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読んだ本の感想あれこれ。
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41reXZmFSWL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年5月


心をそっと包みこむ、等身大の成長小説
未熟児として生まれ、ばらばらの父母のもと、
欠落感と一緒に育ってきた私は、介護ヘルパー先の
横江先生の家で額装の仕事に出会う。
ずっと混線していた私の心が、ゆっくり静かにほどけだす-----。


                     (集英社HPより)



音楽がらみの話を書かれる宮下さん。
今回も表題からして、音楽の話かな?と思ったら・・・ちょこっと違っていました。

でもガ-シュウィン作曲で知られる「サマ-タイム」は、主人公の佐古(名前は??)にとって特別なものでした。

佐古は早産で生まれいろいろな機能が未発達のままだった。
成長しても人とはちょっと馴染めず、その要因のひとつは、相手が話す言葉のなかに意味不明の雑音が混じるため、返答がうまく出来ないという。

しかし、高校を卒業し、運よく薬問屋に就職できたが、半年で会社は倒産。無職となる。
その後、ホ-ムヘルパ-の資格を取り、ケアセンタ-に派遣登録して、最初の派遣先が
物語の場となる元教師の横江先生宅。
先生の話口調は穏やかで、佐古の耳にもすんなり入るため会話に困ることがない。
意思疎通がウマくいくって良い人間関係を築くには大切ですからね。
先生の息子さん(名前は?)はお客さんが持ち込む絵の額装をするのが仕事。
先生の住む家の隣でお店を出していて、佐古はその手伝いも兼ねるようになる。
それから、先生の孫・隼とも出会う。
隼は、佐古の中学時代の同級生だった。佐古と同い年の19歳。

2人の会話も良かったなぁ~。
隼は、仕事に就くのが夢と佐古に言う。バイト先では怒られてばかりで、長続きしないとか。

こうすればいいとかそれは良くないとか言うわけではない佐古との会話で、隼は救われたかんじ。

佐古は良い子だな・・・・。

物語の後半、小学校のとき、行方知れずになった父親が突然、帰宅する。
平然と受け入れる母。
最初は違和感を抱きながら、自然と父と娘としての会話が成り立つ過程がウマく描かれていた。

良い事があると知らず知らずのうちに口ずさんでいた「サマ-タイム」を父が聞き
「楽しいことがあると歌っていたな」という場面が素敵だった。

父親が好きでよく聞いていたというCD「エラ・イン・ベルリン」は佐古も気づいたら好きになっていて
そのCDを見つけて「おまえも好きなのか?」と言うシ-ンも良かった。

わたしは知らなかったので、ちょっと視聴してみたけど
おぉ~!!凄くいいじゃん!!と感動した。
ジャズなんてあまり普段は聞かないけれど、この歌声は良い!
CD欲しくなった。41XFVA7SXKL__SL500_AA300_.jpg


宮下さんは、やはり音楽に詳しいなぁ~。
わたしが無知なだけか?^^;


佐古は、優しい人たちが周りにいて、良かったな~。
ちょっと人と違うと、そのことを偏見で判断したりする人がいるけど
そういう社会は、佐古みたいな子は生きにくいだろうね。

その人の良い部分を最大限に引き出してあげられる人が一人でも居たら
その人は、自分が生きていくことに自信を持てるだろう。

なんて、偉そうに書いてる自分がちょっと上から目線っぽくてイヤだけど・・・・^^;


兎に角、良い物語でした!!


★★★★★
 

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