ガリレオシリーズ待望の最新長篇!
夏休みに美しい海辺の町にやってきた少年。そこで起きた事件は、事故か殺人か。少年は何をし、湯川は何に気づいてしまったのか
(文藝春秋HPより)
夏休み、父親の姉夫婦が経営する宿<緑岩荘>にひとりで宿泊するために来た小学5年生の恭平。
向かう電車のなかで湯川博士と居合わせる。
湯川は緑岩荘のある場所で開催される海底鉱物資源開発をすすめようとする企業の説明会に出席するために向かっていた。
そして、宿泊先を恭平が滞在する宿に決めた。
そして同じ宿の宿泊客・塚原正次が墜落死したという事件が起き、物語が始まる。最初は、ただの事故死と思われたものが、他殺の疑いが出て、事件の真相が追求されていく。
事件は背景にあるけれど少年・恭平と湯川のやりとりが微笑ましい。
子ども相手でも喋り口調が変わらないのが可笑しいけど、少年からしたら、そういう湯川だから信頼に値する人物だと思ったのかも。
事件の真相が近づくにつれ、段々、嫌な雰囲気になってきた。
え?まさか?
う~ん。
事件の真相がわかったら、なんとも辛い。
殺された元刑事・塚原正次には何ら非はないのに・・・・。
気の毒としかいいようがない。
大切な人を守るために犯してしまった罪が、後々、その大切な人を苦しめることになる。
少年・恭平も成長する段階で、大きく悩むだろうな。
そのことを憂いながら、少年に言葉をかけた湯川の優しさに感動・・・・(/_;)
話の展開にはいつものことながら、さすがと思わせるものがあったけど、ちょっとどこかで読んだようなオチだったし、事件解決の後味がよくなかったので、★少なめでご勘弁^^;
★★★
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;