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発行年月:2021年1月


先進医療は、最愛の人を奪っていった。どんでん返しの社会派医療ミステリ!
中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の最新作!

                     (角川書店HPより)



最初の汲田姉妹の話がまずあって・・・姉妹が父親の命を救ってくれなかった、
そのため母親までも命を落とすことになった原因となった
帝都大附属病院を恨む。姉妹は大人になってどんな復讐をするんだろう?と
思わせる物語の入り。



末期の腎不全患者・庄野祐樹(15歳)は、犬養刑事の別れた妻と暮らす娘・沙耶香と
同じ病棟内に入院していたが、突然、退院。
その後は民間療法を受けていた。
が・・・急死。

死因は病死だったが、全身に痣があるのが気になり、犬養は独自に動く。
そして、同じように遺体に痣のある四ノ宮愛美(45歳)。
彼女は末期のすい臓がんを患っており、祐樹と同じ民間療法を受けていた。


民間療法を行う<ナチュラリー>の主宰は医師の織田豊水(本名・豊嗣)。
しかし、その主宰は、何者かに殺害される。


最初の話の汲田姉妹は、分かれ分かれに暮らし、苗字も変わっていたけれど
ずっと連絡を取り合って、いたんだろうな。
親が亡くなって病院を恨む気持ちもわからないわけではないけれど
こんな風に自分たちの人生を送ってきたのは、哀しい。



15歳の祐樹くんは、どんな気持ちで親の勧める治療を受けていたんだろう?
それを思うと、この姉妹のしたことは、許せないな。



読みやすいからササッと読めたけど、好きじゃない話。



                       ★★☆
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