近所の悪を斬る還暦三匹が帰ってきた!
武闘派のキヨとシゲ、頭脳派のノリ。
“三匹のおっさん”が万引き、不法投棄など地域の問題に立ち上がる!
痛快活劇小説第2弾
(文藝春秋HPより)
今回も楽しませていただきました♪
三人のおじさんたちの活躍は前作同様でしたが、それにくわえて、それぞれの家族の話も良かったなぁ~。
キヨさんちの嫁・貴子のパ-ト先での人間関係。
ノリさんちの高校生・早苗とキヨさんちの同じく高校生の裕希の仲良しぶり。
キヨさんの奥さん・芳江に恋していた松木の登場。
読んでいると、その先が気になる事が次々、起きて飽きない。
こんな風に町をも見守ってくれるおじさんたちが居たら、そこの住人たちには頼もしい存在だろうなぁ~。
ボ-ナストラックの
「好きだよと言えずに初恋は」も凄く良かった。
高校進学目前に引越しが決まった潤子に花の名前をあれこれ教えてくれる日下部くんの話。
高校生になって、現国の教科書、川端康成の『雪国』にあった文
別れる男に花の名前を一つ教えておきなさい。花は必ず毎年咲きます。
初恋っていいなぁ~(^^)と思わせてくれました。
★★★★
ネコのチマキの目から見た「宝来家」の毎日。
人間って、わからないけどたのしいかも……。
小巻おかあさんの家で飼われることになったチマキ、ノリマキの迷いネコ兄弟。複雑な関係だけど仲良しな大家族「宝来家」で、食事を一手に引きうけているのはおかあさんの息子・カガミさん。家族の健康を第一に、カガミさんは美味しくて身体にいい食事を黙々と作り続ける。もうひとつ、カガミさんが気になるのは、中学・高校の先輩で宝来家に居候している桜川くんの存在なのだが……。
春野菜のドライカレー、玄米甘酒ひんやりスイーツ、かぼちゃの豆乳ポタージュ、きのこたっぷりごはん……おうちの中はいつもいい匂い!
(講談社HPより)
猫目線で描かれる宝来家の人々の日常がとても楽しかった。
猫の名前は、チマキとノリマキ。
飼われることになった家のお母さん(小巻)は、翻訳家で、フランスの家庭料理本や手芸小物の翻訳を手がけ、自分の日常を「コマコマ記」として執筆中。
それを真似てチマキも宝来家の様子を「チマチマ記」として語る。
宝来家の家族は一風変わっている。
小巻の夫は既に亡くなっているが、その夫と前妻の息子・樹(いつき)夫婦の子どもで小学生の曜(ひかり)=(チマキはだんご姫と呼んでいる)が、同居。
曜の母親は美術商でパリ暮らし。父親の樹も単身赴任で京都に居て休みが取れると宝来家に戻ってくる。
で、一家の台所を預かっているのは、小巻の息子の鏡(かがみ)。
日夜、美味しい物を宝来家の家族のためにセッセと作る。
目次を最初に見たときからワクワク
1.Eayly Spring 朝ごはん
2.spring 昼ごはん
3.Early Summer 飲茶パ-ティ
4.Summer ちびっこたちの昼ごはん&おやつ
5.Autumn ピクニック
6.Late Autumn 香ばしいごちそう
7.Earyy Winter お楽しみ会
8.Midwinter 冬ごもりのマキ
チマキとノリマキは幸せだなぁ~。
人間たちの食べ物は勿論、おいしそうだったけど、兄弟のための、ごはんもとっても美味しそうで愛情いっぱいなかんじでした♪
そうそう、これは試してみたいと思ったもの。
納豆に粒マスタ-ドとバルサミコ酢。
ちょっと予測できないけれど、きっと美味しいんでしょう!!
表紙の絵も可愛くていいなぁ~(^^)
いつか、レシピ本も書いて欲しいです♪
★★★★
うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい――。
職場のおじさんに文房具を返してもらえない人。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する人。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう人――。それぞれの日々の悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に描く、芥川賞作家の最新小説集。働き、悩み、歩き続ける人たちのための六篇。
(新潮社HPより)
普通の生活の一場面をよ~く観察して描いたような作品。
普通なのに、面白い。
うんうん、そういうかんじわかるぅ~!!と
多くの人が思えるような場面。
会社のなかの人間関係が次第にわかってくる。
次の登場したとき、ああ、あの人のことね・・・とわかってくるのが面白い。
三部構成になっていて、
最後のが表題作「とにかくうちに帰ります」
この題と表紙の絵からどういう状況か読む前から予測がつきますが、大雨により交通機関が麻痺した状況下で帰宅を急ぐ人たちの話です。
大変な思いをしながらの帰宅途中にある見知らぬ人との出会いがあって、そんななかにホッとするような場面がありました。
どんなときでも助け合える心の余裕は大事ですね。
朝日新聞のルポルタージュ連載記事の書籍化。
福島原発事故による放射能汚染は、なぜこれほど多くの被害者を生んだのか。
政府、官僚、東京電力、そして住民。それぞれに迫った、
気鋭の取材記者たちの真実のリポート。
(学研パブリッシングHPより)
副題の明かされなかった福島原発事故の真実というののが凄くインパクトありますが、
本書で読んだ内容には、驚くことばかり。
なぜ、こんなに大事なことを知らせなかったのか!?
怒りが沸いて来ました。
これを知ったところでどうなる?とも思いますが、知らないでいるより知った方が、今後のための対策が打てると思うし、ある程度の覚悟も持てるんじゃないかな?
原発事故の起こったあの日、福島の人たちはどうやって避難していたのか?も体験談で知り、想像以上の苦労があったことを知り、今も尚、苦労されている現状が少しでも解消されることを願うばかり。
またあの日の官邸の様子もリアルに描いていた。
あのとき、首相だった菅さんには、いろいろな厳しい指摘も多いけれど、あれが出来る限りのことだったんだと思えた。
言葉の一部だけを捉えて批判されてしまう官僚だけど、こういう流れのなかでの発言だったのか?とあの頃のメディアの報道を振り返りながら考えさせられた。
こういう書は、多くの人が読むべきだと思う。
特別チ-ムをつくって、取材を続けている特別報道部のチ-ムの皆さんには、どこかで圧力がかかっているでしょうけど、屈しないで真実を伝え続けるという信念を貫き通していただきたいなと思う。
本書で一番驚いたのは、
SPEEDIというシステムの存在。
政府が130億円を投じて開発したシステムで、放出された放射性物質が、どう広がっていくのか、風向きや風速、地形を計算し飛ぶ範囲を予測するシステム。
あの日、その予測結果が全く、活かされなかったことが一番の問題。
官邸の中枢部はそのシステムの存在すら知らなかったという。
政府がお金を投じたのに、その存在を知らなかったってどういうこと!?
これから、時間が経てば、内部被爆の被害がどんどん出てきそうで怖い。
特別報道部による真実の追究を今後も追っていかなきゃ!
と思ったら、第二弾が既に刊行されていました。
そちらも読んでみようと思います。
★★★★★
島の子どもたちと“ぐうたら先生”が織りなす
感動の物語
教師から疎外された喧嘩屋といじめにあう少女-------
不幸を背負った2人は、ひたむきに幸せの道を探す。
(潮出版社HPより)
表題からしたら、のどかな島の学校の話かと思いますが・・・・
問題が山積みの学校が舞台でした。
東京の中学から伊豆諸島の離れ小島に赴任して来た教師・柏木真介。
娘の加奈子は中学1年生で真介が赴任した同じ学校の生徒になる。
真介が東京から赴任した経緯は、生徒への体罰が問題になったから。
しかし、その真相を知れば、真介ばかりを攻めるのは酷な状況である。
むしろ、教師らしい教師だと思う。
そして、赴任先の校長・岩崎も真介の東京で問題になった行動を擁護し、そのままの姿勢で、この学校を改革して欲しいと頼む。
すべての責任は校長である自分がもつという。
最初は、自ら「ぐうたら」と言い、生徒の行動に意見したりすることなく野放し状態だったが、校長の言葉や娘の「お父さんは悪くない」の言葉もあり、見過ごすわけには行かない状況にぶつかっていく。
喧嘩ばかりの不良のレッテルを貼られている東野。
親が島の有力者であることを盾に皆をまとめているいじめっ子の梨果。
梨果のいじめのタ-ゲットにされている律子。
母親がモンスタ-ペアレンツで授業妨害の常連者の小西。
学級委員長の坂崎。
真介と共に学校改革を目指す、養護教諭の真由子。
どうなることか?と思った問題だらけの学校が少しずつ真介の体当たりの対話で良い方向に向かう。
途中、東京で真介が体罰をすることになった生徒・林田の登場で、一騒動起きた時には、怒りが沸いてきた。
林田をけしかけた梨果にも同様。
こんな子どもたちが大人になったら、恐ろしいとも思った。
真介や岩崎校長が、子どもたちの間違った意識を真剣に正そうと自らの保身を一切捨てて臨む姿には感動した。
日本中の教師たちの意識がこういう風であって欲しいと思った。
巷でいろいろ問題になる教育現場がこういう意識で生徒に接する教師たちばかりだったら、哀しい事件も今よりずっと減ると思う。
読みながら、いろいろと考えさせられた。
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
