心がほっとあたたまる、最高のお仕事小説
ダメ夫と離婚後、息子を連れ地元に帰った茜。何とか見つけた再就職先は、成績も経営も低迷中の地方球団アリゲーターズだった。個性的すぎるスタッフや選手との悪戦奮闘の日々が幕を開く。
(集英社HPより)
ササッと読めて楽しい、山本さんのお仕事小説。
プロ野球チ-ムだけれど、華やかさに欠ける独立リ-グ。
アリゲ-タ-ズの面々が愉快。
球団職員になった藤本茜は離婚して可愛い一人息子(6歳)を母親の元に預けて、球団のお仕事に奔走。
一番の大役は、チ-ムのマスコット、乙女なワニのアリ-ちゃんの着ぐるみで踊ること。
野球の試合の場面より、それを離れた場所でのやりとりが楽しかった。
なので、野球をよく知らなくても逆に楽しめると言う点がよかったかも。
元プロ野球選手で現在はチ-ムのゼネラルマネ-ジャ-・芹澤がなかなか格好いい。
泣き虫投手の荻野目選手もいいかんじ♪
物語の終盤には、芹澤が現役復帰して、茜が代わりにマネ-ジャ-になる?という終わり。
そうなったあとのアリゲ-タ-ズもちょっと気になるなぁ~。
プロ野球球団もひとつのお仕事と考えれば、今回の職場の人間関係も◎。
読んでいて楽しかった!
★★★
PR
時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てて、
短編の妙手である直木賞作家が紡いだ、笑いあり、
涙ありの少し不思議な連作小説集。
(PHP研究所HPより)
短編集のかたちを取っている本書。
出だしからちょっと不思議。
8歳の箱庭療法をしていた少年がいなくなったと母親が慌てている。
買ったばかりの白馬も消えている・・・・最初の話「旅に出ないか」
そして、短編集のようなかたちでいろいろなお話が始まる。
「ミッちゃんなんて、大キライ」は
ホラ-作家志望のシュシュだが、選評は、リアリティがないというお決まりのもので二次審査止まり。
そして、幽霊がいるというアパ-トに引越すけれど、自分の前には出てこない。
幽霊はミッちゃんというらしいが・・・・
シュシュのその後が気になりつつ、次の話を読んで、最後の話に近づいたところでの「七号室の秘密」で再びシュシュが登場。
無事に作家になれたようで、良かった!!
ミッちゃんの秘密もわかりました。
その次の「オツベルと象と宇宙人」は、変な話だったけど、
不思議な魅力のある話で、こういうの結構すき。
SFだけど、宇宙人、気が弱過ぎ。オツベルが怖いものなし過ぎるのか?
幾つかあるお話は、どれもよかったけど
もの悲しいかんじがするのが朱川さんらしくていいかな?
「秋の雨」は特によかった。
亡くなった孫が雨の日だけ祖母の元にやってくる。
「クリスマスの犬」もちょっと変わっていて面白かった。
振込み詐欺を働いて得た50万円をバイクに跳ねられて瀕死の犬の為に使う男の話。
バラバラのような話は、少年が白馬と箱庭のなかを旅しながらの風景で、まだまだ帰らないみたい。
ということは続編みたいに出るのかな?
そしたら、また楽しめそう。
朱川さんのいろいろな雰囲気の話が楽しめました♪
★★★★
はるか昔、倭国の平和のために海を越え大陸をめざした人々がいた。それは、失われた歴史をつむぐ朝貢の旅。
いまにつながる、この国のはじまり。
日本人のルーツを壮大なスケールで描く、書き下ろし歴史ロマン小説
使譯(しえき/通訳)一族に伝わる四つの教えが、国を和の心へと導く――。
●人を裏切らない。 約束は守り、恩や親切を受けたならば、返さなければならない。
●人を恨まず、戦いを挑まない。 恨んで戦うと、天の恵みが受けられなくなる。
●良い習慣は才能を超える。 絶え間ない良い習慣があれば、才能など何の重みもない。
●骨休めは仕事と仕事の転換にある。 仕事の中味を変えるのが、骨休めなのだ。
(講談社HPより)
舞台は邪馬台国でしょうが・・・微妙に設定を変えて帚木さん独自の邪馬台国の話として成り立っていたかんじでした。
主人公は、日御子(卑弥呼)ではなく、代々、他国(漢)のことばを学び子から孫へと教えを受け継いでいく一族たち。
灰、圧、針、江女、朱、炎女、在、銘、治。
言葉の勉強とと共に大事な掟も守り抜き、それが国の和平にも繋がっていく。
一族は、遠い昔は漢の国から辿り着いたという。
そして弥魔大国(邪馬台国)を北九州北部に設定している。
実際の邪馬台国はどこにあったのか?歴史家たちの間でも諸説あるそうですが、この物語を読んでいると
この物語の通りでも違和感はないな・・・と思えた。
邪馬台国、卑弥呼・・・は学校の歴史で習ってはいるけれど、こうして物語で読むと、まだ日本の国内のなかに幾つも国があり、それぞれ王がいて、争いを繰り返していた時代に、平和な国づくりをするために努力した卑弥呼の偉大さを知ることが出来た。
読み応え十分の歴史ロマンでした!!
★★★★★
ヒロシマ原爆投下の後を生き抜いた若者たちの物語
ヒロシマ原爆投下のあとを、生き抜いた10代の若者たちは、
生き残った哀しみを記憶することで生きる力を得ようとする。
魂の救済の物語三編。
(偕成社HPより)
本の裏表紙の言葉
あの朝、ヒロシマでは一瞬で七万の人びとの命が奪われた
とあります。
この本には、その日を体験した3人の少年少女たちの物語。
自分たちは命こそ助かったけれど、心に深い傷を負ってしまった。
目の前で苦しんで命を落とす人たちをみて、自分はただ逃げることしか出来なかったと
責め続ける。
亡くなった人はどうして亡くならなければならなかったのか?
自分はどうして生き残ったのか?
何か出来ることはなかったのか?
実際に被爆した現存の方は段々と少なくなっていく。
わたしたちは、この事実を決して忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。
この本は、そんな勤めを果たしてくれそう。
沢山の子どもたちにも是非、読んで欲しい書です。
あとがきでも、この物語を書いた著者の強い気持ちが伝わってきました。
★★★★★
新聞記者の千晶は父が遺した取材ノートから、
名画『マルセル』盗難の謎にのめりこみ・・・・
実在の未解決事件をモチーフにした芳醇かつ極上の絵画ミステリ!!
(毎日新聞社HPより)
実際にあった事件をモチ-フに描かれた物語。
1968年12月、京都国立近代美術館から何者かにより、ロ-トレックの描いた「マルセル」が盗まれた。
そして、7年後の時効成立後に名画は戻ってくる。
実際の事件では、犯人はわからず迷宮入り。
しかし、この物語では、その謎の事件の背景にあったことを物語として描いている。
主人公の瀬川千晶(36歳)は、父親と同じ新聞記者として働いている。
父が病で亡くなった後、遺品のなかにノ-トを発見。
過去の事件に取材メモ?
ロ-トレックの「マルセル」盗難事件についても記事を書いていた父。
そして、謎の絵はがき。
父親のことをデュ-クと呼びかける人物。
その絵はがきの届いた住所に何かヒントがありそうと訪ねていく千晶。
父が昔、住んでいたアパ-トは既になかったが、そこの所有者である人物と会う。
所有者は画廊経営者・真丘永。妻の葉子は喫茶店経営。
画廊に出入りする画家の佐木オリオと親しくなった千晶は、オリオと共に父の遺したノ-トを元に、事件の謎に迫っていく。
そして、盗難事件に父親が関わっていたこと。
物心ついたころから居なかった母親の存在も明かされていく。
謎の解明は、千晶の両親の実像を知ることにも繋がっていく。
謎がどんどん、深まりながら、最後にはいろいろなことがすっきり解明されて
なかなか面白い物語でした。
物語中に書かれていた、マルセルを描いたロ-トレックの生涯を描いた映画「赤い風車」も観てみたくなった。
ひとつの事件から、いろいろ構想を練って読み応え十分の物語を完成させた著者の努力に拍手!!
★★★★★
カレンダー
| 05 | 2026/06 | 07 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | 5 | ||||
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(06/06)
(06/03)
(06/02)
(05/31)
(05/29)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア
