女は素知らぬ振りをして、いつも抜かりなくすべてを整えている──。
50歳を目前に大企業からリストラされたバツイチの岳夫は、恋人にも振られ、全てを失って一人きりで軽井沢のボロ家での田舎暮らしを始めた。しかし彼の周りには、料理屋の優しい女将とその娘、艶やかな人妻、知的な獣医などなぜか女性が現れて……。思いがけなく展開する人生に立ち向かう男と女たち。大人のための長篇小説。
(新潮社HPより)
50歳目前の男性が主人公。
珍しいな・・・男の人が主人公なんて・・・・と先ずは思いました。
それも離婚して8年で経営不振の航空会社をリストラされてという状況。
建築家だった父、自らが建てた軽井沢の放置状態だった古い別荘を新しい住処に決め、そこでの生活を描く。
でも、どんどん広がる人間関係は楽しい。
先ずは、ホ-ムセンタ-で買い物していて会話した店員・恵理。
その母親・ゆり子が営む小料理屋「しののめ」の常連になり、別荘滞在中の紘子と知り合い、捨て犬を飼う事になり、動物病院の獣医師・沙世とも出会う。
実にいろいろな女性と知り合う主人公の梶木岳夫。
捨て犬をロクと名づけ飼うのだけど、このロクが可愛い♪
利口だし・・・。
唯川さんがきっと犬好きなんだろうなぁ~。
そして終盤、意外な真実がわかる。
なかなか面白いお話でした♪
★★★
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小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
(朝日新聞出版HPより)
下巻も面白かった。
5つ目の夜のつづきからスタ-ト。
体を小さくしての二人の冒険。
いろいろなモノたちが登場。
言葉を話すエンピツたち、チョ-クたち、サヒワレスプ-ンたち。
それは自分たちが昼間過ごす小学校のなかでもよく見るモノたち。
モノたちの言葉が印象的でした。
・・・・・おまえたちは自分のものを自分と同じくらいに大事にすることなど決してできない・・・・・・
その言葉を黙って聞いたあと仄田くんの言う言葉もなかなか良かった。
・・・・・自分と同じように大事になんて、できない。でも、それだからといって、大事に思ってないわけじゃないんだ。できるだけ大事にしたいんだ・・・・・・」
昼間の世界ではか弱いかんじの仄田くんがどんどん頼もしくなっていく様子が良かったな・・。
そして、最後の夜が終わって・・・・・
物語のおしまいには、さよと仄田くん、ほかのクラスメイトたちが大人になった様子も少し書かれていて
嬉しかった♪
仄田くんもさよも、二人で過ごした夜の世界の経験を活かして立派な大人になったんだろうな~。
下巻の、挿絵も素敵でした!
★★★★★
小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
(朝日新聞出版HPより)
結構、厚い本なのに、面白くて一気読み。
主人公は、小学4年生の鳴海さよと仄田鷹彦(ほのだくん)。
仄田くんは、クラスでは変わり者として、仲良しの友達が居ない男の子。
でも、さよと共通するものがあって・・・・
さよは、そんな仄田くんを冷静に見つめている。
二人の共通は本を読んでいること。
そして、二人は、ある日、本の世界のような不思議な空間に入り混む。
冒険ファンタジ-の要素が大きいけれど、普通の生活をしている世界にも戻って来て、冒険で体験したことが実生活でも良い影響を与えていくかんじがいい。
仄田くんが、どんどん逞しくなっていけばいいのになぁ~。
そして、さよも幼いころに別れた父との再会を母親に申し出たのも冒険での経験に基づいてだった。
下巻では、どんな展開になっていくのやら・・・・楽しみだ~!!
表紙の絵とともに頁下に小さく描かれる酒井駒子さんのイラストも素敵です!!
★★★★
札幌育ち、見てくれ良好、二十三歳、生娘の、吉田が恋に落ちた模様です。
吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。ストーカー? いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。問題は、男が吉田を知らない、ということ----。愛嬌と軽やかさに満ちた、著者一年半ぶりの新作。
(新潮社HPより)
なんか、笑える物語。
朝倉さんらしい可笑しい恋愛小説。
23歳の吉田苑美が、そもそもなぜ、榎又辰彦に惹かれたのか??
最後まで謎だったなぁ~。
エノマタと従兄弟のみっちゃんは同い年の42歳。
みっちゃんは良い大学を出て、大手鉄鋼勤務。見た目はあまりよくないみたいだけれど・・・^^;
二人は同じマンションの隣同士。
仲は良さそうで、二人の会話する様子は、まったり。
物語は、エノマタが語ったり、吉田が語ったりしながら進む。
吉田がエノマタが好きでスト-カ-まがいの行為までして付き合ったのに、段々とエノマタのトウヘンボクさに嫌気がさしてきて別れる。
早く気づけよ!と思ったけれど・・・・・
意外とこれくらいのトウケンボク男って多いかも?
気が利き過ぎるのもイヤだけどね~。
吉田の友達、理絵子や前田のキャラも愉快だった。
★★★
鳴く声は、いのちの燃える音に似て------
幽閉先で家譜編纂と十年後の切腹を命じられた男。
何を思い、その日に向かって生きるのか?
心をふるわす傑作時代小説!
第146回 直木賞受賞作
(祥伝社HPより)
首を長くして待っていた直木賞受賞作の本書。
期待に胸を膨らませて読みました♪
そして、その期待を遥かに超えた感動作でした!!
泣けました・・・(/_;)
主人公は、戸田秋谷(とだしゅうごく)。
江戸で藩主の側室と不義密通を犯し人を一人斬ったという罪で幽閉の身。
幽閉先では、妻・織江 娘・薫 息子・郁太郎とともに住み、命じられた家譜編纂に励む。
そして、もう一人の男・檀野庄三郎が秋谷の監視役として幽閉先の地に向かう。
庄三郎は、城内で刃傷沙汰を起こした罪で死罪を免れる代わりに秋谷の家譜編纂の手伝いと監視を命じられていた。
監視役として秋谷の家族と共に暮らしながら、秋谷の人柄に魅せられていく。
そして切腹を命じられた罪そのものも、全く秋谷に非がないものであると知る。
なんとかして、切腹を赦される手立てはないものか?
読みながら、このまま切腹なんてことにならないでほしい!!と強く思いながら読みました。
けれど・・・・・・。
秋谷の思いが哀しく切ない。
そこまでいろいろなことを考えて自分が犠牲になることが一番、良いと考えたのか?
秋谷の息子・郁太郎は、そんな父の気高い武士魂を見て、きっと立派な大人に成長するだろう。
郁太郎の友・源吉も偉かった!
幼いのに、決死の覚悟で取り調べを受けて・・・・この場面が一番、辛かった!(;O;)
自分が生きると言うことよりも、自分がどう振舞ったら大事な人がこの後、生き易くなるのか?を考えている者たち。
庄三郎も一時はそんな思いで命賭けの行動に出た。
その行動に出る前のことばが印象的だった。
・・・・・・・・ひとは心の目指すところに生きているのだ。
心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば
命を絶たれることも恐ろしくはない・・・・・・・・・・・・・
秋谷も同じ思いであったのか?と考えると少しは救われる。
葉室作品、やっぱり凄いな。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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