物語をつくってごらん。きっと、自分の望む世界が開けるから――。
理不尽な暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生と祖母の病で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を亡くし、生き甲斐を見失った老境の元教師。それぞれの切ない人生を「物語」が変えていく……どうしようもない現実に舞い降りた、奇跡のようなチェーン・ストーリー。
最も美しく劇的な道尾マジック!
(新潮社HPより)
3つのお話から構成される物語。
別々の物語が最後には繋がって、素晴らしかった!
「光の箱」
童話作家の卯月圭介は、高校の同窓会に出席するために懐かしい街へ。
そして思い出す幼いころの辛い思い出。
高校時代に出会った弥生のこと。
お互いに辛い思いを味わった圭介と弥生。
ふたりの出会い。そして別れ。それから・・・・
途中、嫌な出来事があったけど、最後は二人が幸せになったことにホッとした。
「暗がりの子供」
小学校3年生の莉子は、図書館から借りた本『空とぶ宝物』を読んでいる。
物語を読みながら、自分なりの空想にふける。
そして空想のなかのお友達・真子と友情を結び、今度生まれる赤ちゃんのこと。
病気のおばあちゃんのこと。両親のことで自分が思うことを聞かせる。
そして莉子はやがて成長するまでの話。
子どもの感性って鋭い!
そのことをわかっている道尾さんも凄いな。
「物語の夕暮れ」
ボランティアで子どもたちに本の読み聞かせをしている元教師の与沢。
ある日、かつて住んでいた家に若い童話作家が夫婦で暮らしているという事実を知り、
あるお願いを聞き入れてほしいとダメもとで手紙を送る。
読み聞かせに参加の子どもの中に、二番めで莉子の妹として生まれた真子がいたり、
与沢の手紙を送った童話作家は圭介で、圭介は与沢の元教え子というつながりで
それらが、最後には、うまい具合に全員集合の場面は微笑ましかった。
ちょっと間違えれば、不幸なことになりそうな事態も人の縁がそれを回避していたかんじも
温かみを感じてよかった。
この時期にぴったりの物語でした♪
★★★★★
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ご近所さん、同級生、同僚-----。
物心ついたころから、「おともだち」はむずかしい。
ほんとうに仲良し?
女性たちの微妙な距離感を描いた8つの物語
(筑間書房HPより)女同士の微妙な人間関係を描いた物語が8つ。
最初の「たからばこ」は、幼稚園の女の子が主人公だけど、大人っぽい口調で淡々と語られる
おともだちのこと。
最後は、ひぇ~~っと心の中で叫んでゾッとした!
最初がこれだから、次の話はどんなだろ?とちょっと怖くなったけど・・・
後は、まあ普通に楽しめた。
学生時代の友達との現在に至るまでの話を書いた次の話<グリ-ティングカ-ド>は、自分にもそんな女友達(?)居るなぁ~なんて思ったりして・・・・・。
誰でもこういう付き合いをしている女友達っているんじゃないかな?
どの話にも女性ならではの心理描写がよく表れていて、共感したり苦笑したりしながら
楽しんで読みました。
しかし、やっぱり最初の話が一番、インパクトあったな・・・・・。
表題と表紙の黒っぽい絵が凄くいい!
挿画・装画は、なかむら葉子さん・・・覚えておこう。
★★★★
『このミス』大賞シリーズ 累計1000万部! 医療ミステリーのベストセラー「バチスタ」シリーズ、ついに完結! 「東城大学病院を破壊する」-----送られてきた一通の脅迫状。愚痴外来の田口医師&厚生労働省の変人役人・白鳥は病院を守ることができるのか。エーアイセンター設立の日、何かが起きる! 『このミス』大賞シリーズ累計1600万部突破!
(宝島社HPより)
「チ-ム・バチスタの栄光」から続いたシリ-ズの完結だと聞いて、結構、期待しましたが・・・・
ま、普通の面白さでした^^;
もっとホントにおしまいってかんじで終わるのを期待したんだけれど・・・・
なんだかまた続きそうな予感がするなぁ~。
ま、そしたら、また読んじゃうんだろうけれど。
Aiセンタ-がいよいよ始動するというときに、「東城大を破壊する」の脅迫文が届く。
高階病院長からAiセンタ-長に任命されたのは田口先生。
考えたら、不定愁訴外来のぼんくら医師だった時代は遠い過去というかんじで、偉くなったものだ。
脅迫文を送った犯人は、以前の話で登場したらしい人。
あまり覚えていないのが辛い・・・^^;
シリ-ズ完結ということで、登場人物がやたら多い。
でも、今回は白鳥の出番少ないな。
田口VS白鳥のやり取りが好きなんだけど、今回は、高階病院長とのやり取りの方が多い。
終盤の展開にはちょっと驚いた!
え?田口先生、またまた偉くなっちゃうのぉ~!?
新生東城大の話がまたシリ-ズ化したりするのか??
個人的には、田口先生が不定愁訴外来で患者と向き合う場面が好きなんだけどなぁ~。
今回の話の中でも、処方された薬の副作用を訴える患者とのやり取りの場面が一番面白かった!
★★★
忍び寄る殺意、
崩れ落ちる日常。
かつて暮らしていた街。
偶然、再会した同級生。
通り魔の被害者となった私。
私は何を見たのか、誰に見られていたのか……。
ヒット作『転落』の著者による、
「悪意」の連鎖が引き起こす長編サスペンス
(光文社HPより)
主人公の芳沢夏帆・32歳は、住宅地図の調査員をアルバイトでしている。
ある日、調査している街で小学校時代の同級生と再会。
後日、家に行く約束をし、向かう途中で、通り魔に遭遇し怪我を負う。
そして、その同一人物らしい犯人による殺人事件が起き、夏帆は警察から
事情聴取を再三受けることに。
事件の真相も気になりつつ、夏帆の周りで起きる日常にある出来事にも興味を覚えた。
同級生たちが噂する街のなかの変わり者の存在。
街のなかの情報通の女性。
夏帆の家族や親戚関係。
32歳独身の女性の心理もよく表現されていて、夏帆の心の声のようなものも面白かった。
事件の真相は、明かされてみたら、なるほど、そういう事でしたか!?というような
想像では思いつかなかったものでした。
そして表題の意味がわかりました。
読み終えて、本の表紙を見ると、なんとも不気味な表紙写真でゾッとしちゃいました^^;
★★★
2011年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞、朝日、読売、日経、毎日 /全国学校図書館協議会選定図書
(河出書房新社HPより)
文字がひとつもありません。
読み手の想像力で物語を頭のなかで作りながら頁をめくる本です。
けれど・・・・おおよそのことはわかります。
ちょっとSFっぽいかんじですが、見知らぬ土地に開拓者として家族を残し、
一人で赴く男性。
見慣れない奇妙なことばかりで戸惑いつつも、
身振りで手振りで何とか意思疎通が出来、
新しい土地でなんとかやってけそうだと判断した男は、
残した家族を呼び寄せる。
そんなかんじかな?
見たこともない景色がたくさん。
文字もないのですが、色調がセピア色なのも、なんだかとても幻想的。
そして、絵のひとつひとつがとても丁寧な線で書き込まれているので、
サッと最後まで見た後はゆっくり1頁ずつ観察するように眺め、
そうすると先に気づかなかった物に気づいたりする楽しみもありました。
なにやら変わった動物(?)も出てきて、男の元に寄り添うように行動する
犬のような白い生き物(表紙絵にもありますが)がすごく可愛らしく思えました。
大型の本なので、見ごたえもあります。
ほかの作品もあれば、見たくなりました!
素晴らしい本だと思います!!
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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