吉祥寺に住んでいる僕と、山田さんの、永遠の物語。

           
                            (祥伝社HPより)

長編ではなく、短編5つが収録。
どの話も若者が主人公。
爽やかで、切なくて、いいかんじの恋愛スト-リ-が堪能出来ました(^^)

最初の「交換日記はじめました!」が結構、好き。
高校生時代に一組のカップルが交換日記を始めるのだけど・・・そこに成り行きでいろんな人が加わって・・・・時には伝言メモみたいになっていくのが面白い。

その後、大人になってそのカップルが再びどうかなるか?なんて期待したけど・・・意外な新たな恋が始まってそれも良かったな♪

「ラクガキをめぐる冒険」と表題作の「吉祥寺の朝比奈くん」は、最後に「え?そういうことだったの!?」という驚きがあって、それも楽しかった。

「三角形はこわさないでおく」ではいろんな三角形の物が登場し、高校生の男女3人の関係も三角関係という設定。
高校生だからこわさずにおける関係だな・・・なんて思うのはイジワルな大人の考え?

「うるさいおなか」は授業中お腹が鳴っちゃう女の子の話。
女子には結構、同じ悩み持ってるかもね~。
そのうち「わたしハラナリストだから・・・」なんて流行るかも・・・・笑
憧れの先輩の前でより春日井くんと一緒の方が楽しそう(^^)
2人の会話は漫才だよ!



どの話もよかった!
初めて読んだ作家さんだったけど、これは今後も期待したい!

と思ったら前作の「百瀬、こっち向いて」を主人が図書館で予約したそう。
わたしもそれ読ませて貰おう!



★★★★
PR

0ff1eb3d.jpeg発行年月:2007年11月

病んでいるのは、いったい誰だ?
妊婦連続殺人の容疑者を夫が弁護-----。
妊娠5ヶ月めの妻の恐怖は、それから始まった。
現代社会の病理を描く、衝撃の書き下ろしサスペンス

妊婦ばぁりが次々と狙われる連続殺人事件の容疑者は、男子高校生だった。しかも夫がその弁護を・・・・。妊娠5ヶ月めの美沙緒の周辺がめまぐるしく変化する。

       
                                  (講談社HPより)

先ず最初に恐ろしい事件が連続して起こり、犯人に憤りを覚えました。
私立の進学校に通う男子高校生が犯人。
最初の殺人は、不運な偶然が重なり・・・しかしそれを機に次からは自分の意志で妊婦を狙う。
もはや捕まるのも時間の問題と気づいたあとが恐ろしい。

そんな犯人をこれまた不運な偶然からか、弁護する立場になった男の妻・美沙緒。

留置所で拘束されながら尋問を受ける犯人・直彦と弁護士の妻・美沙緒の出来事が交互に描かれる。

美沙緒の周辺にいる親しい者たちが事件を機に悪意を剥き出しに攻撃する様も怖かった。

人って怖い。
どんな事で恨まれているか・・・。

弁護士ってやっぱり大変な仕事だな。とまた思う。
こういう誰がどう考えても極悪非道な人をも弁護しなくちゃならないんだから・・・・。

でも美沙緒の夫・月隈は、良い弁護士だな。
その生い立ちからしたら、直彦のような人間を真っ先に恨んでも不思議じゃないのだけど。
罪を軽くしようとしてるわけじゃなく真実を明らかにすることを真っ先に考えている。
犠牲になった遺族の気持ちがよくわかるからだろうな。


月隈と美沙緒の関係も会話から感じる関係がとても良かった。
だから、最後、美沙緒が最悪な状況に陥ったときには、まさか!?とハラハラ。

そういう意味では、最後、ホッとしました。

しかし・・・人間の本音とかってわからないし・・・・不穏なかんじは少し残る。

永嶋さんの本、数冊読みましたが、どれも結構、おもしろいなぁ~。

新刊も楽しみ(^^)


★★★★

d61861a5.jpeg   発行年月:2009年10月


   パティスリ-・ル-ジュは、
         天才パティシエ柳原さんの店。
   そこで働く、新米・晴香ちゃんの目を通じて描く、
   コミカルでスィ-ト、
         そしてドラマチックな恋と仕事の物語。


                
(角川書店HPより)

 
 
表紙の絵が可愛い♪
フランス菓子職人の柳原の下で働く晴香。
同い年で同僚の近藤くんとパティシエの柳原に憧れ、日夜努力。

いろいろなお菓子が登場して、楽しい。
ミルフィ-ユ、マカロン、ガト-ショコラ・・・・などなど。

各章、お菓子の名前になっているのも楽しく、女の子(大人の女性も含む)なら誰でも読んでいて楽しい要素がいっぱい(^^)

関わってくる人たちも、店のオ-ナ-兼スポンサ-の紅子や、女優でもある紅子のヘアメイク担当の森英次(通称・マシュマロ)などなど個性的で楽しいメンバ-たち。

兎に角、楽しそうな職場関係。

晴香には付き合っている恋人がいて・・・でも上手く行かず・・・・

最初の男の子との関係で悩んでるくらいは、可愛かったけど、ちょっとその後の展開は好きじゃなかったなぁ~。

若い子が読むには楽しいのかもしれないけど・・・・・^^;


この方ちょっと聞き覚えあるな~と思って調べたら・・・
子ども達が好きで図書館でよく借りた「パンダのポンポン」シリ-ズを書いた方でした。


この本も中学生くらいの子でも楽しめるかも。
娘に勧めてみようかな?




                                                    ★★★
661013a1.jpeg発行年月:2009年12月


「日本のどこかに、誰も知らない廃線跡がある。それを最初から最後までたどると、ある奇跡が起こる」

吉祥寺の居酒屋で、心優しき鉄道ファンはそうつぶやいた。直後に彼は失踪。ぼくは彼を慕う「鉄子」の菜月さんとともに、その姿を追って北へと向かう。けれどその言葉は、思いもつかないところにぼくらを運んでいった――。誰かを想うよろこび、何かを失うさみしさ。なつかしくなる、旅に出たくなる、大人のための青春小説。
 
(新潮社HPより)

「天使の歩廊」は建築家。今度は鉄道マニアのお話。
鉄道には全く興味ないので、前半部分は少々、退屈でした^^;

でも、マニアの間で噂される

まぼろしの廃線跡を見つけて始発駅から終着駅まで辿れば、ある奇跡が起こる
が気になり、次第に話にものめりこみました。

親しくなった男性が行方不明になり、廃線跡に行ったのだ!と予測し、その地を探し訪れる牧村と菜月。
ラスト、奇跡を体感した男女。
そして、そこから始まる未来。

二人の未来はどうなっていくのだろう?

一見、ハッピ-エンドのようですが、そうとも限らないというリアルさもあって・・・・
そこまでの話はファンタジ-だったけど、妙に現実的な終わり方で、そこもなかなか面白いなんて思いました。

最後の方にあった印象に残った文

人生は鉄道と似ていて、ところどころ乗り換えがある。
乗り換え駅は注意しないと目指しているところと全くちがう場所へ連れて行かれてしまう。

なるほどね・・・・この物語で言いたいことかな?

今回も最後に多くの参考文献がありました。
時間をかけて一作一作書かれる作家さんなんでしょうね。

次回作も期待しちゃおう(^^)


 
★★★★
                      
71f43b6d.jpeg発行年月:2009年8月


自分の力ではどうにもならない衝撃的な事件に見舞われたあと、人はどんな道を歩んでゆくのか。恋人、夫婦、家族たちに訪れた人生の転機を温かな眼差しですくいとった7編。人々の再出発を予期させる結末にはひとすじの希望の光が射しこみ、感動を呼ぶ。


                      (双葉社HPより)

先日、読んだ「ぴしゃんちゃん」がとても好きな文章だったので、期待して読みました。
7つの短編集。
それぞれ立場は違うけれど、9.11の同時多発テロが物語の中に出てくる。
日本で、ただニュ-スを見ながらの者あり、ニュ-ヨ-クに住み、身近な人を亡くした者あり、その関わり方は様々でしたが・・・・。

著者の経歴をみると、現在、ニュ-ヨ-ク在住とのこと。
きっとこの事件への思いは、日本でテレビ画面であの二機の飛行機がビルに突っ込む映像をまるで映画のCG撮影をみるような気持ちで見ていたわたしとは違うのだろうなぁ~。

物語は、どれもラストが良い。
幸せばかりの人生じゃないけど、何かの機に、少しずつ今までと違った良い方向に向かってゆくんだな~と感じる物語たち。

表題作「犬のうなじ」は3番目に登場。
10年前、バイクに乗ったまま何処かに行ってそのままの恋人・ロクロ-を密かに待っているナミエ。
9.11の犠牲者追悼のセレモニ-の公園内で
首輪の付いた犬に出会い、そのタグには名前らしいFangの文字。
もしも飼い主が現れたら返さなきゃならないので、頭文字の「F」と呼び可愛がる。
「F」のうなじは惚れ惚れするほど白くなめらか。
どこかロクロ-の目とダブる眼差し。

情景が目に浮かぶような物語で7作品中、一番気に入った!
ラストは少し、哀しいような気もするけど、きっと新しい一歩を踏み出すんだろうな~と予感させる明るさも感じて良かった。


短編集だけど、全部良かった!
長編もあるかな?
もっとこの著者の書く物語が読みたい!
そんな風に思いました。

★★★★

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