人生のピークを過ぎてしまった女優とデイトレーダー。
ふたりはやがて恋に落ちる。
ひとがひとと出会い、生きていくことのすべてを描いた、
真心の物語。
(ポプラ社HPより)
かつては可愛い女優として評判だった野滝繭美(芸名:滝沢マユ)と
かつてはディ・トレ-ダ-として巨万の富を得た松田健作。
二人の男女があるパ-ティで知り合い、やがて恋人同士に。
出会ったときには、仕事は過去の栄光。
そんなときに惹かれあったのが良かったのかも。
二人で古い洋館を買い、その庭にバラの苗を植えていく。
色とりどりのバラは、綺麗で逞しい。
そんな植物の生命力を見ながら、これからの人生も二人で生きていこう!と
心に決める。
松田が一文無しに近い状態に陥るのは、波乱に満ちた状況なんだろうけど、あまり危機感がない。
ホントの一文無しとは違うからか??
結局、過去の功績を買われて証券会社で、働いているから、二人の経済的な危機はない様子。
健作が夢で見るサラリ-マンの話とか、花の言葉を聞けるイヤフォンの話が、もっと
広がっていくのかと期待したけど、その辺はそのままで、なんだかよくわからなかったなぁ~。
二人の関係は、セレブぶってないかんじで好感が持てたけど
正直、あまり面白みを感じない小説だったな・・・・・^^;
★★★
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祖国への変わらぬ熱情を静かに燃やし続けてきた人々の魂に触れた紀行。
エストニアの人々が歌う「我が祖国」とは、生れた土地のこと。そして、それは地球そのもの――スカンジナビア半島の対岸、バルト海に面したエストニア。首都タリンから、古都タルトゥ、オテパーの森、バルト海に囲まれた島々へ――端正な街並みと緑深い森、他国による長い被支配の歴史を持つこの国への九日間の旅の記録。
(新潮社HPより)
あまり馴染みのないエストニアの紀行文。
バルト三国のひとつとしてソ連から独立した国?くらいの知識しかなかったけれど
紀行文を読みながら、自然豊かな国で暮らす人々の暮らしぶりがとても素敵に思えた。
梨木さんはコウノトリに出会えることを期待していたのですが・・・・
そこに居た形跡だけで実際に姿を見ることはなかったのが少し残念。
写真で見ると、びっくりするようなところに巣をつくるのが面白かった!
エストニアの、歴史をみると・・・
ドイツやデンマ-ク、スウェ-デン、ロシア、ソ連の支配下に置かれていた国。
ロシア軍が攻めて来る恐怖に怯えながら暮らした時代、地下にトンネルを掘り巨大な迷路のような
地下通路を40年かけて造ったりしたそうだ。
写真で見ると地上の道と変わらないかんじ。
唯一の良き時代はスウェ-デンによる統治下時代だったそう。
その時代に築いたものが今も残っているのは良かった!
梨木さんたち日本人に対しては友好的だったのも嬉しい。
お年寄りたちの描写がなんだかすごく可愛らしい。
蛭を使った民間療法をする、ちょっとエッチなおじいさんの話は愉快だったなぁ~。
ちょっと不思議現象の起きたホテルでの話も興味深かった。
本の中ほどにある写真集もとても綺麗。
同行した木寺紀雄さんの写真。
全く知らなかったエストニアのことを少し知ることが出来て
いろいろと楽しめた1冊でした♪
★★★★★
長崎の出島を舞台に、シーボルトに仕えた
若き庭師の奮闘物語。
土と草花を通して、日本の素晴らしさを実感できる
人情時代小説。
(徳間書店HPより)
長崎の出島にオランダの商館医として過ごしていたシ-ボルト。
その館に15歳のとき、園丁として出された熊吉が主人公。
日本の草木に興味を示し、館の庭に薬草園を造るよう、熊吉に命じる。
当初はどうしていいかわからず右往左往の熊吉だったけど、いろいろ調べて、薬草を集め
シ-ボルトも納得の薬草園を造り、信頼を得る。
日本で知り合った妻の滝も熊吉を信頼し、
また、通詞の名門に生まれて兄につきながら通詞見習いをしている吉岡忠次郎とも親交を深める。
万事うまくいっていたけれど、その後、起きたシ-ボルト事件。
幕府禁制の日本地図を隠し持っていた罪に問われるシ-ボルト。
そして、その罪は、熊吉たち周りの者にも影響してくる。
その辺は読んでいて辛かった。
シ-ボルトを守ろうと思う熊吉の苦悩が痛々しい。
実際、シ-ボルトは日本地図を持ち出して、どうしようとしていたのか?
日本を愛していたと信じたいから、真意を知りたい。
しかし、終盤、そシ-ボルトと滝の子ども・以祢(いね)が成人し、熊吉と再会の場面で
いろいろあったけれど、それぞれが幸せにその後を過ごしていたんだと知れて良かった。
初めて読んだ作家さんでしたが、なかなか面白かった。
ほかの書も読んでみたいと思った!
★★★★★
いまは恋愛よりも、部活が楽しい-----
すべての世代の胸を打つ、2012年最高の青春小説!
私たちは、演じつづけて何になるのだろう。
本当の喜びも、悲しみも、彼女たちはまだ知らない-----
北関東の高校に通うさおりは、演劇部最後の一年を迎えようとしていた。姫キャラのユッコ、黙っていれば可愛いガルル、天才・わび助らと共に、年にたった一度の大会に挑む。目指すは地区大会突破。そんな時、学校に新しい先生がやって来た。東京の大学で演劇をやっていたというスッゴイ美人。「何だ、小っちゃいな、目標。行こうよ、全国!」。え? すべてはその一言から始まった。
高校演劇は負けたら終わり。男子よりも、勉強よりも大切な日々が幕を開ける。
地方の高校演劇部を舞台に、少年少女たちの一途な思いがぶつかり、交差し、きらめく。
劇作家・平田オリザが満を持して送り出す初めての小説は、誰もが待っていた文化系青春小説の金字塔!
(講談社HPより)
高校の演劇部の話。
演劇のことは、さっぱりわからないけれど、なるほど~劇ってこうして作られるんだぁ~と
勉強になりました。
主人公は演劇部では、演出を手掛ける高橋さおり。
先輩が引退し、部長として部内のまとめ役でもある。
3年生になったばかりのときは、5人しか居なかった部員が、1年生部員が増え12名に。
その後、演劇の強豪校から転校してきた中西悦子も加わる。
大学で演劇をしていて一時は女優の道も考えた吉岡先生も副顧問になり、演劇部の活動がドンドン
活気溢れる部活になっていく。
劇中劇の『銀河鉄道の夜』の雰囲気も楽しめて、良かった。
原作をすぐにまた読みたくなる。
夢中になれるものがあって、一緒にそれを楽しめる仲間が居て・・・・
素晴らしい高校生活だなぁ~。
こんな風に毎日を充実して送れるってうらやましい。
爽やかな青春小説でした!
著者の平田オリザさんは、実際に劇作家として有名な方なんですね。
その世界のことに疎くてお名前すら知りませんでしたが・・・・
機会があれば、実際に平田さんが演出した劇を見てみたいなぁ~。
★★★★★
物語をつくってごらん。きっと、自分の望む世界が開けるから――。
理不尽な暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生と祖母の病で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を亡くし、生き甲斐を見失った老境の元教師。それぞれの切ない人生を「物語」が変えていく……どうしようもない現実に舞い降りた、奇跡のようなチェーン・ストーリー。
最も美しく劇的な道尾マジック!
(新潮社HPより)
3つのお話から構成される物語。
別々の物語が最後には繋がって、素晴らしかった!
「光の箱」
童話作家の卯月圭介は、高校の同窓会に出席するために懐かしい街へ。
そして思い出す幼いころの辛い思い出。
高校時代に出会った弥生のこと。
お互いに辛い思いを味わった圭介と弥生。
ふたりの出会い。そして別れ。それから・・・・
途中、嫌な出来事があったけど、最後は二人が幸せになったことにホッとした。
「暗がりの子供」
小学校3年生の莉子は、図書館から借りた本『空とぶ宝物』を読んでいる。
物語を読みながら、自分なりの空想にふける。
そして空想のなかのお友達・真子と友情を結び、今度生まれる赤ちゃんのこと。
病気のおばあちゃんのこと。両親のことで自分が思うことを聞かせる。
そして莉子はやがて成長するまでの話。
子どもの感性って鋭い!
そのことをわかっている道尾さんも凄いな。
「物語の夕暮れ」
ボランティアで子どもたちに本の読み聞かせをしている元教師の与沢。
ある日、かつて住んでいた家に若い童話作家が夫婦で暮らしているという事実を知り、
あるお願いを聞き入れてほしいとダメもとで手紙を送る。
読み聞かせに参加の子どもの中に、二番めで莉子の妹として生まれた真子がいたり、
与沢の手紙を送った童話作家は圭介で、圭介は与沢の元教え子というつながりで
それらが、最後には、うまい具合に全員集合の場面は微笑ましかった。
ちょっと間違えれば、不幸なことになりそうな事態も人の縁がそれを回避していたかんじも
温かみを感じてよかった。
この時期にぴったりの物語でした♪
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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