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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年10月


知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる――。
人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
暗闇に光が差し込む、温かな物語。
本屋大賞受賞後第一作。渾身の書き下ろし。

                    (水鈴社HPより)



他人には理解が難しい病気を抱えているふたり。

藤沢美沙(28歳)・・・PMS(月経前症候群)
山添孝俊(25歳)・・・パニック障害


同じ職場で働く二人がお互いの辛さを理解し助け合っていく様子がいい。
この物語の良いのは、小さい会社だけれど、皆が優しい。
社長をはじめ従業員たちが皆、気遣いが出来る人たち。


山添君の前の会社の上司も良い人。

嫌な人が出てこないので、辛い症状を戦っている二人の話もそんなに
重苦しくなく、時には笑える。

瀬尾さんの話は、やっぱり読んでいて癒される。


世の中の人たちが、みんなこんな風に他人に対して思いやりを示せるように
なったら最高に住みやすい世の中になるのにな。



病気のことは知っているつもりだったけれど、具体的にどうなるのか
あまりよく解っていなかったので、これを読んでよくわかった。




                      ★★★★★
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