発行年月:2014年4月
私は、出会ってしまった。
誇り高き画家たちと。
太陽の、息子たちと-----。
終戦直後の沖縄。ひとりの青年米軍軍医が迷い込んだのは、
光に満ちた若き画家たちの「美術の楽園」だった。
奇跡の邂逅がもたらす、二枚の肖像画を巡る感動の物語。
(本の帯文より/文藝春秋)
終戦直後の沖縄が舞台。
悲惨なことばかりの沖縄だったけれど、こんな心温まる実話があったとは!
キュレーターの仕事をしていた経歴の持ち主の著者だからこそ書けた物語ですね。
実際に話を聞いて、それを基に書かれたお話なのですが
ほぼ実話と言っていいんでしょうね。
終戦後の沖縄に造られたという「ニシムイ・ヴィレッジ」。
画家たちがそこに集まり、作品づくりをして、作品は、米軍人に売られ
そのお金を生活の糧にしていた。
そんなところに、沖縄に赴任したばかりの青年軍医が仲間と車で島を廻っていて
辿り着く。
青年軍医のエドも画家になりたいと思った時期があり、そのヴィレッジの住人
セイキチ・タイラと出会い意気投合する。
物語を読み終えると、表紙と裏表紙の2つの肖像画 が一更に素敵に見える。
ニシムイの画家たちが書いた作品、ほかにも見てみたい!
★★★★★
発行年月:2013年11月
知的すぎる無期懲役囚から教わった、
99.99%の人がやらない成功法則
私の先生は、
刑務所にいるんだ。
きょうも手紙が届いたよ。
絶対、医学部に受かってみせるから。
ちょっと不思議な真実のストーリー
(プレジデント社HPより)
普通の主婦が、人を殺めて服役中の無期懲役囚と文通をする。
しかも、高校生の娘や中学生の息子にも文通を勧めて、
その無期懲役囚から勉強方法を教わる---。
一般には考えられないことを私たちは4年以上も続けています。
今でも、主人を含めて家族みんなが、刑務所からの手紙を
楽しみに待つようになりました。
「はじめに」より
無期懲役囚の美達大和。
2人の人を殺めて無期懲役。
一生刑務所から出ないと決めているという。
そんな無期懲役囚と手紙で交流を深めていく親子の話。
これが実話と言うのが興味深く、読みました。
大きな罪を犯した人とは信じられない丁寧な言葉と相手を思いやる気持ちがこもっている手紙の内容。
勉強の仕方に悩んだり、疑問に思っていることをぶつけるサヤカと大和に対して
親身になって答えを返す美達。
その答えに、いちいち納得して、なるほど~と感心。
中高生が読んだら、この言葉は響きそう。
塀の中にずっと居るのは惜しい人。
でも自らが犯した罪を一生塀の中で背負っていく覚悟をしている。
読んでいくうちに、美達大和という人に対しての興味がどんどん湧いてくる。
他にも書物を書いているようなので、ぜひ、ほかの書も手に取ってみたい!
と強く思った。
特にこんなにしっかりした考え方の出来る頭の良い人が人を殺めて
人生を棒に振るような行為に及んだのかが気になる。
★★★★
発行年月:2014年2月
戦争とは? 日本人とは? 構想三十年、壮大なスケールで描く最後の長篇小説!
「戦争の時代に生きた私の、“書かなければならない” という使命感が、私を突き動かすのです」(山崎氏)。海上自衛隊潜水艦部隊の若き士官を襲う過酷な試練。その父は昭和十六年、真珠湾に出撃して――。時代に翻弄され、時代に抗う、父子百年の物語が、いま始まる。「この日本の海を、二度と戦場にしてはならぬ!」
(新潮社HPより)
未完のままの逝ってしまった山崎豊子さん。
完成させたかっただろうなぁ~。
本書は、戦後の日本が舞台。
主人公は花巻朔太郎28歳。
防衛大卒で潜水艦「くにしお」の船務士の二等海尉。
展示訓練を終え、帰港の途中で民間船と衝突事故が起きる。
死亡者、行方不明者を多数出してしまったため、一方的批難を受ける海上自衛隊。
花巻は事故後、遺族宅に出向き、謝罪の言葉を述べる。
日頃、国を守るため懸命に訓練をしているのに、国民の命を奪ってしまう事態を招き
自分の今後のついても悩む花巻。
偶然な縁で知り合ったフルート奏者の小沢頼子との恋の予感もあったのに
今後、どう展開していくのか?
気になる事だらけのまま終わってしまった事がとても残念でならない。
これが完成したら、凄い小説になったでしょう。
花巻朔太郎の父・花巻和成は、帝国海軍少尉として日米開戦時、第一陣として
真珠湾攻撃に投じられ、米軍の捕虜として生き残った者だった。
2巻以降ではそんな父親の戦争体験が読めたはず。
物語の概要は、巻末の山崎プロジェクト編集室のおかげで読めた。
なるほど・・・こういう展開になっていくのか。
実際に山崎さんの文章で読めないのが残念でならないけれど
未完のままでもこうして形にして出版してくれた事は嬉しいこと。
この1冊だけでも十分に感動できました。
戦争とは?自衛隊の役目とは?
今、問題になっている集団的自衛権について・・・・
いろいろ考えさせられる内容でした。
こんな物語、書いてくれる作家さん、そうそう居ないでしょう。
そう思うと、亡くなられたのが本当に哀しい。
★★★★★
発行年月:2014年2月
大学の推理小説研究会に入ったけれどこわがりな僕と、ミステリ大好きでしっかりした中学生の先生が、日常に潜む謎を解いていく〈先生と僕〉シリーズの最新刊。社会問題にも目を向け、ちょっぴり大人になった二人の活躍をどうぞお楽しみに!
(双葉社HPより)
「先生と僕」の続編ですね~。
大学1年生の伊藤二葉と中学1年生の瀬川隼人のコンビ。
家庭教師とその生徒の関係なのに、二葉が優位に立つ場面は少ないのが可笑しい。
日常の謎解きに挑む2人。
でも、今回は、二葉が大学で所属する推理小説研究会の面々も度々登場で
にぎやかなかんじ。
1話~5話。
そしておまけの話で最後は、1話に登場の犯人(?)が再登場。
1話は、バレンタインデーが近いデパ地下のチョコレート売り場でのちょっとした
事件。
2話は二葉の大学の先輩のバイト先のマスターの謎。
3話は二葉の大学の先輩(2話とは別)の就職活動にて起きた謎。
4話は研究会メンバーで出かけたバーベキューの場所での謎。
5話は研究会の学祭用ポスターの掲示を頼みに行った先での謎。
身近に起きる謎いろいろ。
二葉の学校の人間関係絡みの話が多いけれど、隼人が無理なくそこに絡む。
そして3話で、隼人のお父さんが登場。
隼人とは雰囲気違うけれど、良いお父さんだなぁ~。
また違う場面で今後、登場して欲しい!!
いつも年下の隼人くんに大人顔負けの対応で頭が上がらない二葉だけど、隼人の
言葉に一応、反論する場面が最後にあって・・・
それを素直に受け入れる隼人。
二人の関係は絶妙だな(^^)と嬉しくなった♪
「先生と僕」「僕と先生」と来たら・・・次はどんな表題になるんだろ?
その辺も楽しみに待とう。
★★★★
発行年月:1999年12月
学者の<<円田:つぶらだ>>さんと探偵局を始めた、吉田音ちゃんは十三歳の活発な女の子。黒猫・シンクが持ち帰った「おみやげ」から「闇のむこう」の世界を推理していきます。
(筑摩書房HPより)
先に、ミルリトン探偵局シリーズ2を読んでいたので、今回は、探偵局が出来た経緯が
わかって嬉しかった♪
主人公の音ちゃんは、中学生。
そして著者の吉田 音さんは1989年生まれとプロフィールにありますから・・・
え?本当に中学生で書いた作品ですか???
近所に住む学者の円田さんの飼い猫・シンクが持ち帰る物について
あれこれ推理(妄想?)をする二人。
その思考回路は凄い!
よくそんな推理(妄想?)が浮かぶものだ・・・^m^
そしてシンクが持ち帰った物の写真が載っている。
こういうの作っちゃうんですね~。
さすがクラフト・エヴイング商會が後ろにいるとセンスある作品になりますね~。
円田さんも架空ということが、著者・吉田音のプロフィールにありました。
とういうことは、案外、著者・吉田音自体も架空かも??
クラフト・エヴィング商會ならあり得るな・・・
それが一番謎だ。
★★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
