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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年9月


 仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会した。同級生だった彼女がまさか自分と同じ時期に同学年の男の子を産んでいたなんて。頼もしいママ友ができたと好ましく思っていたが、こども同士の諍いをきっかけに、悩み苦しみ傷つき葛藤する。やられるばかりの息子が歯がゆい、乱暴な息子を愛せない。女たちの心の叫びを描く、著者会心の書下ろし長編。

                     (光文社HPより)




2008年の初夏、中高で同級生だったリラと洋美は、子どもの予防接種会場で
偶然、再会する。
子どもが同学年で同じ男の子ということもあり、子ども連れで会うことが多くなるが
子どもが成長すると、その関わりにお互いが悩む。
体が大きくて乱暴な洋美の子ども・敏光と
体が小柄で優しい性格の光鳥(らいと)。
やがて同じ幼稚園に入園し、光鳥が敏光から怪我をさせられる。
子ども同士のことだからと大事にしなかったリラだが、ほかの保護者たちからも
敏光は乱暴で困っていると言うことを聞き、我慢していた気持ちが一挙に
敏光を園から追放する動きに加担することになり・・・・



子ども絡みのこういう問題は大なり小なり何処にもあること。
特に男の子の場合は、多いかも。
そんな子育て時代を大きなトラブルなく過ぎてきた、わたしは幸運だった!と
この物語を読んで思った。
自分の子どもが敏光のようだったら・・・・
想像しただけで苦しくなる。
洋美はよく耐えたなぁ~。
読みながら、敏光に対して虐待なんて展開だけは嫌だ!と思っていたが
そうならなかったことにホッとした。
時々見せる子どもらしい表情やしぐさにも気づいていたから
良い母親なんでしょう。

段々と子どもたちが大きくなっていく過程で、少しずつ落ち着いていく様子も
見られたのは、同じような子どもを持つ親が読んでも救われたかな?

一旦はこじれた洋美とリラの関係も、最後は少し修復のかんじなのも
読後感としては良く、ホッとした。


                           ★★★
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