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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年5月


この国から「おじさん」が消える――会社に追いつめられ、無職になった30代の敬子。男社会の闇を味わうも、心は裏腹に男が演出する女性アイドルにはまっていく。新米ママ、同性愛者、会社員、多くの人が魂をすり減らす中、敬子は思いがけずこの国の“地獄”を変える“賭け”に挑むことにーー女性アイドルに恋する三十女の熱情が、日本の絶望を粉砕!著者初長篇にして最強レジスタンス小説。和田彩花(アイドル)感激 小さな叫びでこの世界のバランスは整えられる! 私は勇気をもらった。幾原邦彦(アニメーション監督)仰天 その革命が見える者は勇気を得られ、見えぬふりを生きる者は吐き気を催すだろう。あなたはどっちだ?

                      (中央公論新社HPより)



おじさんがこの世から消える(見えなくなる)世界の話から始まる。

見えなくなるのはいいけど、見られているのに気づかないのも嫌だなと
個人的には思った。


職場である男性から、嫌がらせを受ける敬子。
人事課に訴えたが取り合ってもらえず、同じ職場の非正規職員・歩に話すと
「わたしが倒す」と。

実際、その男性は会社を辞めることに。
女たちの敵が女たちの結束によって、退治させられた様は痛快であった!


けれど、事態は深刻に。

国が縮小国に選ばれてしまって政府は、女性が子どもを産み難い国へと
色々な政策を企てる。
そして実際、国が畳まれてしまうという。


物語としては、なかなか面白かったけど、実際は、こうならないことを祈る。



                     ★★★
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発行年月:2021年6月


真梨幸子が放つネコミス登場!
人を魅了してやまない猫たちに惑わされた愚かな人間の行く末、そして猫たちのその後--。
第一話 まりも日記
第二話 行旅死亡人~ラストインタビュー~
第三話 モーニング・ルーティン
第四話 ある作家の備忘録
第五話 赤坂に死す
最終話
小説現代、メフィストに掲載された短編に書下ろしを加え、大幅改稿した著者懇親の猫×イヤミスの傑作登場!

                  (講談社HPより)


表紙の絵はいつもの真梨さんの本とは違い、ほのぼのしていて良い!
いつも怖いから、苦手(^^ゞ


でも、内容は・・・期待を裏切らない嫌な話。
どの話にも猫ちゃん登場。
まりもちゃん。モナミちゃんたちは冷静な目で人間たちを観察している。
辛辣な評価を下しながら・・・。


短編集だけれど、リンクしている。
嫌なことが連鎖されていく・・・・ひゃ~!

後味はやっぱり悪いけど、これは期待通り。
真梨さんだから。


でも、今回は猫ちゃんの会話が入ったりするので、楽しかった。



                     ★★★



発行年月:2019年11月


わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない―──。
《不幸の家》で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族を
ふっくらと描く、実力派新人の最新傑作小説。

                  (東京創元社HPより)



<第一章 おわりの家>
理美容師の夫婦が引っ越して来た家。
中古だったのでリフォームしてお店を開くことに。
しかし、知らない人から「ここが不幸の家って呼ばれているのを
知らずに買ったの?」と言われる。
隣人の婦人・荒木信子にそれを話すと、自分次第じゃないか?と言われ
少し気持ちが落ち着く。


<第二章 ままごとの家>
高校生の息子が19歳の女の子を妊娠させた。
2年前に舞台女優になりたいという夢を反対された長女は家を出ていたが
家族の問題に家に突然、現れる。
息子は高校卒業後は働き家族を養うことにし、会社の社宅に妻子と
引っ越す。
夫婦二人には広すぎる家から引っ越すことに。


<第三章 さなぎの家>
高校時代の同級生・叶枝と紫。
二人とも住むところに困る事情に陥り、高校の先輩・蝶子の持ち家だが今は
空いているという家で一緒に暮らすことに。


<第四章 夢喰いの家>
第三章で家を貸した蝶子の話。
結婚して1年経ったころ、夫の男性不妊の診断。
夫から離婚しようと申し出があり蝶子は夫の両親の元へ。
隣の家の信子から、自身も不妊で夫に他所で女の人にこどもを産んでもらってと
頼み生まれた男の子を息子として育てたという話を聞き、もう一度、蝶子と
やり直そうと決意。
もう1年だけ不妊治療をしようと夫婦で決め、その1年を第三章の後輩に
貸すことにした。


<第五章 しあわせの家>
真尋は、バツイチの子持ち健斗と結婚。
健斗は結婚後、どうしようもない男とわかるが息子の惣一(小2)は
優しくて賢く良い子。
健斗が出奔してしまい、隣家の信子を通じて惣一の母親に連絡をし
惣一は母親の元にいくことに。
お別れにと惣一の友達がくれたビワの苗を裏庭に植えていく。


<エピローグ>
最初の話でお店を開いた夫婦は、地域に馴染んでいる様子。
そして第五章でビワの苗を植えた少年が大人になってお店を訪れ
裏庭のビワの木を見せて欲しいと。



表題がちょっと不穏なかんじだったので、嫌な話かな?と思ったら
みんなここから幸せになろうとしていく話で、良かった。



                       ★★★★


発行年月:2021年1月


ラスト10ページ、戦慄のどんでん返し!
作家の私のもとに、死んだはずの担当編集者から不思議なメールが届いた。
意識不明の時に三人の女が“お迎え”に来たというもので、一人目と二人目は亡くなった親族、三人目は誰だか分からないという。
その後、「とんでもない正体が分かった」「三人目の女が、先生のところに現れませんように」という言葉を残して連絡は途切れ……。
三人目の女とは誰なのか? 連続する不審死は、その女が関わっているのか?
とてつもない絶望と衝撃に襲われるラストまでページを捲る手が止まらない、精緻にして大胆な長編ミステリ!

                   (角川書店HPより)




これはホラーなのか???と途中まで読んでいたけれど、違った。

作家のわたしの元に来た担当編集者・尾上まひるからのメール。
自分が以前、住んでいた、マンションMの401号室に住んでいたという共通点。
そしてそのマンションで体験した不可解なこと。


そして、尾上はそのマンションでの転落事故後、亡くなったと聞く、わたし。
でも、尾上から届くメール。



作家のわたしを勝手に女性だと思って読んでいた。
そう思わせられるのは作者の罠かな?


でも不可解なことは、ある人物の意図的なものだったとわかり、ある意味
ゾゾ~ッと背中が寒くなった。

人の不思議な縁が作り出した嫌な話。


一気読みさせるのは、さすがだけれど、相変わらず、嫌な話だったなぁ~(^^ゞ


                       ★★★



発行年月:2020年11月


これが、人生の罰ゲーム。サ
ド侯爵の禁書を現代に蘇らせた超絶イヤミス!!『聖女か悪女か』
「私の中の澱をすべて吐き出した」真梨幸子史上、
もっとも酷いことが起きる――
葉山の別荘で結婚パーティーの最中、
カリスマブロガーの月村珠里亜が倒れ、昏睡状態に陥った…

                   (小学館HPより)



凄い話でした。
途中であまりの残酷さに読むのやめようと思った。
でも犯人の意図が知りたくて、我慢して読んだ。


けれど・・・・・わからない。



発行元の小学館のHPで、真梨さんは、こんな時代だから
内に溜めたものをこれを読んで吐き出してほしい・・・・

なんて言っていたけど、ううぅ~(/_;)
もっと違うデトックス効果がいい!



この表紙といい、ちょっと悪趣味かな?




                          ★★
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