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発行年月:2014年3月


 母は失踪。女の出入りが激しい「たらしの家」で祖父と父に育てられた庭師の雅雪は、両親を失った少年、遼平の世話をしてきた。
しかし遼平の祖母は雅雪に冷たく当たり続ける。雅雪も、その理不尽な振る舞いに耐える。
いったい何故なのか? そして14年前、雅雪が巻き込まれた事件の真相は?
耐え続ける男と少年の交流を軸に「償いと報い」を正面からとらえたサスペンス。

                      (光文社HPより)





なんて、辛く切ない話なんだろう。

祖父、父ともに女性の出入りが激しい「たらしの家」と幼いときから陰口を言われて
大人になって、祖父と共に造園業を営む曽我雅雪。
14年前の事件によって全身火傷を負った雅雪。
そして、恋人は、服役中。

そんな雅雪は、一人の少年・遼平をずっと見守り続けている。
幼い時には、雅雪に懐いていたのに、最近は自分が遼平の両親を死に追いやった者の
関係者だとわかり心を閉ざしている。


14年前の事件の真相が明かされるのは後半なので、それまでは
登場人物たちがどう関係しているのか、明かされないまま読み進む。
そして、真相を知って・・・
雅雪が気の毒過ぎると感じた。
罪の意識を感じる必要あるのか?
雅雪の誠実さにはなんと言っていいのやら・・・。
理不尽過ぎる目に遭いながらも、遼平のことを気にかけ拒まれても離れず居るって
凄いな。

終盤は、それが、報われて、良かったぁ~。
二人で野宿することになり、お互いの気持ちをさらけ出して語る場面は感動的!!


凄く読み応えのある話でした。

雅雪、遼平二人ともこれからの未来はきっと幸せが待っている!と
信じたいなぁ~。
少し幸せに近づいていけそうなラストだったのが救い。



                         ★★★★★
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