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読んだ本の感想あれこれ。
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246e0f6f.jpg発行年月:2009年7月


ライラックの森にユニコ-ンが暮らしていた。
あるとき、自分は世界でただ一頭のユニコ-ンになってしまったのでは?の不安に駆られて森を抜け、仲間探しの旅に出る。

1968年発表の名作ファンタジ-「最後のユニコ-ン」に37年ぶりに続編「ふたつの心臓」を併せての完全版


文芸誌に紹介されていて、読んでみました。
結構、厚い本で、少し読むのに時間がかかりましたが、面白かった。
面白いと簡単に言えるものではなく・・・・物悲しいけれど美しい、最後は、ちょっと温かいものも感じるお話で、結構、好みの作品でした。

「最後のユニコ-ン」では、自分以外の仲間の存在が気になり、ずっと暮らしていた森から出て、仲間探しの旅に出るユニコ-ン。
自分は気高く美しい生き物と自負していたが、森を出て遭う人間たちには、ユニコ-ンをユニコ-ンとわからない。
そのことに戸惑うユニコ-ン。
まさに浦島太郎状態ですね・・・哀しいです(/_;)

けれど、旅の途中にユニコ-ンに気づいた者がいた。
それは魔術師のシュメンドリック。
もう一人・モリ-・グル-をお供の仲間に、ユニコ-ンの仲間探しの旅に同行する。

旅の最後に訪れたお城で、そこに住む、王と王子と4人の兵士に出会う。

王子とユニコ-ン(魔法で若い美しい姫に変えられて)の恋。

ユニコ-ンの敵、赤い雄牛との対決。

冒険のクライマックスは、ハラハラドキドキ。

魔法によって、人間の心を持ってしまったユニコ-ンの最後の決意は、哀しい。

魔術師に出会わなかった方が幸せだったんじゃないか?
でも、ユニコ-ンのままなら体験出来なかった恋を経験出来たのは良かったのか?

そして、その続編にあたる「ふたつの心臓」
「最後のユニコ-ン」から37年後に発表とあるが、物語自体もかなりの年月を経た様子。

ユニコ-ンが恋した王子は、王になっていたがかなりの高齢。

魔術師・シュメンドリックとモリ-は、その王を雄牛との闘い以来、初めて訪ねようとしていた。
その途中グリフィンにさらわれた友達を救い出してほしいと王様にお願いしに行こうと思っている9歳のス-ズと会い、一緒に王の元に。

リ-ア王は再会を喜び、そして、自らグリフィン退治の為、ス-ズの村に出向く。
王である事を隠し、王に仕える騎士の一人であるとして・・・・


再び、壮絶な闘い。
またまた、ハラハラドキドキ。

そして・・・・・

哀しい・・・・でも美しい・・・・最後に駆けつけたユニコ-ン。

再び出会えて良かった。

読み終えたあと、なんだか、ず~っと不思議な余韻が続いていました。

これ、続編も含めての映像化されないかな?

訳者の金原さんが「あとがき」で書いていますが、「指輪物語」「ゲド戦記」とは、ちょっと違った幻想的ファンタジ-だと思いました。

何度か読み返したい物語!


★★★★★

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