小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
(朝日新聞出版HPより)
下巻も面白かった。
5つ目の夜のつづきからスタ-ト。
体を小さくしての二人の冒険。
いろいろなモノたちが登場。
言葉を話すエンピツたち、チョ-クたち、サヒワレスプ-ンたち。
それは自分たちが昼間過ごす小学校のなかでもよく見るモノたち。
モノたちの言葉が印象的でした。
・・・・・おまえたちは自分のものを自分と同じくらいに大事にすることなど決してできない・・・・・・
その言葉を黙って聞いたあと仄田くんの言う言葉もなかなか良かった。
・・・・・自分と同じように大事になんて、できない。でも、それだからといって、大事に思ってないわけじゃないんだ。できるだけ大事にしたいんだ・・・・・・」
昼間の世界ではか弱いかんじの仄田くんがどんどん頼もしくなっていく様子が良かったな・・。
そして、最後の夜が終わって・・・・・
物語のおしまいには、さよと仄田くん、ほかのクラスメイトたちが大人になった様子も少し書かれていて
嬉しかった♪
仄田くんもさよも、二人で過ごした夜の世界の経験を活かして立派な大人になったんだろうな~。
下巻の、挿絵も素敵でした!
★★★★★
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小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
(朝日新聞出版HPより)
結構、厚い本なのに、面白くて一気読み。
主人公は、小学4年生の鳴海さよと仄田鷹彦(ほのだくん)。
仄田くんは、クラスでは変わり者として、仲良しの友達が居ない男の子。
でも、さよと共通するものがあって・・・・
さよは、そんな仄田くんを冷静に見つめている。
二人の共通は本を読んでいること。
そして、二人は、ある日、本の世界のような不思議な空間に入り混む。
冒険ファンタジ-の要素が大きいけれど、普通の生活をしている世界にも戻って来て、冒険で体験したことが実生活でも良い影響を与えていくかんじがいい。
仄田くんが、どんどん逞しくなっていけばいいのになぁ~。
そして、さよも幼いころに別れた父との再会を母親に申し出たのも冒険での経験に基づいてだった。
下巻では、どんな展開になっていくのやら・・・・楽しみだ~!!
表紙の絵とともに頁下に小さく描かれる酒井駒子さんのイラストも素敵です!!
★★★★
札幌育ち、見てくれ良好、二十三歳、生娘の、吉田が恋に落ちた模様です。
吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。ストーカー? いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。問題は、男が吉田を知らない、ということ----。愛嬌と軽やかさに満ちた、著者一年半ぶりの新作。
(新潮社HPより)
なんか、笑える物語。
朝倉さんらしい可笑しい恋愛小説。
23歳の吉田苑美が、そもそもなぜ、榎又辰彦に惹かれたのか??
最後まで謎だったなぁ~。
エノマタと従兄弟のみっちゃんは同い年の42歳。
みっちゃんは良い大学を出て、大手鉄鋼勤務。見た目はあまりよくないみたいだけれど・・・^^;
二人は同じマンションの隣同士。
仲は良さそうで、二人の会話する様子は、まったり。
物語は、エノマタが語ったり、吉田が語ったりしながら進む。
吉田がエノマタが好きでスト-カ-まがいの行為までして付き合ったのに、段々とエノマタのトウヘンボクさに嫌気がさしてきて別れる。
早く気づけよ!と思ったけれど・・・・・
意外とこれくらいのトウケンボク男って多いかも?
気が利き過ぎるのもイヤだけどね~。
吉田の友達、理絵子や前田のキャラも愉快だった。
★★★
鳴く声は、いのちの燃える音に似て------
幽閉先で家譜編纂と十年後の切腹を命じられた男。
何を思い、その日に向かって生きるのか?
心をふるわす傑作時代小説!
第146回 直木賞受賞作
(祥伝社HPより)
首を長くして待っていた直木賞受賞作の本書。
期待に胸を膨らませて読みました♪
そして、その期待を遥かに超えた感動作でした!!
泣けました・・・(/_;)
主人公は、戸田秋谷(とだしゅうごく)。
江戸で藩主の側室と不義密通を犯し人を一人斬ったという罪で幽閉の身。
幽閉先では、妻・織江 娘・薫 息子・郁太郎とともに住み、命じられた家譜編纂に励む。
そして、もう一人の男・檀野庄三郎が秋谷の監視役として幽閉先の地に向かう。
庄三郎は、城内で刃傷沙汰を起こした罪で死罪を免れる代わりに秋谷の家譜編纂の手伝いと監視を命じられていた。
監視役として秋谷の家族と共に暮らしながら、秋谷の人柄に魅せられていく。
そして切腹を命じられた罪そのものも、全く秋谷に非がないものであると知る。
なんとかして、切腹を赦される手立てはないものか?
読みながら、このまま切腹なんてことにならないでほしい!!と強く思いながら読みました。
けれど・・・・・・。
秋谷の思いが哀しく切ない。
そこまでいろいろなことを考えて自分が犠牲になることが一番、良いと考えたのか?
秋谷の息子・郁太郎は、そんな父の気高い武士魂を見て、きっと立派な大人に成長するだろう。
郁太郎の友・源吉も偉かった!
幼いのに、決死の覚悟で取り調べを受けて・・・・この場面が一番、辛かった!(;O;)
自分が生きると言うことよりも、自分がどう振舞ったら大事な人がこの後、生き易くなるのか?を考えている者たち。
庄三郎も一時はそんな思いで命賭けの行動に出た。
その行動に出る前のことばが印象的だった。
・・・・・・・・ひとは心の目指すところに生きているのだ。
心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば
命を絶たれることも恐ろしくはない・・・・・・・・・・・・・
秋谷も同じ思いであったのか?と考えると少しは救われる。
葉室作品、やっぱり凄いな。
★★★★★
私たちは逃げられない、女という面倒くさい性から。
17年前、厩橋で拾われた赤子は月子と名づけられ、
大人の香りを身に纏う美しい女に成長した。
一方、育ての母黎子は職場の図書館で会う「川向こうの男」の存在を意識して-----。
二人の女の揺れる思いが錯綜する長編小説
(角川書店HPより)
場所は、スカイツリ-建設途中の隅田川界隈。
16年前、隅田川にかかる厩橋の上で坂下夫妻(親雄と藜子)が月子を拾う。
いったんは養護施設に預けられた月子を夫妻は里親として引き取った。
月子は、年を追うごとに美しさを増していき、藜子は、いつかは誰かの元に返さなければならないのでは?という不安に駆られていく。
ある日、幼馴染の晋太郎がアルバイトとして、盲目の老女に朗読をすることを勧められ二人で老女の元へ。
朗読するのは、「たけくらべ」。
老女・墨は、月子の朗読を褒め、二人は定期的に老女の元へ通う。
藜子は、図書館の司書として働いている。
家から厩橋を眺めていたら、見知らぬ男に手を振られ、思わず自分も手を振り返す。
その男があるとき、図書館に現われるが、自分のことを覚えている様子はない。
自分からもあえて手を振り合った仲であることは言わず、それでも男の再来を待つ藜子。
朗読を月子に頼んでいる老女・墨は、元遊女だったと話す。
そしてその時代に好きで今も忘れられない男がいたことを月子に話してくれる。
「たけくらべ」のなかの美登里の世界と墨の生きた世界がどこか似ていた。
そして現代に生きている月子もなとなく美登里とダブる。
「たけくらべ」は、読んだことがないけれど、是非、読んでみたいと思う。
ラストはちょっと不思議な終わり方。
唐突なかんじもしないでもないけれど、個人的には凄く好きな終わり方でした(^^)
物語のなかに3.11の震災も出て来るし、建設中のスカイツリ-が少しずつ伸びていく様子も描かれる。
過去の隅田川界隈に生きた女性と現在に生きる女性達の物語かな?
なかなか面白い物語でした!!
表紙の絵も近代的なかんじもするし、どこか古風なかんじもして物語の雰囲気をよく表していると思う。
初読みの作家さんだったけれど、ほかの作品も読みたいと強く思った!!
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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