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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年8月

『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。そんなある日、彼女のもとに武蔵野市役所から一通の封書が届く。その内容は、会った覚えもない、叔母の赤松三代子なる人物の扶養が可能かどうかという照会だった。亜樹はパニックに陥る。見ず知らずの叔母の面倒を本当にみる義務があるのか――と。混乱しつつも役所からの問い合わせは放置していると、急に固定電話が鳴る。電話を取ると、相手は開口一番、赤松三代子のことで話があるという。問い合わせの回答をしていなかったので、役所からの電話かと思いきや、『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍子という人物からだったとわかる。彼女は、会って三代子の話がしたいと言う。仕方なく会う約束をした亜樹だったのだが――。

真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!

                   (講談社HPより)





元を辿れば三姉妹(ひとみ、ふたば、みちよ)
ひーちゃん、ふーちゃん、みっちゃんの物語。

凄く考えられたストーリー。
相関図がないと、一連の事件の首謀者である狼が誰かわかりにくい。
そこを知るまでもすごく面白いんだけど・・・・



しかし、財産目的のためにここまでするのは、恐ろしい。
人がどんどん亡くなるし、その亡くなり方は自殺に追い込むという手の込んだ
方法。

登場人物も多いのはいつものことなので、メモを取りながら読みましたが
入り組み過ぎ・・・(^^ゞ

読者を混乱に陥れて楽しんでいるのか??



疲れるけど、なんだか最後は爽快。
ここまでハチャメチャだと逆に可笑しい。


ほんと毎回、よく考えるな~
次回作ももちろん読みます!


                        ★★★★
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発行年月:2019年7月

騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。

『向日葵の咲かない夏』の原点に回帰しつつ、驚愕度・完成度を大幅更新する衝撃のミステリー!

第1章「弓投げの崖を見てはいけない」
自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。
第2章その話を聞かせてはいけない」
友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か?
第3章「絵の謎に気づいてはいけない」
宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。

どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!
ラストページの後に再読すると物語に隠された〝本当の真相〟が浮かび上がる超絶技巧。
さらに終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、これまでの物語すべてがが絡み合い、さらなる〝真実〟に辿り着く大仕掛けが待ち受ける。

「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説。


                       (文芸春秋HPより)




4つの章からなる長編、ミステリー。
第一章で起きる事件が発端で、いろいろな事件が連鎖していく。

最初の交通事故から起きた殺人。
殺されたのは、安見邦夫だと思っていたら・・・・実際は息子の直哉だった!

こんな風に、こうだろうと思って読んでいると、「あれ?」となって
暫く読んで、「ああ~」と騙されていたことに気づくの繰り返し。


中国人の小学生・珂(カー)と、同級生の山内くん。
二人の友情物語がいいなと思って途中まで読んでいたら・・・・
まさかのトンデモないワルな山内くんの正体に気づいてゾッ~とした!

章の終わりにあるイラストや写真に、謎解きのカギが潜んでいるのだと
先に読んだ、夫に教わり、再び、「おぉ~!!」と驚く。


殺人やら暴行やらあるのに、その真相は明かされることなく
一見、平和な街の佇まいは変わらず・・・・って凄く怖い。



ああ、これ、もう一度、読みたい!
図書館本なので、また予約順番待たないと読めないけど・・・・(^^ゞ


しかし、よくこんな話、書けるなぁ~
道尾さん、凄いよ!


                        ★★★★★


発行年月:2019年7月


国力は低下の一途をたどり、監視ドローン飛び交い閉息感が増すばかりの少し先のニッポン。この社会で負けじとタフに生きる女子中学生 里宇(りう)と、母&弟の入谷ファミリーは、石や虫などの自然と心を通わせられる不思議な力を持つ“カザアナ”の末裔と出会う。入谷家&カザアナたちは、不登校中の長男・早久(さく)を皮切りに様子の妙なクラスメイトや職責に悩む市役所員など、かかわった人たちをほんの少し笑顔にしていく。やがて一同は謎のゲリラ組織ヌートリアと相見え、騒動はやがて国を越え――。
作家生活30年目の想像力が大爆発。時空を越えて広がる圧倒の物語世界は、読むほどに勇気があふれ笑顔がこぼれます。純度100%のエンターテインメント小説にして、令和時代のハッピーなおとぎ話。

                             (朝日新聞出版HPより)





近未来の日本の様子は、なんだか厳重監視のもとでの生活があったりと窮屈そう。
しかし、そこで暮らす入谷家の人たちは、結構、のびのび。
父親はテロに巻き込まれて死亡というふつうじゃない状況
母親の由阿は、フリーの記者として、あちこち飛び回って取材をしている。

14歳の里宇と11歳の早久の姉弟も賢く、いい子たち。


修学旅行の京都で里宇が見知らぬおばあさんから貰った石から、カザアナたちが
それに引き寄せられるように集結。


アメリカ大統領が登場したり、スケールの大きな話に発展していく。


お母さんの由阿さんが言った
「この世界は、人間が思っているほど、人間だけのものじゃない」っていう言葉が印象的。


ファンタジーのようなSFのような不思議な物語だったけど、楽しかった。



                                ★★★




発行年月:2019年5月


所長も調査員も全員が女性、「ミツコ調査事務所」の目玉企画は「初恋の人、探します」。青春の甘酸っぱい記憶がつまった初めての恋のこと、調べてみたいとは思いませんか? ただし、ひとつご忠告を。思い出の向こう側にあるのは、地獄です――。他人の不幸は甘い蜜、という思いを、心のどこかに隠しているあなたに贈る、イヤミス極地点!

                   (新潮社HPより)



イヤミス度は、相変わらずだけど、意外と大人しめかな?
真梨さんにしては・・・(^^;)

調査事務所・所長の山之内光子。
依頼人の人探しをする。
そんな話が短編で繋がっていくのかと思いきや、どんどん危ない感じに
なっていく。

人探しって、命がけじゃん!
依頼人の意向で探したら、犯罪の片棒担ぐことにもなり兼ねない。


依頼人の人探しの目的が恐ろしいものばかり。


そして、あっさり、主人公だった光子が死んじゃう。
えぇ~っ!?と驚いたけど、そこに至る真相がこれまたヤバイ。

ああ、怖い話だった。


今までの登場人物の相関関係にはびっくりの結末で、最後まで
楽しませてくれた。


                       ★★★



発行年月:2016年10月


百貨店内の書店、銀河堂書店に勤める物静かな青年、月原一整は、人づきあいが苦手なものの、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるケースが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で起こった万引き事件が思わぬ顛末をたどり、その責任をとって一整は店を辞めざるを得なくなる。傷心を抱えて旅に出た一整は、以前よりネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるために、桜野町を訪ねる。そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。

 一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になってある奇跡を巻き起こす。『コンビニたそがれ堂』シリーズをはじめ、『花咲家の人々』『竜宮ホテル』『かなりや荘浪漫』など、数々のシリーズをヒットさせている著者による、「地方の書店」の奮闘を描く、感動の物語。

                      (PHP研究所HPより)





先に「百貨の魔法」を読んで、星野百貨店の6階にある銀河堂書店の

店員・月原一整が主人公のこちらが気になり、手に取った。

書店員の仕事が興味深い。
万引き事件によって、不幸にも書店を辞める決断をした一整。

ネット上で交流のあった桜風堂の店主を訪ねることで、一整の新しい生活が
始まる。


人付き合いが苦手な一整が本を通じて、色々な人と巡り会い、良い人間関係を
築いていく過程が良かった。
桜風堂書店店主の孫・透くんとのやり取りも微笑ましい。

2人とも境遇が似ていて、これから先、二人が幸せな人生歩んでくれたら
いいなぁ~と強く思った。


1冊の本を売るのにも、こんな努力があるんだなぁ~と分かって
今は本を殆ど買わないで、借りているのが、なんだか申しわけないような
気持ちにもなった^^;


                        ★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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