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読んだ本の感想あれこれ。
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184acaac.jpg   発行年月:2011年12月


   なにげない日常の隙間に口を開けている闇。
   それを偶然、覗いてしまった人々のとまどいと恐怖。
   
   夢とうつつの狭間を描く傑作短篇集


                            (文藝春秋HPより)



8つの短編集
「おみちゆき」 「同窓会」 「闇の梯子」 「道理」 「前世」
「わたしとわたしでない女」 「かなたの子」 「巡る」

どれも怖かったけど、わたしは前半3つが特に怖かったぁ~!!

夜、一人でいる居間で読んだので、相乗効果もあったかも。

最初の「おみちゆき」は特にゾゾッ~とした。
ちょっと田舎のちょっと昔の雰囲気。
昔から伝わる村の儀式が「おみちゆき」
寺の和尚さまは、皆の願いを叶えるために、自ら生きたまま土の奥深い棺のなかに入った。
村人が当番制で、和尚さまの生存確認に出向く。
棺から出ている筒の先から声をかけ、和尚さんの返事である鈴の音の有無を聞く。

その様子を想像するだけでも、何か背筋が凍る。

そして、和尚様が亡くなったあとの村人たちの反応も・・・・恐ろしかった。

あ~これ読んで、夜読んじゃいかん本かも!と思ったけれど、怖いものみたさと
角田さんの文章がペ-ジを捲る手を止めてくれなかった(笑)。

次の「同窓会」も閉じ込めてしまった話で・・・・次の「闇の梯子」も暗いところの話。

後半の短編も怖いけど、慣れて来たのか、意外と普通なかんじで読めた(笑)


で、何と言っても、怖いのがこの表紙!!


全部読んだあと、本を閉じるのが怖かった!
話の内容は、どこかで既に読んだり、聞いたりしたようなものでしたが、
角田さんの文章がそんなことはチャラにしてくれる。

なかなか楽しませてもらいました。


★★★

 
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