発行年月:2011年4月
人気映画監督の新作を若手新鋭作家がノベライズ
一番列車がすれ違うとき奇跡が起こる。九州新幹線開通に沸く街で噂を耳にした兄弟は、家族の再生のため奇跡を目撃すべく出発した
(文藝春秋HPより)
大阪で暮らしていた兄弟・航一と龍太郎は、両親の離婚で、離れ離れに。
兄の航一は、母と鹿児島へ。
弟の龍太郎は、父と福岡へ。
別々に暮らしているが、2人ともまたいつか4人で暮らせる日が来ると信じている。
兄弟同士が仲が良く、電話で連絡し合い・・・・
そして、ある日、奇跡を起こす方法を聞いた航一は、弟にそのことを話す。
鹿児島からの『さくら』と博多からの『つばめ』。
2つの一番列車がすれ違うとき、願いを言うと奇跡が起きる。
2人の兄弟は、それぞれの友達と一緒に合流して、その奇跡を起こす現場に向かう。
すごく良い話でした。
大阪弁の兄弟の会話が可愛い♪
勝手に読みながらイメージでちびっ子お笑いコンビの前田兄弟を頭に浮かべていたら・・・
実際の映画で2人が出演していたのには、ビックリ\(◎o◎)/!
ドンピシャな配役だと思う!
映画が見たくなりました。
★★★★
発行年月:2013年8月
命を賭して、ただ1人を想う男女の物語
仇討ちに出た男の帰りを待つ遊女、夫に自害された妻の選ぶ道…身分や武士の矜持、制約の強い時代だからこその一途な愛の物語5篇。
(文藝春秋HPより)
<甚三郎始末記>
<女、ふたり>
<花散らせる風に>
<風を待つ>
<もう一枝あれかし>
5つの話。
どれも切なくて、哀しいかんじ。
印象に残ったのは最初の話<甚三郎始末記>と
最後の<もう一枝あれかし>
<甚三郎始末記>
醜男の尾上甚三郎の密かな想い人・乙江が嫁ぎ、女郎部屋通いで知り合ったお里。
お里から「祭りが見たい」と頼まれ、一時預かり人となり、祭り見物へ。
しかし、途中ではぐれてしまい、気づくと武士たちに連れ去られる姿が遠目に見え
跡を追うが見失う。
お里は祭りの翌朝、変わり果てた姿で見つかる。
お里をそんな姿にした男の顔に覚えがあった。
それは想い人であった乙江の夫だった。
甚三郎の最期が哀しい。
覚悟の死。
<もう一枝あれかし>
花を活けるのが不得手な藤江に夫の笠井紋次郎が言った言葉。
「もう一枝あれかし・・・そういう活け方でよい。おまえのは一分の隙もなく
活けようとするから、花そのものを損なうのだ」
師範代を務めたほどの剣士だった紋次郎。
夫婦で恩人と思い付き合いのあった宗形が切腹したと聞き、驚く。
藩の金二百両が消えた。その責任を取ったと聞き、紋次郎はその本当の罪人を討つ。
紋次郎の最期もまた辛い。
これまた最初の話と同じように自分以外の人の為に覚悟を持って命を賭けた男の姿。
でも、この話は、この後、希望があったのが幸い。
全部、辛いだけの終りじゃなくてホッとした。
★★★★
発行年月:2013年4月
屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。表題作ほか、前向きで軽妙洒脱、料理の描写でヨダレが出そうになる、読んでおいしい短編集。
(双葉社HPより)
第1話から4話まで。
1話と2話の主人公は、おんなじ。
アッコちゃんと言うから・・・・可愛い若い女の子を想像してたら・・・
1話と2話の主人公は、澤田三智子。
<第1話 ランチのアッコちゃん>
恋人に振られ落ち込んでいるとき、職場で唯一の女子正社員である
アッコ部長=アッコ女史=アッコちゃんに、毎朝自分で作ってくるお弁当を1週間、譲ることになり代わりにアッコ女史から、ランチ代とランチ場所の地図を貰う。
月曜日~金曜日まで。
月曜日・・・カレー屋さん
火曜日・・・スムージーのお店で、ラップサンドと苺、マンゴー、オレンジのスムージー
水曜日・・・天丼
木曜日・・・会社の屋上で社長と出前のお寿司
金曜日・・・再び月曜日のカレー屋さんで店番&お客さんの対応
楽しい楽しい♪
料理も美味しそうだけれど、アッコ女史のランチ指定場所で出会う
アッコ女史の知り合いたちとの交流も楽しい。
<第2話 夜食のアッコちゃん>
いきなり、三智子の職場が変わってた。
ああ、そうか派遣社員だっけ・・・・^^;と思ったら・・・
なんとアッコ女史と思わぬところで再会!
アッコ女史がポトフを移動販売してる・・・第1話での職場、小さな出版社は
倒産したという・・・。
そして、三智子は昼間は派遣先の会社で働き、夜、アッコ女史の移動販売のポトフ屋さんを
1週間手伝うことに。
月曜から1週間、いろいろな場所でいろいろなお客さん。
ホストだったり、新聞社の記者だったり・・・・
そして、三智子がなんと1話で知り合った児童書の店主のいえの2階に引っ越していたり
1話と違うことばかり。
でも食事を通して触れ合う人と人の関係は和やかでいいなぁ~。
<第3話 夜の大捜査先生>
こちらから主人公が変わる。
この話の主人公は満島野百合 30歳。
あまり乗り気じゃない合コン会場のお店になぜか、出身高校の教師が・・・
「生徒が店の女子トイレに入ってしまった様子だから、見てきて」と頼まれ
探すが窓から逃走。
先生と一緒に女生徒を追いかけ、移動販売のポトフ屋さんのところで
なんとか捕まえる。
<第4話 ゆとりのビアガーデン>
主人公の佐々木玲美は、些細なミスをベテラン社員に叱責されたのを機に退職。
そして、その会社のあったビルの屋上にビアガーデンを開く
最後の話の玲美の行動力は凄いなぁ~。
最初の会社ではミス連発だったけれど、自分で商売を始めたら結構うまく行く。
そんな様子を最初の会社の社長が見て、自身の考え方をふと改めてみようと思う。
ほんわかする話でした♪
スルスルと読めて、実に楽しい本でした!!
表紙の写真のお弁当、真似して作りたくなるなぁ~(^^)
★★★★★
第2話では、
発行年月:2013年8月
まわりが闇でも、明りが灯っているだけでいい――。「その後」を生きる、家族の肖像。
震災後の日々をともに過ごす同棲中の二人、震災の直前に九十一歳で逝った謹厳な父、被災地に暮しつづける酪農一家の、言葉少なにたがいを思いやる姿……。日常の細部と感情のディテールをリアルに描きだし、それぞれの胸に宿る小さな光、生きる意志を掬いとる。大地震を経て生きる日本人をつぶさに見つめようとする短篇集。
(新潮社HPより)
3.11の前後の物語が6つ。
東北とは離れた場所で、それを体験した人たちの話が続き、ラストの<団欒>は
実際に被災した酪農家の家族の話。
<助けて>
同棲中の男女。、博嗣と順子。
博嗣は、アナウンサーの仕事で被災地へ。
<渦巻>
娘が結婚し家を出て、夫と2人暮らしの主婦。
やるべきことが見当たらないような日々を送りながらふと思い出す
子どもの頃のこと。母親とのこと。
<父>
大学教授だった父は91歳。
家で寝たきり。
介護は妻任せだったが、その妻が骨折で入院してしまい
勝手が分からないなりに父の世話をする。
ずっと厳格で自分には威圧的だった父。
<枝豆>
草食系男子の研究に協力することにした敦志。
自分では草食系だと思っていないが、そう思ってること自体が
草食系男子に共通することだと聞き不快感を覚える。
じゃ、何系?と問われ・・・
<海と陸>
高校時代のクラスメイト・美保子を見かけて声を掛けた健太郎。
海に一緒に行き、そこで東北へ3度ボランティアで行ったと言う美保子。
確かに高校卒業前、みんなで行こうと言っていた。
美保子は津波は怖い。海に勝ちたい。漁師になりたい。など話し最初は
戸惑う健太郎だけど・・・
<団欒>
震災前、酪農家だった家族のその前と後のこと。
それぞれの話の主人公たちの心理描写は細かい。
和やかな雰囲気の話もあるけれど、そんな日常のなかで3.11は起きたんだと
改めて思った。
<父>は、ちょっと泣けた。
息子と最後、気持ちが通じたようでよかった。
★★★
発行年月:2013年8月
ばかみたいに幸福な時間。
それは、ホンの少しさみしい。
最高の仲間との三年間。
恋、友情、初体験・・・すべてが詰まっている高校の日々。
(BOOKデータベースより/幻冬舎)
まひる、クロノ、夏海、睦実4人の仲良し高校生の日常がリアルでした。
著者の椰月さん、1970年生まれなのに、何処かの高校生を観察して
書いたのか?と言うくらい言葉のひとつひとつが今どきなかんじでした。
自分の高校生のときもこんな感じだったのかなぁ~?
昔過ぎて忘れたけれど・・・
のほほんと他愛無い会話でこのまま終わるのかと思いきや
終盤、ビックリは事が起きて、驚いた!!
でも、前向きに夢を追い続けよう、それを支えてあげようという
気持ちが持ててよかった、よかった!
彼女たちの今後は明るい!!
同年代の子が読めば、もっと共感できるものも多いんでしょうね。
★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
