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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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51frkuQhSWL__SS400_.jpg発行年月:2012年2月


田口&白鳥シリーズでおなじみの、桜宮市警察署の玉村警部補とキレ者・加納警視正が活躍する、ミステリー短編集です。ずさんな検視体制の盲点を突く「東京都二十三区内外殺人事件」、密室空間で起きた不可能犯罪に挑む「青空迷宮」、最新の科学鑑定に切り込んだ「四兆七千億分の一の憂鬱」、闇の歯医者を描く「エナメルの証言」――2007年より『このミステリーがすごい!』に掲載してきた4編をまとめた短編集


                                            (宝島社HPより)


短編集なので、スラスラ読めました。
いちおう、流れでは玉村警部補が不定愁訴外来勤務の田口医師を訪ね、過去の事件を一緒に振り返るという設定。
二人の会話がなんとも良い。
田口は白鳥に振り回されているので、加納警視正に振り回されている玉村警部補の苦労がよ~くわかるというところでしょう。
でもお互いに、振り回されながらも、その相手の能力は高く評価しているところも似ている。

今回振り返る事件は4つ。

「東京都23区内外殺人事件」
同じ場所に死体があるのを2回とも田口が発見する。
ここは公共の遺体置き場なのか?・・・・のつぶやきに思わずクスリ^m^


「青空迷宮」
テレビ番組の撮影中、迷路内での事故?他殺?
被疑者は3人。


「四兆七千万分の一の憂鬱」
薬品研究所の副所長の妻、殺害事件。
綿密な計画殺人だったが・・・。
加納警視正、さすがです!!


「エナメルの証言」
ヤクザの遺書つき自殺続出。
歯科医にもこういう闇の仕事が実際あるのか??
事件としては、一番面白かった。


事件を回想しながらという進み方だけど、途中に入る玉村警部補と田口医師の会話
<不定愁訴外来での世迷い言>が楽しい。
「え?それって・・・・?」と気になる会話はあるんだけど・・・・


白鳥が出てこなくても、玉村&田口コンビだけでも、なかなか面白いな。



★★★
 
 
PR
41qeVYbGbhL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年2月


プロ棋士の夢が破れた男と、金髪碧眼の不思議な美少女が出会う。
彼女に将棋を教えるといつしか奇跡的な才能が開花する…。
「天才とは何か?」厳しくも豊かな勝負の世界を生き生きと描き出す快作。

第24回小説すばる新人賞受賞作。


                          (集英社HPより)


将棋の話なので、理解出来るか心配でしたが・・・結構、面白く読めました!
表題の「香車」はキョウシャと読んで、将棋のコマの名前ということすら知らなかったわたし^^;

かつては将棋の世界にいた著者ならではの物語です!

登場人物が結構、多いけれど、女性陣のほうが魅力的。
将棋の天才的センスを持つサラ。
その能力を見出し、将棋を教える瀬尾健司。
瀬尾も以前はプロの棋士を目指していた。
将棋の世界では、4段からがプロで、給料もいただけるらしい。

そして、瀬尾とかつてプロを目指し入会していた「奨励会」で一緒だった萩原塔子。
塔子は女流棋士として有名になっていた。
瀬尾はいつかサラを塔子と対局させたいと言う。

サラとは別の場所で天才少女棋士として名が知れていた北森七海。
七海は塔子に憧れ目標にしていた。

サラ、七海、塔子の3人の物語がよい。
七海はサラと対局し、負けたことで将棋の世界から遠ざかる。
そして、終盤のサラと塔子の対局の場面。
ビックリなことが起きて・・・・・でもその後の物語が感動的だった!

二人の対局を見ていた七海も、再び違うかたちで将棋に関わっていこうと決め
ラストはそれぞれのこれからの活躍が期待出来そうでした。
始終、つかみどころのないサラの行動や発言。
でもそんな雰囲気が魅力的でもあり、サラの今後の話を特に知りたいな・・・と思った。


将棋を知らないわたしでも十分、楽しめたから、将棋を少しでも知っている方は、もっともっと楽しめるだろうなぁ~。

著者はこれがデビュ-作かな?
これからの作品も大いに期待できる作家さんがまた増えて嬉しい(^^)


★★★★


 

 
ad38622c.jpeg発行年月:2011年11月


書店員さん大注目作家・中田永一最新作!

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
 それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
 一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた----。


                                          (小学館HPより)

爽やかな青春小説でした!
中田永一さんって乙一のもうひとつのペンネ-ムだったかな?
こういう路線の方がわたしは断然、好きだな。

NHK全国学校音楽コンク-ル(Nコン)目指して練習する中学の合唱部のはなし。
五島列島という特異な場所設定もよかった。

合唱部顧問だった松山先生は産休に入るために、音楽教師の柏木先生が東京から赴任。
そして合唱部顧問になる。
美人の先生目当てに入部する男子たち。
そんななか、先生目当てではなく、ひょんなことから入部してしまう桑原サトル。
サトルは、いつもひとり、彼曰く、ぼっち街道を爆走中だったとか。

サトルが入部をキッカケにどんどん変わっていく様子がよかった。
ほかの部員たちのエピソ-ドもそれぞれ、成り行きが気になりつつ読んだ。
家族に重たいものを抱えて居る者あり、恋に悩む者あり。


合唱という共同作業のなかで生まれる人間関係。
いいなぁ~青春ってかんじ。

Nコンの課題曲「手紙」。
アンジャラアキが歌っていたから、歌詞もメロディも知っている。
その課題曲を理解しながら歌うために、15年後の自分に宛てて手紙を書く部員たち。
彼らの手紙もよかった。
本音のことばが綴られていた。
サトルの手紙にはちょっとウルウル。

最後、Nコン長崎県大会の場面にも再びウルウル。


大人でも彼らと同年代の子達でも楽しめる作品だと思う。

乙一さん、中田永一としての書もまたお願いします。



 

★★★★★
 

 
51M6gBBz72L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年2月

これは神の悪戯か、一冊の本が狂わす人間の運命----
表題作をはじめ、万華鏡の如く広がる七つの小説世界。
引き込まれるストーリー、予想外の結末!
 『ジウ』『ストロベリーナイト』で大人気の著者が贈る傑作小説集。



                        (中央公論新社HPより)



7つの短編集
「帰省」
「贖罪の地」
「天使のレシ-ト」
「あなたの本」
「見守ることしかできなくて」
「最後の街」
「交番勤務の宇宙人」

最初の2つ「帰省」と「贖罪の地」は、ちょっと不気味な話で、イヤ~な雰囲気に包まれるようなかんじ。

「天使のレシ-ト」と「あなたの本」は、不思議な話。
明るい話ではなく、最後にちょっとゾッとする。

「見守ることしかできなくて」と「最後の街」は、最後におぉ~とちょっと感動。

「交番勤務の宇宙人」これが一番、気に入った!
面白い設定で場面を頭のなかで想像すると可笑しい。
宇宙人が地球の交番勤務なんて・・・・最高~!!


ひとつひとつには、すごい感動とかないけど、よくもいろんな雰囲気の話が思いつくものだということには感心しちゃう。

長編の方が、いいけどたまには、こんな遊び感覚の作品もいいか?



 

★★★

 
518CzXSjcWL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年4月

運命的でも情熱的でもないけれど、互いを必要としている二人の恋。
一人でだって生きてはいけるけれど、あなたとだったらもっと楽しい。
泣いて笑って温かい、著者の魅力全開の感動長編!



                         (幻冬舎HPより)



4章からなる物語。
主人公は二人。
葉山亮太と上村小春。

「米袋は明日を開く」
中学3年生~高校3年生
中学最後の体育祭で米袋ジャンプにペアで臨むところから、二人の関わりがスタ-トする。
そして、高校3年生で上村から告白。葉山は戸惑いつつも付き合う二人。


「水をためれば何かがわかる」
大学生になった二人。
小春は短大で保育士を目指す。
亮太は小春の通う近くの大学に入学し、一人暮らしを始める。


「僕が破れるいくつかのこと」
小春は短大を卒業し保育士として働き始める。
亮太はバイトを掛け持ちしながらお金を貯める。
合コン先で鈴原えみりと知り合い、一方的に好意を持たれる。
小春から別れを切り出され交際は一時ストップ。


「僕らのごはんは明日で待ってる」
亮太と小春は結婚して2年。
小春が妊娠するが・・・。


ごくごく有り触れた日常の連続のなかに、いろいろな物語がありました。
亮太の家族にも小春の家族にも深刻なことは起きたりするけれど、二人はいつもそばにいて、お互いの気持ちを思いやりながら過ごしている。

最初の章での二人の関係は、小春が暗くて無気力な亮太を常にリ-ドするかんじで、なんだか可笑しい。
第三章で別れようと言い去っていく小春を呆然と見送りながら、後日、自分の気持ちを伝えたところは、おぉ~!と感動した。

最後の章は、既に結婚しているので、ホッとしながらも、また新たに起きた問題に、二人で乗り越えていこうという終わり。


中学校で国語を教えていたと記憶してた瀬尾さん。
2011年に退職されて、作家活動に専念することに決めたんですね!

これから、またどんどん素敵な作品を読ませてください!



 

★★★★

 
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