百年の不老とひきかえに、百年目には強制的に
死ななければならない法律・百年法。
その初めての百年を今、日本は迎えようとしていた……
国難と対峙する政治家、国民、そして人間の姿を問う、
衝撃の問題作下巻!
(角川書店HPより)
上下巻合わせて800頁を越す話でしたが、一気に読みました。
読ませるだけの面白さがあって、凄い構想力だなぁ~と思った。
上巻では、この先この話はどう進んでいくのやら?
話の結末はそうするのか?と気になりましたが、下巻に入ったらそんなことは考えずただ
話に引き込まれて行ったかんじ。
人類にとって不老不死は夢。
しかしそれが現実になったとしたら・・・・?
今まであまり考えてもみなかったことをこの物語を読みながら考えさせられた。
物語のなかでも百年たったら死を宣告される百年法が国民投票で一時凍結される場面で
人々はその状態が長く続くことによって引き起こされる弊害の大きさに気づく。
不老不死社会では、皆が年を取らないために退場者がいない状態。
子孫を残すこともせず、家族制度は成立せず、次世代にバトンを渡す必要を感じなくなり人々は成長しようとしない。社会は進化していかない。
そんな社会に生き続けることは幸せか?
物語最後は、HAVI(不老化処置)を受けた者は、かならずSMOCという病気を発症し亡くなるのだと発表される。
この辺は「え?」と思ったけれど、こういう設定を設けないと収拾がつかなかったのかな?
物語のなかには魅力的な人物たちが多かった。
HAVIを受けずに自然に老化していくことを選び百円年法拒否者村で生きた仁科ケン、
首相と大統領代理を兼務し初代独裁者となった遊佐、
テロリスト・阿那谷童仁(戸毛幾太郎)
それぞれの立場で、自分なりに社会のことを考えて行動していた彼らは格好よかった。
欲を言えば彼らの心理をもう少し深く知りたかった。
巻末の参考資料の多さにもビックリ。
さすが構想10年を要した大作。
楽しませていただきました。
しかし、こんな大作を書いちゃうと暫くは何を書こうか困るんじゃないか?
大きなお世話だけれど・・・・^^;
★★★★
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国難を迎えた現代日本に投げかける衝撃の問題作!
6発の原爆が投下され終戦を迎えた日本で、ある法律が制定された。
通称「百年法」。
新技術で不老を与えるかわりに、
100年後に死ななければならないというが!?
(角川書店HPより)
凄い設定を考えたな・・・。
2048年から始まる物語。
1945年6発の原子爆弾により壊滅的な状況に陥った日本。
国土はアメリカの占領下におかれ、アメリカは日本に共和国となることを決め、日本共和国となった。
今の日本とは別の架空の話ではあるものの、ちょっと先の未来を描いているので
もしかしたら、こんな世界にこの国は変わってしまう可能性もあるのかも??
なんていうリアルな怖さも感じた。
アメリカに倣って生存制限法(通称:百年法)という法律ができる。
不老不死処置を受けた国民は 処置後百年を以って生存権をはじめとする
基本的人権はこれを全て放棄しなければならない
百年目になるとIDカ-ドにそれを知らせるメッセ-ジが届き、1年間の猶予期間が来るとIDカ-ドは無効になり社会生活が不能となる。そして安楽処置を受けることが求められる。
不老不死の処置を受けるかは自己判断による。
自身の考え方で受けずに老いることを受け入れ自然な死を迎える人もいる。
自分ならどうするだろうか?
いろいろ考えながら読み進めて、気づけば最後の頁だった!
さて、急いで下巻を読み始めよう!
★★★
『さよならドビュッシー』の作家が放つ、
元裁判官のおばあちゃんと女子大生のミステリー
お手柄続きの葛城刑事。でも実は事件を真相に導くのは、
恋人の女子大生と元裁判官の彼女の祖母だった!?
異色の探偵コンビ誕生!
(文藝春秋HPより)
19歳の法律を学ぶ大学生・円とその祖母・静が事件を解決していく連作短編集。
そこに円と知り合った刑事の葛城公彦が加わり、事件の謎解明に臨む。
幾つかの殺人事件の謎の究明とともに、円の両親の交通事故に纏わる疑問点の真相も明かされていく。
静おばあちゃんが元裁判官としての体験やそこから学んだことを円に話す場面は、法律なんて???のわたしにもよくわかり勉強になりました。
葛城刑事と円の恋の進展もなかなかよかった。
そして、ビックリだったのは最後の章「静おばあちゃんの秘密」
え?そうだったのかぁ~!!
驚いたけど、それはそれでいいかな?
おばあちゃんが孫を想う気持ちに最後は温かいものを感じた。
事件の背景に、外国人の雇用問題とか免罪など社会問題なども出てきて考えさせられた部分もあった。
なかなか面白いミステリ-小説でした♪
★★★★
鳥人間コンテストに青春をかける若者たちの爽快エンタテインメント小説!
大ロングセラー『100回泣くこと』の著者が贈る、“空飛ぶ”青春部活小説。
「鳥人間コンテスト」アナウンサー・羽鳥慎一氏大絶賛! の爽快ストーリー。
(角川書店HPより)
毎年夏の琵琶湖で開催の「鳥人間コンテスト」。
それに挑戦する工業大学の学生の物語。
パイロットに選ばれたのは、二人。
一人は昨年の大会でも飛んでわずか15Mで墜落。
号泣しながら救出された様子がテレビ画面に写された坂場先輩。
そしてもう一人は、女子の鳥山ゆきな。
一浪のすえ、機械工学科に入学の1年生。
ゆきなの訓練に付き合うのは、一学年上でも同年の高橋圭。
二人は段々、良い関係に・・・・・。
鳥人間コンテストって、こんな風に準備してる人たちが出場していたんだぁ~。
工学部の学生で参加するチ-ムは結構、いるんだろうなぁ~。
仲間と一つの目標に向かって取り組むって楽しいだろうなぁ~。
いいなぁ~こんな学生生活。
青春ってかんじで・・・・(^^)
最後は大会の場面。
飛んでる間にまさかの告白!?
でもウマくかわしたゆきなちゃん♪
爽やかで楽しい物語でした。
暫くこの大会みてないけど、来年は見てみよう!
★★★
父は何を背負っていたのか。行き違いと苦い思い……。時代小説界の次代をになう新鋭の江戸市井小説。
伊佐次は老舗の薬種問屋「鳳仙堂」を継ぐはずが、勘当され、いまや浅草寺裏の賭場を預かっていた。あれから十年、父は変わり果てた姿となっていた。丁稚から主人に上り詰めた父は何を一人で背負っていたのか。寄合いを仕切る大店に嵌められたのか、それとも……。謎解きが悔恨と感涙に変わる。家族の絆を問いかける傑作長篇。
(新潮社HPより)
最近、時代小説のよさに目覚めたようで、お友達が読んで良かったと言っていた作家さんを
わたしも読んでみた。
いろいろ出されているみたいだけれど、通っている図書館に丁度あった本書を先ずは読んでみた。
薬問屋に婿に入った父親・利兵衛と
その長男・利一郎の物語。
利一郎は、長男として家督を継ぐ予定だったが、反発し家出。
荒れた生活の末、伊佐次と名前も変えて賭場を仕切るようになっていた。
反発して飛び出した家でも父親のことは何処かで頭にある。
一方の利兵衛も同じ気持ちであった様子。
親子ゆえ素直に歩み寄れず月日は流れ・・・・・
再会したのは利兵衛が謎の死を遂げたあと。
それぞれの気持ちが痛いほど伝わってくる。
特に父を亡くした後の伊佐次の気持ちが切ない。
しかし、父の死をキッカケに伊佐次の気持ちにも変化が起き、疎遠になっていた弟・栄次郎とは
兄弟の絆を深めていけそうなラストに少しホッとした。
なかなか面白かった!
ほかの作品も順々に読んでいきたいと思える作家さんです。
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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