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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2013年10月


 あなたはあなたが連れてきた──サスペンスとたくらみに満ちたハードな愛の物語。

嵐の日、あなたは、行方不明だった弟を連れて来た。あなたに瓜二つのあなた。そして言った、「僕は死ぬんだ」──幸福な結婚生活を送っていると感じていた「私」に、ある日訪れた不可解な出来事。女が男を愛するとき、取り替え不可能なもの、確かなものとは何か。翻弄しようとするものたちに挑む、静かで激しい「私」の物語。

                      (新潮社HPより)


16歳のとき、両親を列車事故で亡くしたみさき。
その葬儀会場で別の葬儀に参列するために居た夫・新時と知り合い、結婚した。

夫は余命短い病気に罹る。
そして、ある日、夫と瓜二つの弟・盛時を連れてくる。
ホスピスに入所した新時。
盛時はふらっと家にやってきて、食事をしたりする。
夫は自分の亡き後、妻が寂しくないように盛時を引き合わせたのだ。


盛時の性格は好きになれないな。
容姿がそっくりだから同じように好きになれるわけではないのだが・・・
男の人の考えるとことは、よくわからない。

みさきは戸惑いつつも盛時と居ることを拒まない。

そして、夫の同僚・久保の存在も絡んできて、どうなる?と思ったら・・・

ラストはサスペンス?SF?ホラー?
いろいろな解釈が出来そう。


表題の意味も、ちょっとあれこれ考えちゃう。
ちょっと変わってきてなかなか面白かったけれど
評価が分かれそうな作品かもね。




                          ★★★
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発行年月:2013年9月
生きるために、踊って踊って踊りまくれ!

爛熟期を迎える18世紀前半の琉球王国。数奇な運命の下に生まれた少年・了泉は、自らの命と野心をかけて舞踏の世界でのし上がる――。琉球に生まれた天才舞踊家の、壮絶なる《天国》と《地獄》を描く一大叙事詩!


                 (角川書店HPより)


いや~凄い大作!!
舞台は18世紀前半の琉球王国。
主人公は、そこで最下層の民・ニンブチャーとして生活していた蘇了泉。
母親が病に倒れ、伝染病と恐れられていたそれを排除するために、村人たちに
追いやられガマで暮らす。
食事は3日に1度のこともあるが病気の母を想う気持ちは変わらず
食べ物を確保して帰ると先ずは母に与える優しい少年。

そして、ある日、石羅吾が大道芸の一員として存在していた了泉に眼をとめる。
王府で踊奉行の地位に就いている男。
了泉には人を惹き付ける力があるとみた。

そしてまだ青年の尚敬王の教育係の男・蔡温は、王を支える月しろになれる男を
探しており、その眼にとまったのが了泉であった。


いろいろな人の思惑で王府に近づく了泉。
しかし、踊りを極めることにも最初は無頓着。
王に近づけば、病気の母を救う薬を手に入れられるという思いだけで
石羅吾の厳しい稽古にもついていく。
そして、踊りのライバル・雲胡もまた、月しろになれるのは自分だと
玉城里之子を師として踊りの稽古に励む。


性格も舞い方も対照的な二人が競う場面は、面白かった。
最初は自分の方が優れていると思いながらも徐々にお互いが自分にない
秀でた部分を持っていると認める。
踊りによって、低い身分から段々と地位を上げていく了泉は、驕りの心から
自ら築いてきたものを全て失うことになり、再び下級層に逆戻り。


ああ、なにやってるの!!と思わず叱りつけたくなるような気持ち。
でもでも、それが後に活きてくる。
そんなどん底生活も図られたものだったのかも?


了泉は、憎めないキャラクターだったけれど、琉球から江戸に向かう途中、
鹿児島で知り合った、樺山聖之助が面白い。
空気が読めない男だけれど、大活躍の場面は笑った。

吃音のチャンダラーは癒しのキャラで、どんなときにも了泉を友として
温かく見守っていた。
ピンチのときには手助けしていたし・・・。


兎に角登場人物たちがユニークで良い!
最初、なじゃこりゃ?と思った者たちが、のちの「おぉ~!」という働きをする。


琉球の踊りは、あまりちゃんと見たことないけれど
ちょっと興味が沸いて来ました。

しかし、月しろになるために生きた了泉の人生は、壮絶すぎて
普通の人なら、途中で死んでるな^m^


しかし、面白かった!!!


                       ★★★★★





発行年月:2013年10月


 色とりどりの白昼夢

よく耳にするありきたりなひと言。しかしその言葉の裏にはじつに奇妙な物語が潜んでいるものだ。白昼夢のような短篇25篇が色とりどりにきらめき連なる小説集。

                 (筑摩書房HPより)
               




25編から成る短編集。
よく耳にする言葉がお話の題になっているけれど・・・・
表題作であり、一番最初の話<ささみみささめ>は、奇妙なことば。

<ささみみささめ>
これからナイショ話をするぞ-------それは身内だけで通用する隠語。
その言葉を聞いたら、同じ言葉で返す-------承知した、誰にも言わないと約束をして
話を聞く。
父が祖父から亡くなる寸前に聞いたこと。

ちょっとした謎があって、真相はハッキリしないけれど、なるほどと思えた。


他には・・・
<ああどうしよう><ちからしてるけど><あしたは晴れる><行ってらっしゃい>
<おかけになった番号は><ママにはないしょにしておくね!>
<きみは、もう若くない><あなたにあげる><ウチに来る?><名刺をください>
<一生のお願い><ヒントはもう云ったわ><ありそうで、なさそうな>
<もう、うんざりだ><わたしに触らないで><ウチ、うるさくないですか?>
<ドシラソファミレド><すべって転んで><ここだけの話><スモモモモモ>
<春をいただきます!><最後尾はコチラです!><悪いけど、それやめてくれない?>
<こんどいつ来る?>


サスペンスっぽい話、主人公がお気の毒な話、オチが不気味な話、ちょっと心温まる話
いろいろな要素で楽しかった♪

お気に入りは、表題作。
あとは、似たようなシチュエーションなんだけれど、
<ヒントは云ったわ>
祖母から結婚が決まったら、七色の宝石で飾った冠をつけた天女像をあげると云われていた親戚で唯一の女の子だったエリカ。
5歳年下のボーイフレンドに婚約者のふりをさせて祖母に会いに行き、天女像の
ある場所を聞き出そうとする話。

おばあさんの粋な計らいがいいなぁ~。

<ドシラソファミレド>も良かった。
こちらは施設入所している父と娘の物語。
小さいころの優しかった父親の姿って、いくつになっても思い出として
残っているもので、心通う会話が久しぶりに出来てよかったぁ~(;_;)
ちょっと感動の物語。
「もろびとこぞりて」が「ドシラソファミレド」とは、気づかなかったぁ~。


長野さんファンには嬉しい短編集。
長編とは違う魅力が詰まっていました♪


                          ★★★★





発行年月:2012年11月

祖母が遺した手帖には、激しく秘めやかな愛の日々が克明に記されていた――。

留守がちだった両親にかわって、いつも傍らにいてくれた優しい祖母。挙式を前にしたわたしは、祖母が遺した一冊の手帖を発見する。そこには、結婚後、保養先で出会った「帰還兵」との秘めやかな愛の日々が記されていた。父はいったい誰の子なのか――。注目のイタリア人女性作家による官能とユーモアを湛えた魅力的な物語。

                   (新潮社HPより)



祖母の手帖に書かれた恋の物語。
語り手は、結婚を控えた祖母の孫。

子どもの頃から、記憶にあるのは、美しく優しい祖母の姿。
しかし、手帖に書かれていたメモは衝撃的なことばかり。

祖父との結婚した理由も変わっている。
二人の間に愛情が全くないのに、両親の決めた結婚を受け入れた祖母。
けれど、語り手の父親は生まれた。

祖母と祖父の夫婦関係にもビックリ!
こんな風に割り切って生活していけるものだろうか????

そして結石の療養に良いという温泉のある場所で暫く暮らす祖母。
そこで、同じような病で療養中の帰還兵と会い、祖母はその帰還兵に惹かれ
二人は恋におちる。
やがて、別れてまた祖父の元に戻り前の生活をするけれど、祖母は帰還兵が
忘れられない。


そして、後半、段々わかってくること、
祖母の病気。

語り手は疑問を持つ。
父は、祖父の子どもだろうか?
もしかしたら、帰還兵との間に出来た子ども?

でもでも、ビックリな事実が最後に・・・
帰還兵からの手紙が出てくるのです!

えぇ~っ!?
そういうことですか・・・

でも、切なく美しい恋愛小説だったと思います。
文章が綺麗でした。
それゆえ、官能的な表現がリアルだった^^;


表紙の絵も雰囲気あって好きだなぁ~。


                         ★★★★




 



発行年月:2013年10月

「見ている風景は、誰も似たようなものだわ。そこから何を見つけるかは、あなたの心しだい……」

 どんな時代にも、どんな場所でも、映画や本のような作られた世界のなかでも、自由自在に行き来できる「旅行者(トラベラー)」である少年が、白馬とともに旅する世界をそれぞれ「箱庭」に見立て、短篇の名手が物語を紡ぐ。

 国道四号を悠々と歩きつづけるゾウ(「誰もゾウにはかなわない」)、夕暮れの車窓から見えるオレンジ色の旗(「黄昏の旗」)、ジェフじいさんが壊した機械人形(「ヴォッコ3710」)、幽体離脱して好きな女性の危機を救った男(「人間ボート、あるいは水平移動の夜」)、アンデス山中で見たファニカの正体(「ひとりぼっちのファニカ」)、最果ての岬に響く哀調に満ちたバイオリンの音(「傷心の竜のためのバイオリンソナタ」)、真っ白な水着を着た僕たちの女神(「三十年前の夏休み」)などなど。

 笑いあり、涙あり、恐怖あり……直木賞作家が贈る、ちょっと不思議で懐かしい連作短篇集。 

                   (PHP研究所HPより)


箱庭旅団の第二弾ですね。
今回も箱庭的にいろいろな場所でいろいろな時代で起きたちょっと不思議なお話が
満載でした!
15編もあるので、ひとつひとつは短いですが、どれも面白い!


<再び旅立つ友へ>
中2のとき、転校してきた翔は、イケメンで優等生なのに、なぜか中途半端なヤンキーの
俺と一緒に行動することを好む。
あまり出来のよくない俺と同じ高校に行くと言い、トップクラスの高校にも
余裕で合格できる能力がありながら、本当に同じ高校に進学。
けれど、別れるときがきた。

本当に翔は人間じゃなかったのかな?


<誰にもゾウにはかなわない>
ゾウがある日、突然現れる。そして再び消えて行った。

ただそれだけの話なのになんかいい。


<ヴォッコ3710>
ある地区のゲートで入鋏係として雇われているジェフじいさんは、ゲート下の個人書斎
で言葉の研究をしている。なのでゲートを通りたい者はゲートを通過するのに
時間がかかる。そして、ゲート利用者の一人が、入鋏係のロボットを寄付する。
ロボットは女性で、仕事も早く、ゲート利用者は大喜び。
最初は研究に没頭できて喜んでいたジェフじいさんだったけれど・・・

ジェフじいさんの大人げのなさに笑える。


<市長選怪文書>
市長選に立候補している某山〇〇氏は、カラス狐だという怪文書が届く。
その根拠を述べる文が続く。

う~ん、ただのやっかみじゃないか?
こういう人居そうだけど、ホントにカラス狐だったら、どんな風に市長として
働くか逆に見て見たい気もするけれど・・・・



<運命の女、のような>
小4で転校してきたミナコとは、偶然に思わぬところで会うことが度々。
大人になっても、そんなことがあったけれど、お互いに違う人と結婚し
別々の人生を歩む。
けれど、最期は・・・・

こういう偶然、すごい!!
本当にこれは、運命だよ!!


<黄昏の旗>
電車の窓から見えるとある住宅街の一角にあるオレンジ色の旗。
気になり、その街に途中下車して向かってみる。
すると離婚して別々に暮らす、元妻と娘の5年前の姿が・・・

う~ゾッとした。
さみしい心に忍び込む魔の手。
 


<人間ボート、あるいは水平移動の夜>
この題そのままの話。
幽体離脱して、街をふらふら・・・戻れるとわかっていれば、案外楽しいかも。


<未来人ビストロ>
小学生のころのタイムカプセルにあったミツルの手紙に
30年後八重洲二丁目の「コンコルド」というビストロに来たら、ビフテキを
ご馳走すると。

不思議な話?と思ったら・・・良い話でした♪
友だちっていいな~。


<ひとりぼっちのファンカ>
父親が12歳のときにファンカに出会ったはなし。

ちょっと哀しいファンタジー。ひちりぼっちになったファンカが可哀想。


<僕のおじさんはヒーロー>
悪者を倒しにいくといったまま行方不明のおじさんのことを心配する僕。

どこにいったんだろね?


<時計のまち>
10歳のとき、母に連れられて行った時計のまちの記憶。
母はいつもより華やかに着飾り、待っていてと言い残して一人で何処かへ。
戻らなかったら、この封筒の中を見てと言われ不安になるわたし。
そこに少年が来て、不可解なことを言う。

この置いてけぼりの少女の不安な気持ち・・・なんだかすごくよくわかった。
少年が一番、不思議。


<傷心の竜のための無伴奏バイオリンソナタ>
剣士・ジークは王の命令で、人々を苦しめる竜がいるという噂の真偽を確かめに行く。
そして知った真実は・・・・

ちょっと切ない竜のお話。ジークが奏でるバイオリンで、少しは癒されたのかな?


<三十年前の夏休み>
高校2年の夏、友だちと海に行く。
将来何になりたいか話したり・・・近くにいた女性にじゃんけんで負けた者が
声を掛けようということになる。その人は21歳のユミさん。
話を全部聞かれていた。

ああ、こういう青春の思い出話、いいな。


<アタシたちのステキな家>
家族4人で引っ越した家は快適。
みんななぜか、明るい方に少し変わったかんじがするけれど・・・
前に住んでいたのも同じ家族構成の4人家族だった。

うわ~怖い、
これはホラーですね・・・(;O;)


<カムパネルラの水筒>
夜空を見上げて野原にいたはずが気づくと鉄道の客席で、歩いてきた老人に「カムパネルラ」と呼ばれる。

銀河鉄道の夜を思い出させるステキなファンタジー♪



こういう短編集楽しい!!
是非、また箱庭旅団お願いします!


                          ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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