生きるのか死ぬのか、愛すのか憎むのか、
あさのあつこが放つ江戸の巷の物語
「断ち切れ、断ち切れ、過去の一切を断ち切って生きろ」
宿命に抗う男たちの悲痛な叫び
ニヒルな同心・木暮信次郎、闇を抱えた商人・遠野屋清之介。
屍体に隠された瑠璃石が、因縁の男二人を突き動かす!
(光文社HPより)
待ってました!シリ-ズ4作目の本作。
今回も面白かった!
小間物屋問屋の遠野屋清之助と同心・小暮信次郎。
「梅屋」という小料理屋を妻のおふじと息子夫婦に任せ、信次郎の手助けをしながら事件解決に奔走する伊佐次。
今回は、遠野屋清之助の話が中心。
清之助の過去には、かなり込み入ったものがあり、そのせいか何処か掴みどころがない人としての温かみに欠けるような印象だった。
しかし、今回は、その清之助の心の中にあるものが少し理解できた。
清之助の過去を語りながら、商人として全うするのか、再び刀を握ることを選ぶのか?
どっちもありえそうな状況で内心ハラハラ。
でも、結果、穏便にことが済んでホッとした。
このシリ-ズはこれで完結かな?
個人的には、伊佐次とおふじの掛け合いが好きだったなぁ~。
言いたいことをお互いポンポンいいながら、内心はとてもよくお互いのことを理解し大事に想っている、理想の夫婦の姿を毎回、楽しく読ませて貰えた♪
★★★★
恋ではなく、愛でもなく、もっと不純で、純粋な欲望
東京のアンティーク着物店に京都の葬儀社。
2組の夫婦関係が交差し、秘めた性的嗜好があらわになる。
堕ちていく男女を描く問題作
(文藝春秋HPより)
話の展開は面白く、文章も読みやすいのだけど・・・・・。
やや辟易しちゃう、男女の絡みの部分・・・・^^;
東京の夫婦
結城麻子と誠司・・・麻子は実家の老舗呉服店で働き、やがて自分のアンティーク着物を扱う店を出す。
誠司とは、元の職場であるブライダル専門のプロデュ-ス会社勤務時代に知り合い結婚。
京都の夫婦
桐谷千桜と正隆。
千桜の実家である葬儀会社に勤務していた正隆はその営業の手腕を見込まれて社長の娘である千桜と結婚。
7歳の息子あり。
簡単に言えば、この物語は・・・
この二組の夫婦のダブル不倫の様子を描いている。
小説だから、こういう偶然はあってもよしとするとして・・・・
この4人がお互いの夫婦の異性に惹かれる要因ちょっとイマイチわからない。
お互いの配偶者に隠していた、性癖がドンピシャ一致ということらしいんだけど、
なんだかなぁ~・・・・・。
ただ、今回は着物の話がよく出てきて、呉服屋さんのトキ江さん(麻子の祖母)は、粋なかんじで好きだった。
トキ江さんの恋バナをもっと知りたかったなぁ~。
しかし、文藝春秋の特設サイトにはビックリ!!
あの刺青は本物なんだ!!!
ちょっとわたしの中の村山さんのイメ-ジが180度変わったわ~。
ちょっと前は、田舎で野菜づくりとかやってますみたいなインタビュ-見てたんだけど・・・・。
ま、書く力はすごくある作家さんだと思うので、今後の作品も読ませていただきますが・・・。
こういう路線のは、ごく、たまにでいいかな?
★★★
宮部みゆきの新境地、RPGファンタジー!!
“ボツネタ”が集まってできた、できそこないの世界「ボツコニアン」をより良い世界に創り変えるため選ばれた少年ピノと少女ピピ。二人の前代未聞・驚天動地・抱腹絶倒の冒険の旅が始まる!!
(集英社HPより)
う~ん。
ゲ-ムには、全く興味なしのわたしには、少々退屈な1冊でありました~^^;
ま、表紙折り返し部分に使用上の注意の記載がありまして・・・
ゲ-ム好きじゃない人にはお勧めしないというようなことも書かれてあったのですが、一応、宮部さんの作品なんだし読まないわけにはいかんだろうと読んだ次第。
話は、全てゲ-ム仕様(?)
ゲ-ムに詳しくないからわからないけど・・・。
12歳の双子の姉・ピピと弟・ピノが、出来損ないだらけで出来ている「ボツコニアン」を冒険するという物語。
モンスタ-が出てきて、戦ったり、魔法の力を増強させて行ったり。
物語は、読むのが疲れるのだけど、途中ところどころにある宮部さんの一人突っ込み的な発言に遊び心満載で可笑しかった。
登場人物たちに著者を突っ込ませるという手法で。
宮部さんがかなりのゲ-ム好きとは知らなかったわ~。
これは続きがありらしいけど、わたしはこの1冊で十分だわ・・・笑
普通の小説だけを読ませていただきますm(__)m
その笑顔が眩(まぶ)しくて、
僕はそっと横を向いたんだ。
井嶋杏里(いじまあんり)は、中学一年の夏に引っ越すことになった。
場所は亡き父の実家で祖母が一人暮らす町・葦原(あしはら)。
私立中学からの転校で、なじめない中学の校舎の中、
ふと、使われなくなった教室『1-4』に入った杏里は、
市居一真(いちいかずま)と出会う。
杏里の姿をみとめた一真は彼女に絵のモデルになって欲しいと
強く思い始めて……。
杏里、一真、それぞれの家族や友達との関係、
そして二人の友情と成長を描く、あさのあつこ最新作!
(光文社HPより)
最後にあった
「・・・・進研ゼミ中一、中二講座に掲載されたものです」の文字を見て納得しました。
話が綺麗過ぎるなぁ~と思っていたのですが、こういう対象に向けて書かれた物語とわかれば、これはこれで良い物語だと思う。
友達の大切さ。
自分が大切にしたいと思える人との付き合い方。
家族との関わり方。
いろいろなことが物語のなかから読み取れて、中学生の立場なら、どの言葉も素直に自分の身に置き換えて入って来そう。
★★★
「ヘブン」に行けばきっと幸せになれる――自分の居場所はここではないという疎外感のなかで育ち、「地上の楽園」を求めて日本を離れた一人の少女を待ち受けていたものとは……。北朝鮮への帰国事業が引き起こした悲劇を下敷きに、少女の心の成長を描く。
(朝日新聞出版HPより)
物語は、祖父が父に宛てた手紙にあった「ヘブン」を目指して日本を後にした少女・茉奈の物語と、
在日朝鮮人の北への帰国事業に関わった人物の手記の部分が交代に出て来る。
最初は、その二人の関係がわからないまま読み進むかたちになったけど、段々とその関係性が分かってくる。
史実が元となってはいるけど、どこかSFっぽいかんじもするのは、「ヘブン」を目指して辿り着いた国が、あまりにも日本とは違うため、異世界の雰囲気を感じるためかもしれない。
何者かに追われ、逃げる茉奈は、暗い洞窟のような場所に身を潜めるのだが、そこでいろいろと助けてくれた若い兵士との出会いがなければ命も危なかった。
そして、その兵士自身は、命を賭けて茉奈を助けてくれた。
兵士との別れの場面は、哀しかった。
そして、「ヘブン」の本当の姿を知り愕然とする。
その後も危ない目には遭いながらも、助けてくれる人が居て、茉奈は生き延びた。
茉奈の物語と一緒に進んだもう一つの話との関係性も最後には、わかる。
う~ん。
なかなかよく出来た物語だった!
あまり知らなかった史実のことも考える事が出来たし。
哀しい物語だったけど、最後に救いがあったのは嬉しかった。
この著者は、いろいろな話を読ませてくれる。
次回作も大いに期待します!!
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
