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発行年月:2014年6月



お君ちゃん、今日の菓子はなんだい?
江戸は麹町の菓子舗「南星屋」。
繁盛の理由は、ここでしか買えない日本全国、名菓の数々。
若い時分に全国修業に出、主の治兵衛が自ら歩いて覚えた賜物である。
娘のお永、孫のお君と親子三代、千客万来。
でもこの一家、実はある秘密を抱えていて……。
思わず頬がおちる、読み味絶品の時代小説!
「たかが菓子だ。そんな大げさなものじゃねえさ」
武士から転身した変わり種
諸国の菓子に通ずる店の主・治兵衛
「お団子みたく、気持ちのまあるい女の子になりなさい」
菓子のことなら何でもござれ
驚異の記憶力を持つ出戻り娘・お永
「お菓子って、面白いわね、おじいちゃん」
ただいま花嫁修行中!
ご存じ、南星屋の”看板娘”・お君


                   (講談社HPより)



治兵衛、お永、お君、それぞれがいい。
気持ちのいい家族の会話に、それぞれがお互いを想いやっているのがわかる。

章ごとにお菓子の名前がついていて、知っているのもあれば、どんなお菓子だろ?
とついつい調べたくなる知らない名前のお菓子あり。

・カスドース

・若みどり
・まるまるの毬
・大鶉(おおうずら)
・梅枝(うめがえ)
・松の風
・南天月


表題にもなっている<まるまるの毬>は
治兵衛の娘であり、お君の母親である、お永のはなし。
お君が10歳の時に、お永の夫は他に女を作って、それを機に母娘は
治兵衛の元で暮らすようになったという。

が、最近、お永は元旦那が近くに戻って来たことを知り、度々、会いにいっている
という話。

お菓子のまるまるは団子のこと。
それに栗の実をすり潰し、団子の周りに栗の毬を模して付けた毬餅を
季節のお菓子として治兵衛がつくる。


治兵衛の実家の話から生い立ちを知る話もよかった。
けれど、そんな治兵衛のことを妬む同じ菓子職人で大店・紺子屋の為右衛門に
よって、治兵衛の周りに不穏な空気。
それによって、お君の縁談が白紙になってしまったのが気の毒だった。
為右衛門は自業自得で店を潰すことになるのだけど・・・。


でも、お君の縁談が進んだら、他所に行ってしまうことになって、
お話としては、お君が居た方が面白いから、読み手としては
これで良かったと勝手に思ってしまった。

お君なら、きっと良い縁に出会うと思う。


あと2冊、続くようなので、楽しみに読みたいと思う。



                   ★★★★★
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