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発行年月:2013年7月



死神の千葉を長編で読める時が来た!

おまえはまだ死なない、俺がついているから。

                  (文藝春秋HPより)



待ってました!
死神・千葉の長編作!!

前作『死神の精度』 は短編形式で、6人の人間を判定する物語。
死神たちは、それぞれの担当の人間を7日間、そばで観察し「可」か「見送り」
かを判定する。
「可」とした場合、八日目にその人間の死を見届ける。


今回、死神・千葉が担当するのは、小学生の娘を殺害された山野辺 遼。
今は売れないが、以前は賞も受賞した作家。
そして、山野辺遼は、妻・美樹とともに犯人への復讐を計画している。

山野辺夫妻の元に、「幼いころの友だち」と偽って近づく千葉。
そして、犯人・本城崇への復讐に協力する姿勢を示すことで、7日間を共に
行動。

一方の犯人・本城崇。
巧みな情報操作で、自らを無実だと裏づけし、見事無罪釈放を勝ち取る。
本城の担当死神は、香川(女性)。
香川は遠巻きに本城を観察。


死神の千葉と香川がお互いの調査状況を交換し合う場面がユニーク。
そして、千葉は山野辺遼を「可」、香川は本城を「見送り」とする。
え?そんな理不尽なぁ~と思ったら・・・・死神の監査部が設定した
「還元キャンペーン」を本城に使用することに決めた香川。
20年間は死なない。
それが最後の最後に、死ぬことよりも恐ろしいことになるとは・・・・。
でも本城には当然の罰!


最後、野辺山美樹が元気に生活している様子を見られたのは、嬉しかった♪
山野辺夫妻の出会いのエピソードもほんわかしていて良かったし、
それを真似た娘の美樹ちゃんの話も可愛いし
山野辺遼の亡き父親との出来事も良かった。

娘を無残な行為で殺された夫婦が犯人に復讐という重い設定なのに
全体を通して、ほんわかしたかんじなのも面白かった。
千葉が居たからこそかな?

飄々とした千葉の物言いが最高にユニーク。
また別の話で千葉の長編作が読みたいなぁ~。


                        ★★★★★
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