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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2013年10月

手が震え文字が血でにじんだり、かすれたりしてひとつも読めない血まみれの手帳。父・吉本隆明の血糖値の記録。それはどんな教えよりもはっきりと、最後まであきらめない父親の姿勢を教えてくれた――。産まれること、生きること、子を育てること、死ぬこと、 看取ること。人間として避けては通れない時を、著者は娘として、親として、一人の女性として真摯に過ごしてきた。どんな苦しみの中にもある輝きと希望を紡ぐ珠玉のエッセイ。

                   (幻冬舎HPより)


表紙の血液らしいものがついた手帳が読む前から、とても気になりました。
ばななさんのお父様の遺された手帳だったんですね。
朝、起きてすぐの数値だとしたら・・・結構高いですね。
目も不自由になられて、それでも日課になっている血糖値検査をして
その数値を手帳に残す作業をしていた。
自分の父親がもしそれを遺してくれたのだとしたら・・・
ばななさんと同様、大切にとっておきたいと思うでしょう。
そこに父親が生きていた証があるわけだから・・・。


ばななさんの周りにいらっしゃる人たちの温かい気持ちも感じられる
ステキなエッセイでした。

写真も素晴らしい。

平凡なことの繰り返しの毎日が、本当は奇跡のようにすばらしい日々なんだと
改めて思わせてくれました。


                         ★★★★★
 
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発行年月:2013年11月


大人も子どもも楽しめるユニークな昔話集。

「さるかに合戦」「花咲かじじい」「一寸法師」「笠地蔵」など
誰でも知っている昔話がユニークなエンタテインメントに大変身。
東日本大震災を、取材に訪れた仙台で経験した乃南さん。
復興に取り組む人たちに、物語で勇気と希望を届けたいという
思いも込められた作品集。

                 (文藝春秋HPより)


「さるかに合戦」「花咲かじじい」は、アレンジ少な目でしたが、
次の「一寸法師」は、かなりユニーク一番、面白かった。
おじいさん、おばあさんは40過ぎて望んでいた子どもをやっと授かる。
40歳で昔は、おばあさんというのはショックだけど・・・^^;
やっと生まれた子どもだったけれど・・・小さい。
そして、こんなに小さい子では、自分達がずっと面倒を見なくてはならない。
どうにかして追い出そうと二人で相談している。
優しい夫婦じゃないというか・・・・・戸惑う気持ちはわからないでも
ないけれど・・・・。
そして、おわんの船に乗って針の刀を持って旅に出る一寸法師というところは
昔話のまま。
そして、この一寸法師も結構な悪知恵の持ち主。
小さいけれど、野望は大きい。

打出の小槌で人並みの大きさになった一寸法師は、昔話のように
綺麗な姫と共に暮らすのだけど、その心の奥には憂いがあるというのが
可笑しい。

「三枚のお札」「笠地蔵」も少しアレンジを加えていたけれど、そんなに
意外性はなく普通。

最後の「犬と猫とうろこ玉」は、元の昔話を知らないので
普通の昔話として楽しみました。
本当の昔話も今度、図書館で探して読んでみようかな?


読みやすいので、昔話を知っている子どもが読んでも楽しめそう。


                         ★★★



発行年月:2013年11月

今日は年に一度のイベント、書店大賞授賞式の日。成風堂に勤める杏子と多絵は、初めての授賞式参加とあって、華やいだ気分でいっぱいだ。ところが朝の業務を終えて出かけようという矢先に、福岡の書店員・花乃が「書店の謎を解く名探偵」に会いに成風堂を訪れる。書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいというのだ。一方、明林書房の新人営業マン・智紀も、今日この日を有意義に過ごすべく、準備万端整えていた。そこへ、他社の営業マン・真柴から、今すぐ来いと呼び出しを受ける。書店大賞事務局長の竹ノ内が、今日のイベントに関わる重大問題に頭を抱えているらしい……。
〈成風堂書店事件メモ〉×〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい! 書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。

                (東京創元社HPより)



出版社・明林書房の井筒くん(ひつじくん)の話は読んだことあったけれど、
書店・成風堂の物語を読んでいなかったので、最初、次々登場する人物たちを
把握するのに頭のなかがグチャグチャしてきました~^^;

年に一度の書店員が選ぶ書店員大賞受賞式。
その式を前に大賞事務局に届いた1通のFAX

『だれが「本」を殺すのか』犯人は君たちの中にいる  飛梅書店

果たしてこれを送った犯人は?
犯人はどんな意図でこれを送ったのか?


ミステリーの謎を解くのは、
成風堂の名探偵・多恵なのか?明林書房の井筒か?

謎解きに向かう過程の、書店員たちと出版社側の人間の動きが興味深かった。
大切な受賞式を控えた一日が刻々と近づいていくなかでの物語。

本屋大賞って、こんな風に決まるんだぁ~。

謎解きの鍵は、FAXにあった飛梅書店。
8年前に店主が急死したのを機に閉店された書店。

物語の冒頭で、登場の九州・福岡の書店・はちまん書店の佐々木花乃ちゃんが
こういう風に関わってくるとはね・・・。
なんとなく関わりがあるんだとは思っていたけれど・・・


これが邂逅編ということは、まだ成風堂書店の話は今後もあるということかな?
先に出た、話をとりあえず、読んでおこうかな?


                        ★★★




発行年月:2013年11月

フィラデルフィア、ペルー辺境の村、クアラルンプール、東京、香港、クロアチアの浜辺……世界各地で、未知の小説が発見された!
国境を越えた声なき声が同時代のリアルを映す、新たな「地球文学」の誕生。

●「背中から来て遠ざかる」:人生のどん詰まりから抜け出すため、フィラデルフィアからニューヨーク行きのアムトラックに乗りこんだ男の回想の行方は……。
●「リマから八時間」:ペルー辺境の村にやってきた日本人の小男は、この村で死んだ女の家に「存在しない小説」があるという。
●「あたし」:豪雨のため浸水したクアラルンプールで、マレー人の少女はチャイナタウンに迷い込む。
●「能楽堂まで」:妙見菩薩像を海に沈めた私は、過去に追われるように都内を流されていく。
●「ゴールド」:極貧から成り上がり香港に通う中国人男とロシア人娼婦の愛と破局。
●「オン・ザ・ビーチ」:今から10年先、クロアチアのリゾートホテルに滞在する老人が自分を監視する警備員のノートを盗み読むと……。

いま地球上のさまざまな場所で、声なき声が織りなす「存在しない小説」。
はたして、「作者」は誰なのか?

                  (講談社HPより)



6つの短編集なのだけど・・・・これは存在しない小説。

編者が世界中から存在しない小説を探し求め、ここに集めたという。

編者とは、いとうせいこう氏。

面白い小説を考えたものだ。

やや難解なものもあるけれど、一番わかりやすかったのが「あたし」かな?

豪雨の最中、外出した11歳のシティ。
渡ってきた川が決壊したらしい。
家に帰ることが出来なくて困るシティ。
マレーシアのクアラルンプールのチャナタウンで中国人のオニョーさんに声を掛けられ
雨宿りしていくように言われる。
オンヨーさんの親切はありがたいのだが、汚い家のなかで何やら得体の知れない
料理を出され戸惑うシティ。

シティの心細さが伝わってきた。
最後はタクシーで家路に向かうシティ。
オンヨーさんに向かってした片手のしぐさは、なんだろうなぁ~?
バイバイ(^_^)/~と笑顔で手を振る・・・はわたしの想像。


最後の編者解説を記しておく・・

あらわれてくれてありがとう。
こうしてあなたがページを開けば、黒いインクの何か規則的な模様は
『存在しない小説』として動き始める。
閉じればそれは『存在しない小説』として眠りこむ。




この最後の解説がいい。
これを書きたいために6つの小説があるような・・・

いとう氏のこの本を書いた意図を汲むのは、難しい。
でも、なんとなくいい・・・うまく感想を書けないけれど・・・・。


                          ★★★★



発行年月:2013年5月

地下鉄・地下街に爆弾を仕掛け、「東京の地下を支配した」と宣言する若者たちの目的とは。クライシス小説の旗手が描く緊迫のサスペンス。

              (PHP研究所HPより)


地下鉄が走る地下に爆弾を仕掛けたと宣言したのは、大学生たち。
その首謀者・朝宮は、経済研究所所長・鬼童征夫の勉強会で学んでいた。
鬼童は若者たちに今の日本の経済状況を教えると共に口癖は「革命を起こせ!」。
過激な物言いの鬼童の言葉に触発されたのか?
鬼童も地下制圧に加担しているのか?

そして、地下鉄の保線作業を日々行っている的場哲也。
5つ年下の弟・洋次は大学卒業後、酒色した会社を2年で退職し、今は無職。
洋次も鬼童の勉強会に通っている。


鬼童の講義は、日本経済について。
年金制度やら若者の雇用体系についてなど。
ニュースで聞いたようなことが多々・・・・。

若者の選挙権放棄が若者の首を絞めているということは、納得出来る。
有権者=高齢者みたいに候補者が考えているとしたらそれは問題。

なるほど・・・とメモしたくなるような内容がほかにもいろいろ。

真面目で優秀な若者たちが、そういう講義を聞いたら、朝宮のように考え行動しちゃう
ことに違和感はない。
やり方は過激だけれど・・・。
誰も傷つけずに世間の人たちに、今の日本の現状にもっと怒りの声をあげようと説くことは
意味があることかも。

しかし、優秀な若者が罪を犯した事実は残念。
彼らが罪を犯してまでやらなきゃいけないことだったのかなぁ~?

彼らの親の立場になったら、辛すぎる。

保線作業に携わる的場たちの働きには感動した。
危険な爆発物発見のために、それに関われることを誇りに思って働く彼らは
格好よかった。


面白くないわけではないけれど、ちょっと後味は悪いかな?
若者が読めば、もっと違う感想なのかもしれないけれど・・・。


                        ★★★




 
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