わたしは、まだやり直せるのだろうか? 幸せになって、いいのだろうか?
刑務所(ムショ)で知合った前科(マエ)持ちの芭子と綾香は、東京下町で肩を寄せ合うように暮らし始めたが――。健気に生きる彼女たちのサスペンスフルな日常は、やがて大震災によって激しく変化していく。二人は、新しい人生の扉を見つけられるのだろうか? NHKドラマ(「いつか陽のあたる場所で」2013年1月8日スタート)原作シリーズ、感動の完結篇!
(新潮社HPより)
ドラマの原作だったんですね~。
ドラマは見逃してしまい、残念!
罪を犯して刑務所で知り合った二人の女性。
小森谷芭子・・・・男に貢ぐため強盗を犯した
江口綾香・・・・DV夫から息子を守るため夫を殺害してしまった
2人とも罪を犯したことで、両親や親戚とは縁を切り、東京で助け合いながら暮らしている。
芭子は、犬の洋服をデザインして製作し、販売。
綾香は、パン職人になることを目標にパン屋で働く。
2人で静かに接触する人は最低限に、過去のことがばれないように、びくびくしながらの生活。
お互いが罪を犯したことを悔いながら・・・。
罪を犯したことは、悪いけれど、元々の性格は、真面目で他人の気持ちを思いやれる2人。
必ず、最後は幸せになってくれるんじゃないかな?と思いながら読んでいました。
そして、起きたあの震災。
芭子は仙台に綾香の生んだ息子の消息を確かめるために行っていて、被災。
偶然、居合わせた男性・南とタクシ-を相乗りして何とか東京まで戻って来る。
震災後、綾香はやはり縁を切ったとはいえ、東北の実家周辺のことが気になり、ボランティア活動をしながら
東北に通い始める。
そして、息子を守るために夫を殺したことは仕方なかったと思っていた綾香が
人の命を奪ったことの重大さに初めて気付いたという告白は胸を打ちました。
震災がきっかけで、2人は今までと違う別々の人間関係を築いていく。
自分たちの罪を、ほかの人にちゃんと話した上で始めた関係。
相手もそれを受け入れてくれたのは、本当に良かった!
2人がこれから別々に幸せになってくれたらいいな。
あとがきを読んで、芭子が仙台で被災し、東京に苦労しながら帰ってきた話は、乃南さんが実際に体験したことだということに驚きました!!
ニュ-スでは福島の被災者のことが主に流れていましたが、周辺の地域でも電車が止まったり停電したり、あの日、寒い思いをしながら外で過ごした人が多かったことを改めて知りました。
いろいろなことを考えさせられた物語でした。
★★★★
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終わりも答えもない恋愛の真実
9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。
桃がいながらも響子に接近していく鯖崎……。"
誰かを求める"思いに、あまりに素直な男女たち="はだかんぼうたち"のたどり着く地とは-----。
(角川書店HPより)
登場人物が多い物語。
はだかんぼうたちがいっぱい(笑)。
歯科医の桃(30代半ば)は、恋人の石羽と別れて9歳年下の鯖崎と付き合っている。
桃の友人・響子は4人の子持ち。
桃は響子のことをヒビキと呼ぶ。
そして、鯖崎はなぜか、響子に惹かれていく。
響子の母親・和枝は妻子持ちの男・山口と暮らしていた。
が・・・和枝が突然、亡くなり山口は和枝と住んでいた家の二階を間借りさせていた
大学生の安寿美の要望もありそのまま母の持ち家に暫く留まる。
和枝が山口と出会ったのが、出会い系サイトというのにはビックリ!
60過ぎてそういう出会いがある時代なのかぁ~!?
和枝は亡くなってしまっているので、この辺は、物語のなかで薄いかんじだけれど
個人的には、和枝と山口の関係に一番、興味あったなぁ~^^;
歯科医の桃は、父親の医院を継いで働いている。
桃には姉の陽がいるけれど、母親・由紀と陽の関係は昔からギクシャクしている。
陽は母親が怖いと言うし・・・実際、2人で会っているときの母親の陽に対する口調は、攻撃的。
母親と娘の関係って、鬱陶しいところあるのは、大なり小なり女性なら誰も感じるところだけれど
ここまでギクシャクした要因がイマイチ、よくわからなかったな。
そして、響子とそのの娘・未来との関係も、ちょっと由紀と陽と似ていて、ギクシャク。
こちらは、母親である響子が未来のことを恐れていた。
気持ちのままに誰かを求めながら生きていく人たちのなかで、ちょっと気の毒だったのが
山口の妻。
戻って来てくれるかも?って思っていたんじゃないかなぁ~?
登場人物たちのそれぞれを次々、いろんな場面で描く物語。
こういう物語は、どうやって終わるのか?と思いながら読んでいましたが・・・・
なるほど・・・唐突に終わるのですね。
この数年後、この人たちがどうやって生きているのか、ちょっと知りたい気にもなりますが
みんなそれぞれ、幸せでありますように・・・・。
★★★★
覚えてる? 今、あのときの未来だよ
高校二年の春、卒業生を送る会の合唱で、未来への願いを託した調べに心を通わせあったクラスメイト。御木元玲、原千夏、中溝早希、佐々木ひかり、里中佳子、東条あや。三年の月日が流れ、少女たちは二十歳になった。玲は音大の声楽科に進んだが、自分の歌に価値を見いだせなくて、もがいている。劇団でミュージカル女優をめざす千夏が舞台の真ん中に立てる日は、もう少し先みたいだ……。ぐるぐる、ぐるぐる。道に迷っている彼女たちを待つのは、どんな明日なんだろう――。小説誌「紡」で発表された四編(「シオンの娘」「スライダーズ・ミックス」「バームクーヘン、ふたたび」「Joy to the world」)に、福井のタウン誌連載「コスモス」、そして、書き下ろし「終わらない歌」の全六編を収録。傑作『よろこびの歌』待望の続編!
(実業之日本社HPより)
覚えてる!覚えてる!
『よろこびの歌』 では高校生だった彼女たち。
20歳になって、それぞれが成長した姿を見られて嬉しかった!
母親がバイオリニストで、音大の付属高校の受験に失敗した、玲は、大学では音大に合格出来たんですね!!
それだけでも良かったぁ~!!と思ってしまった。
それから、ピアノが大好きなのに家庭の経済状況からその道に進むことを諦めていた千夏は、
大学進学をせずに、劇団員として活躍していた。
また別の夢を見つけたんだなぁ~。
中学でソフトボ-ルで活躍していたけれど怪我で推薦入学が決まっていた高校を辞退して、玲や千夏と同じ高校に進学した早希は、大学ではスポ-ツ科学を学び、将来はスポ-ツトレ-ナ-になろうと勉強している。
高校を卒業して、彼女たちは、それぞれの夢の実現にために努力している。
そして、友情も続いていて、劇団の公演で大きな役が決まった千夏。
その千夏の推薦で歌を歌う役のオ-ディションを受けた玲。
公演のタイトルが『終わらない歌』。
ああ、また彼女たちのその後の成長ぶりが知りたい!と思ってしまった。
★★★★
何かが始まるとき、それはすでに終わっているのかも知れない。
恋愛とは雑用である。不要でなく雑用である。忙しいときに限ってオトコというものが現れる(「恋愛雑用論」)。ピアノを弾く姉、テレビに出る母、未知の言語を学ぶ父。何もないのは私だけ。あの発作が起きるまでは(「忘れられたワルツ」)。想像力の突端から、震災後を生きる者たちの不安/不穏を描き出す、絲山文学の極北七篇。
(新潮社HPより)
7つの物語、それぞれが独特の雰囲気を醸し出していて、良かった!
震災とか戦争とか、ちょっと辛い過去のことが背景になる物語たちですが
変な暗さはなく、登場人物たちの会話に思わず、笑ってしまうこともあり。
「恋愛雑用論」
恋愛は雑用だと考える、工務店の事務員として働く日下部。
度々、訪ねて来る信用金庫の小利口くん(本名はまた別にあるけれど・・・・)と日下部の会話が可笑しい。
彼女(日下部)の独特な物事の捉え方はユニ-クだけれど、なるほど!と目からうろこの事もあり
面白くて、この短編のなかでは、一番好き♪
「強震モニタ走馬灯」
強震モニタを日々、眺めている離婚して独り暮らしの魚住。
彼女が言った<毎日が震災前なんですよ>のことばにドキッ!
衝撃的なことば。
でも、考えたらそうだよね。
いつどんな災害が迫ってくるかわからない。
「葬式とオ-ロラ」
なんじゃこの組み合わせは??と最初に思った^^;
恩師の通夜に参列するために車で高速を走る男。
サ-ビスエリアに寄り、そこで出会った女性。
偶然にもその後も会う。
彼女はオ-ロラを運んでいるという。
へ~オ-ロラって運べるんだ・・・・ビックリ!
「ニイタカヤマノボレ」
巨大な鉄塔を見て、かつて、いとこの峰夫から教わった
戦前の日本があの鉄塔から<ニイタカヤマノボレ1208>を打電したんだと。
そんな峰夫は貯水池で溺死した。
なんだかしらないけれど、すごく不安な気持ちが沸いて来た。
「NR」
新しい所長が名前に横に書く。
ノ-リタ-ンの略で直帰するという意味。
津田は訪問先へ部下の湯浅を伴い電車に乗る。
2人とも<NR>と書いて。
しかし、訪問先とは違う見慣れない駅名を電車は走り、仕方なく途中下車。
戻るしかないけれど・・・ノ-リタ-ン。帰れない?
ちょっとSFっぽいお話。
「忘れられたワルツ」
東京で独り暮らしの風花は、実家に帰る。
姉はやはりピアノを弾いている。
ドビュッシ-が聴きたいと言ったのに、何故か忘れられたワルツを4曲弾く。
それから突然、『お母さんの間男を見つけたからこれから捕まえてくる』と出かけてしまう。
家にはよくわからない外国語を勉強している父親のみ。最近は母親はテレビでしか見ないし・・・
なんとも奇妙な家族。
突然、猛烈な痒みに襲われる風花が、なんとも気の毒になった。
「神と増田喜十郎」
愞70を超えた増田は女装が趣味。
高校時代の友・大塚貴史が市長になり、その仕事を手伝っていたが彼が亡くなった。
大塚の妻・田鶴子から『女同士で遊びに行きましょう』と誘われ二人で旅行。
旅先でいろいろなところにいき会話する2人。
『タカちゃんは神をみたって言ってました』・・・・・・
そして、ある日、増田も神に会う。
神・・・・・なるほど。ちょっと会ってみたいかも。
文章が簡潔でわかりやすくて変な話だなぁ~と思いながらも、感心しちゃう。
やっぱり、絲山さん、好き!
★★★★★
読めば一生、女の現役! “楽しい中年のための心得”
365日、美への飽くなき挑戦をつづける著者が「中年の壁」を前に、
複雑なオンナゴコロを綴った痛快エッセイ。
(講談社HPより)
林さんのエッセイは楽しい。
書いてあるのは、ファッションのこと、ダイエットのこと、綺麗な人を羨ましいと思うこと・・・・・
いつも大抵、おんなじなんだけれど^^;
わたしも同じように考えることが多々あるからかなぁ~?
お金がないから、美容にお金はかけられないけれどね~^m^
林さんは、若いときより、今のほうが綺麗だとわたしも思ってました。
整形手術をしたわけではないと言っていたけれど・・・・
歯の矯正で抜歯したりはしていたんですね~。
その事実にビックリと同時に、やっぱりお金かけたわけね・・・と納得。
でも、いいと思います。綺麗になったんだから・・・。
そして、何でも暴露しちゃう林さん、やっぱり好きです♪
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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