忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[195]  [194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186]  [185

02642b0d.jpg発行年月:2009年4月


すべての強情っぱりたちへ心をこめて贈る物語

5歳の「わたし」と70歳の「おばあさん」。
似たもの同士の心が通い合い、小さな奇跡がおこった。
「わたし」がそのとき目にしたのは、
強情だった少女と、強情だった少年の、
ひそやかな歴史--------
 
                                       (本の帯文より)                                 
2つのお話が収められています。
表題作の「あの庭の扉をあけたとき」は、強情っぱりのおばあさんに出会った5歳のようこの話。
いつも父親と散歩に出かける先にあり「誰か住んでいるのかな?」と興味の対象になっていた西洋館。
そこにはおばあさんがいて、5歳のようことおばあさんの会話が繰り広げられる。
おばあさんの物言いが、ちょっと素っ気なく、小さい子どもを相手にしてるかんじでないのですが、それに応えて話す、ようこの物言いもまた5歳の子にしては生意気。

二人の強情っぱりさが表れているような、その感じはユ-モラス。

その後、二人は友達(?)のように親しくなって・・・・
おばあさんのまだ子どもだった頃の話を聞いたり・・・・

会話の中で、おばあさんが「・・・・わたしは70になったけど、70だけってわけじゃないんだね。生まれてから70までの年を全部持っているんだよ。・・・・・・・」という言葉が妙に響きました。

小さい子って、おばあさんは、元々おばあさんみたいな感覚持ってるものかも・・・。
でも、違うんだよって事が説明されてる。

う~ん。なかなか深い話でした。

もう一つの「金色の赤ちゃん」は、みんなから疎まれている、とも子ちゃんと関わる小学生のようこの話。
自分も一緒に遊ぶのはイヤだけど、とも子ちゃんのお母さんに頼まれて、イヤイヤ接していくなかで、ちょっとした不思議な出来事を一緒に体験して、とも子ちゃんに対する気持ちの変化が起きるというかんじ。

嫌いだと思っている相手でも、何かキラキラする体験を一緒にする事で、相手に抱く感情って変わるのかもなぁ~なんて思いました。


これは児童書なのかな?

大人が読む方が、ジ~ンと沁みるものがあるかも。


本の最後に
本書は1987年出版同名作品を新たに刊行したものとあります。
著者の意向にそって文章の一部、変更もありだそうです。

 
★★★★


 

                                                                            
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]