世間のしがらみに縛られ、煮詰まっている30代半ばの信用金庫職員・基子。
他人とのしがらみを持つことを恐れる、20代後半の売れない漫画家・絆。
時代からこぼれ落ちたような二人が、今どき珍しい賄い付き下宿で出会い
共同生活を始める。他の下宿人は、謎めいた年齢不詳の大学教授・夏子と大家を務める明るい大学生・ゆか。
年齢も境遇もばらばらな彼女たちが、お互いの存在を通して、
それぞれに新たな生き方をみつけていく-------。
2003年夏に放映され、話題を集めた同名テレビドラマのシナリオを完全収録。
(発行:日テレ)
大好きだったドラマ「すいか」。
放送は2003年って、もう10年も経ったんだぁ~!?
ハピネス三茶という名前の下宿屋で共同生活する4人の様子が面白くて・・・。
それぞれ抱えているものはあるんだけれど、何気ない食事の風景とか、ちょっとした
会話のやり取りのなかに、「そうそう!!」って同意したくなるような
良いことばがいっぱい出てきて、良かったんだよね~。
スリランカ在住のいい加減な父親から
ハピネス三茶の大家を任された大学生。
34歳のまじめな信用金庫職員。
煮詰まった生活を変えようと「ハピネス三茶」で
暮らし始める。
27歳の売れない漫画家。
4年前に双子の姉・結を亡くし、未来に希望が
持てないでいる。
俗世を超越した、でも実はお茶目な大学教授。
長年ハピネス三茶に住み続けている。
年齢不詳。
基子の同僚。
会社の金・3億円を横領して逃亡中。
基子の母親。
口うるさく、いまだに子離れできない。
ほかにも、バ-「泥沼」のママにもたいまさこ。
度々、ハピネス三茶に登場の夏子の教え子で、出版社編集長の間々田役には、高橋克美
などなど。
シナリオ本を読んでいると、ドラマの場面が頭に浮かんで来て、すごく楽しかった!!
再放送してくれたら、録画して永久保存にするのになぁ~。
あ、DVDがあるか?
ドラマがまた見たくなった!!
最高だな。これ。
★★★★★
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この戦は日本国を守る戦である。死しても負けることは許されぬと心得よ。
長州藩士・高杉晋作。本名・春風。幕府を守るべき彼が、欧米列強に蹂躙される上海の姿に日本の未来を見た時、「レボリューション」の天命は下った。民衆を率いて四カ国連合艦隊と幕府から藩を守り抜き、徳川治世を散らす嵐となった男の奇策に富んだ戦いと、二十八年の濃密な生涯を壮大なスケールで描く、渾身の本格歴史小説。
(新潮社HPより)
高杉晋作の物語。
名前は知っている。
でも明治維新前に活躍した長州藩の人くらいの恥ずかしいくらい浅い知識のみ・・・^^;
NHKの大河ドラマ『竜馬伝』で竜馬を福山雅治が演じていたとき
高杉晋作役は、確か、伊勢谷友介だった。
喀血する場面を鮮烈に覚えているので、間違いないと思うけれど・・・(違ったらすみません)。
ドラマのイメ-ジや自分のなかに描いていた高杉晋作という人物と、
物語の人物の印象はかなり違っていたのに驚いた。
この物語にある数ある偉業を知らなかった為ですが・・・・
27歳で病死するまでにしたことは、凄い!
やることが大胆!
自分の信ずることならば、後先考えずに突き進むかんじ。
たまたま事は巧くいったから良かったけれど、間違えば、
命を落とすことになることを何度もしている。
脱藩も一度や二度じゃないというのもハチャメチャ。
牢に入れられる事態になっても、晋作の力が必要になり再び表舞台に舞い戻る。
運も良い人だったんだなぁ~。
上海に行った時には、アヘン戦争後の中国の状態を目の当たりにして、
日本が同じようなことにならないようにしなければ!と強く思うのは、当然だけど
英国公使館に火を放つとか、やることが凄い。
必要だからと軍艦の購入を独断で決め藩に支払いさせようと思ったり・・・
けれど、最後は病死とは、なんとも無念だったでしょうね。
人一倍働いたのだから、幕末後の日本を見たかったでしょうに・・・・・。
初代内閣総理大臣になった伊藤博文が晋作の子分的位置で働いていたのは、
なんだか面白かった。
最初、ちょっと教科書を読んでいるようで、正直
頁をめくる手が進まなかったのですが、いろいろと勉強させていただきました。
★★★
臓器移植を巡る、社会派ミステリ!
臓器をくり抜かれた若い女性の遺体が発見される。その直後「切り裂きジャック」と名乗る犯人からの声明文がテレビ局に届く。果たして「ジャック」の狙いは何か? 警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出すが……。
(角川書店HPより)
若い女性の遺体は、内臓のほぼ全てをくり抜かれていた。
犯人の声明文が届き、その後も同じような殺人が2件。
3人の被害者に共通するものは、同日に臓器移植を受けていたということ。
そして、もう一人のレシピエントをおとりに、犯人逮捕に乗り出す警察。
社会派サスペンスの様相を醸し出していたかな?
臓器移植を前に、脳死判定、人の死は何をもって判断するべきか?
医療関係者にも、いろいろな考え方を持つ者がいるし、なにが正しいかは難しい。
最初の2人は女性。
その後は男性。その男性は、移植手術を受け社会復帰したけれど、思うような職に就けず、自堕落な
生活を送っていた。
折角、授けてもらった命なのに・・・・・。
犯人の声明文では被害者たちは、殺されて当然な者たちという意味のことが書かれていた。
そうすると、犯人は、ドナ-側の遺族?と最初は、思わされる。
けれど・・・・
犯人は大抵、この人だろうか?と予測がつく。
でも、動機が全くわからなかった。
なので、その動機がわかったときは、ショックだった。
えぇ~!?
でも、真相究明までの過程は楽しめた。
刑事・犬塚の家族背景や、犬塚とその部下のやり取りも面白い。
そして、最後のエピロ-グでは、4番目の被害者になる?と思われたドナ-男性と
レシピエントの遺族との交流が温かいもので、良かった。
★★★
発行年月:2013年2月
喪失がももたらす深い愛。感涙にむせぶ小説
「もしもあなたが誰かを本気で愛したら、行き着く先には悲しみがある。悲しみ以外のものはない。なぜならあなたの愛した者は死ぬ。それでも誰かを夢中で愛したあなたは、報われる。私にそのことを教えてくれたのは、一匹の猫だった……」(プロローグより)
著者自身の、愛猫との別れの体験をもとに、喪失→再生、そして愛をとことん掘り下げた、小手鞠るい氏、作家活動の集大成となる、渾身の小説。
猫好きなら、感動できる物語。
物語は、一組の夫婦、冴子と悠起夫と愛猫・プリンが一緒に生活している場面から始まる。
その後、夫婦が出会う前、それぞれまだ独身の若い頃を別々に語る。
2人の側には常に猫が登場。
どの猫も可愛い。
猫って犬ほどの人懐こさは、ないんだけれど、そこにいるだけで、なんだか癒される。
2人は、日本だけでなく、アメリカでもそれぞれ生活していて、外国で出会う猫たちとのエピソ-ドも素敵。
けれど、猫の寿命は、人よりも短くて、病気にもなったり、怪我もしたり・・・・。
冴子と悠起夫が知り合う場面も良かったなぁ~。
猫好きの2人だから巡り遇えたんですよね~(^^)
そして、2人が愛したプリンの死は哀しかった。
小さい生き物なのに、一緒に暮らしていると、亡くしたときは、本当に辛い。
わたしも実家で飼っていた猫を亡くした経験があるので、そのときのことを、久しぶりに
思い出してしまいました(/_;)。
表題の九死一生の意味は?と読むときから思っていましたが、
普通に良く知っている意味のほかに
猫は9回生まれ変わるという意味も含まれていると知り、そんな風に信じていたら
亡くなっても、また何処かで生まれ変わった可愛がっていた猫に会えるかも?
ふと、出会った野良猫なのに、妙に親しげに近づいて来る猫っているから
もしかして、生まれ変わり?とか、思うのも楽しい。
でも、猫好きじゃない人が読んだら、共感できないかもな~。
小手鞠さんは、きっと猫が大好きな人だ!と
ちょっと調べたら、愛していた猫が亡くなってもう結構経つのに、哀しみは消えないっていう
インタビュ-がありました。
ああ、やっぱりね・・・・。
小手鞠さんの猫関係の本もあるようなので、また探して読んでみよう♪
★★★★
顔にアザがあるアイコ。
研究一筋の大学院生活を送っていたが、
映画監督の飛坂と恋に落ちる。
しかし飛坂は仕事優先、女優とのスキャンダルも飛び出し、
アイコは自身のコンプレックスと向き合うことに…。
(集英社HPより)
表題と本の表紙からも宮沢賢治の『よだかの星』を連想させる。
でも、主人公・アイコの生き方は、芯が通っている感じで、好感が持てました。
変に卑屈にならず、けれど、控えめに目立たないように生きていた。
国立大の物理学科を卒業し、さらにその上の大学院に進んで研究室通いのアイコ。
研究室の仲間たちがみんな、良い人たち。
教授も素敵だなぁ~。
そして、アイコの家族もいい。
素敵な人たちに囲まれて成長していくアイコ。
そして、出版社で働く友人・まりえの頼みである雑誌のルポタ-ジュを受け、その雑誌の表紙写真に載ったことから、少し、世界が広がっていく。
俳優によってアイコを題材にした映画を作ることになり、その監督の飛坂と知り合う。
そして飛坂に惹かれていくアイコ。
自由奔放なかんじの飛坂だけど、アイコには心を開いて自分が今まで抱えていたことも吐き出す。
お互いが胸のうちをぶつけ合える相手に初めて出会ったという感じ。
しかし、そのまま恋愛に発展するのは・・・・・・
アイコの飛坂に対する気持ちが切ない。
気持ちは素直にぶつけたし、それを分かっても貰えたけれど・・・・・
もどかしいかんじが、なんだか凄く新鮮でした!
こういう表現力はウマいなぁ~。
顔に生まれつきのあざを持つ女性の恋愛というと、うまくいくのかいかないのか?とその行方が気になって読んでいたのだけど、うまくいかなくても、アイコが恋をしたということが、アイコを大きく成長させた。
清清しいラブスト-リ-だったと思う。
太田母斑はある程度、治療で消すことが出来るあざだと思うけれど、アイコはその治療をまだ受けない。
そこにある考え方には、納得した。
なるほどな~。そういう風に考えるのか?と。
あざに限らず、身体的コンプレックスを抱えている人は、世の中に沢山いる。
そういう人たちの思いを少し考えてみようと思える話でした。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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