山名順一・48歳・「主夫」兼「翻訳家」。
結婚20年目にして「離婚」という一大決心をした彼の家へ
突如ホームステイすることになったのは、
世界的ベストセラー作家の娘だった!?
佐川光晴の新境地!!
(河出書房新社HPより)
面白かったぁ~!
翻訳家が主役の物語ってあまり読んだことないので、へ~と翻訳家の裏事情を垣間見たかんじで興味深かった。
そして、主人公の山名順一の奥さん・遼子もなかなか個性的で良かった。
妻は中学校の教頭で毎日、仕事を終えての帰宅は遅く、順一は家で家事をこなしながら遼子の帰りを待つ生活に辟易している。
こんな生活が続くのはイヤだと離婚を考えるが・・・・自分にはお金がないという現実。
そこに持ち込まれた話が、世界的ベストセラ-作家の娘をホ-ムスティさせてあげて欲しいという依頼。
それがうまくいけば・・・・・・。
ちょっとした計算も働きその話に乗る順一。
最初は、家事を全くやらない遼子をちょっとそれはないんじゃない?なんて順一にやや同情もしたけれど・・・・話の後半部分で、遼子の本音もわかり、順一にはやはりお似合いの夫婦なんじゃないか?と思いこの夫婦は本当に離婚しちゃうのかなぁ~?なんて心配になって・・・・
最後は、ほんわか良いかんじで終わってよかった♪
佐川さんの作品は、これで3作目だけど、人物設定がなかなか個性的でいいな。
またいろいろ読んでみたい!
★★★★
入学早々、バスケ部に入ろうとしたジュンペ-。
でも、2年生が1年生はいらないと言う。
どうなるの!?
高校バスケ部を舞台にした青春小説。
(PHP研究所HPより)
これは児童書に近いかなぁ~?
特別な感動とか起きないのは、もう既にこの物語のなかの人物たちと年が違いすぎ、彼らの親の方の目線で読んでしまうということだろうか??
主人公は超名門校の私立・国分高校に奇跡的に合格した斉藤順平。
入学前からバスケ部に入りたいと思っていた。
が・・・・3年生が警察が介入する事件を起こし、1年間の対外試合禁止の措置のバスケ部。
それでも入部したいと申し出るが、2年生からは「1年はいらない」と言われてしまう。
それでもなんとか入部させて貰うもののコ-トに入るのを禁じられ部活は見学のみと。
この設定は、ちょっと変わっていて面白いな・・・と思った。
その後、順平はほかの入部したい1年生をなんとか5人集めて、試合をし、勝ったら部活動を認めて貰うことを約束する。
そして、試合。
ま、結果は、入部を認めて貰い、部活動参加が決定するわけだけど・・・
名門高校に入ったのに部活ばかりで、勉強はクラスの平均点を下げる「バカ王」という順平には
親の気持ちになったら・・・もう少し勉強にもその根性を注いだら?と言いたくなる(笑)。
顧問の先生が、順平にその辺りのことを言うんだけど、そのまま・・・。
勉強も頑張る様子があればよかったのになぁ~
ま、軽く読める青春小説としては、良いのか?
アリウ-プ・・・・バスケのシュト時の技で、ボ-ルを受け取ったらそのまま空中でゴ-ルすることらしい。
ふむふむ、そういうの見たことある。
アリウ-プって言うんだ~。
この表紙は、その瞬間ですね。
曙光の人もある。夜陰を照らす月のごとき、脇役の人生もある。
「私は歴史の敗者を描きたい。彼らの存在に意味はなかったのかと」
50歳で創作活動に入り、アラカン世代で直木賞を受賞した歴史・時代小説家、初めての随筆集。
ひたむきに生きる人々の姿を、和歌や漢詩を引用しながら香り高く描いた作品がファンを広げている葉室麟氏。
小説のモデルとなった人物や、敬愛する作家、自身の読書遍歴、
50代で創作活動に入った思いなどをつづった。
直木賞受賞後に書かれた随筆のほか江戸時代の福岡・博多を舞台にした短編小説「夏芝居」も収録。
(西日本新聞社HPより)
こんなに格調高いエッセイは、今まで読んだことないなぁ~。
歴史は学校で習ってはいるけど、人物については意外と深くは知らない。
葉室さんの本では、今までの知っている歴史上の人物のほかにもあまり聞き馴染みのない人物も多々登場。
そして葉室さんの取り上げる人物たちに共通しているのが、ひたむきさ。
真摯に自分のできることを世のため、人のために黙々とこなしていく。
この随筆集を読むと、葉室さん自身にそんな雰囲気がみえる。
北重人さんとの思い出を語った箇所は感慨深かった。
北さんの作品をわたしも幾つか読んで、まだまだ作品を読ませて貰いたいと思っていたのに61歳という若さで2009年に亡くなって、とても残念に思っていたので、その北さんとのエピソ-ドを読んで、ジ~ンと来るものがあった。
そして、若い頃、読んだ書をもう一度読むことにより、記憶のなかの懐かしい自分と対話する時間を持てるという部分には、なるほど~!と思った。
葉室さんが若い頃に読んだという「心変わり」(ミシャエル・ビュト-ル/著 清水徹/訳)を、読んでみようかなぁ~。
最後の短編「夏芝居」も良かった!
若い頃、夏芝居を父親と見に行き、そこで知り合った男性と駆け落ち騒動まで起こしたことのある、お若が10年ぶりにその男性・市助と再会する話。
お若の夫・治三郎が粋だなぁ~。
短編は読んだことないけれど、面白かった!
過去の作品には短編集もあるのだろうか?
探してみようかな?
表題の意味も随筆を読むとよくわかる。
どうか長く作家活動を続けてください!!と言いたい作家さん。
家老と一藩士の、少年時代からの友情と相克を描く松本清張賞受賞作
江戸中期、西国の地方藩で同じ道場に通った少年二人。
不名誉な死を遂げた父を持つ藩士・源五の友は、いまや名家老となっていた
(文藝春秋HPより)
素晴らしかった!!
なんと美しい文章なんでしょう。
葉室作品を読むようになったのは、最近なので、まだ読んだ作品数が少ないのですが
ハズレにない作家さんですね!
この書は、3月24日の記事同一著者の「無双の花」にコメントを下さった、ひろさんから薦められたものです。
薦めてくださってありがとうございますm(__)m
物語は、家老となった松浦将監が領内の新田の様子を視察に来て、郡方側の日下部源五がその案内役を命じられ二人が久しぶりに顔を合わすところから始まる。
将監と源五は12歳~13歳頃、剣術を学ぶ道場で知り合い、それ以後親しくなったが、ある事を境に二人の間には隔たりが生じていた。
そして、物語は、まだ二人が知り合った頃の出来事から語られていく。
現在の身分が違う二人の姿を織り交ぜながら。
二人が出会った頃に知り合った十蔵と3人で夏祭りに行き、夜空を見上げて話す場面が印象的。
それがは、その後の成長した3人にも同じように思い出深い場面として心に留められていたのだとわかる場面では、ジ~ンと胸が熱くなった。
十蔵が大切に保管していた蘇軾(そしょく)の「中秋月」という漢詩
暮雲収め尽くして清寒溢れ
銀漢声無く玉盤を転ず
此の生、此の夜、長くは好からず
明月、明年、何れの処にて看ん
日暮れ方、雲が無くなり、さわやかな涼気が満ち
銀河には玉の盆のような明月が音も無くのぼる。
この美しい人生、この楽しい夜も永久につづくわけではない。
この明月を、明年はどこで眺めることだろう。
これを持っていた十蔵の気持ちを思うと泣けた。
将監に絶縁状を送った源五の気持ちもわかったけれど、将監の立場ならば十蔵に行ったことも仕方のないことだったとわかる。
ところどころに漢詩が出て来るのですが、これがとても効果的だった。
漢詩はよくわからないのですが・・・ちゃんとどんな意味か書いてくれているので助かります。
詩の言葉がそのときの登場人物の気持ちや情景がよく表していました。
終盤、脱藩し、江戸に向かうという将監を助ける源五。
無事に果たせるのか?ハラハラドキドキ。
緊迫感が終盤で増して、盛り上がりました!
葉室作品にハズレなしの予感。
まだまだ未読の過去作品がたくさんあるので、これから読んでいこう!
たのしみ♪たのしみ♪
これは文句なしの★5つ・・・以上だな。
★★★★★
美人ベストセラー作家は、なぜ突然絶筆したのか?
突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。
執筆復活を願う編集者に対し怜花が告白した衝撃の物語。
甘美で残酷な究極のラブストーリー
(文藝春秋HPより)
かなり厚い本(560頁)ですが、一気読みでした!
入社3年目の編集者・渡部敏明が、8年前に絶筆宣言をしたままの作家・咲良怜花に連絡をとり、個人的にもずっと気になっていた「なぜ、絶筆宣言をしたのか?」を問う。
そして、始まる怜花(本名は後藤和子)の過去の話。
驚くほどの美貌を備えた作家という評判どおり、57歳になった咲良怜花は美しかった。
しかしその美貌にも隠された秘密があった。
和子が自らが語る過去の物語がこの本の殆ど。
ひとりの女性の一途な恋愛話と言ってしまえば何処にでもあるような話だけど、作家として成功したのもその恋愛があったから。
作家という仕事は、やはり私生活で経験したことが大きく関わるんだろうな・・・・。
和子が一途な想いを寄せる男性・木之内徹は、優しいけれど、それは誰に対してもであり何だか嫌なかんじ。
ほかにも和子のことを想ってくれた男性は居たのに、ずっと想い続けている健気さが哀しい。
本人はそれで十分幸せだったのかもしれないけど。
若い編集者になぜ、自分がずっと秘めて来た思い出の一全てを語ったのか?
疑問だったけど、最後に、そういうことだったのか?と思うことが出て来る。
そして最後のエピロ-グが衝撃的。
特に感動するとかの要素はなかったけど、なかなか面白かった!
今までの作品とは、ちょっと違った路線だけど、こういうのもいいな。
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
