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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2014年1月


 80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

                      (小学館HPより)


1983年6月~1992年5月までのOL本木青子の物語。

田舎に帰ろうと決めて送別会だと上司に連れて行って貰った寿司屋「すし静」。
そこでは職人の握った寿司をその握った手から受けて食べるスタイル。
その食べ方も衝撃的だったが、寿司の美味しさにも更なる驚き。

また食べに行きたい!
そう思った青子は、田舎に帰るのをやめ、一人でまた「すし静」に食べに行けるように
なりたいと転職し自分の給料でたまに「すし静」に行くのが楽しみになる。


へ~お寿司で人生の転機が変わったんだぁ~。
面白い展開だなぁ~と最初から期待感が高まりました。
職人が握る寿司をそのまま受けて食べるスタイルって、実際にあるのかな~?


新しい会社での出会いもあったけれど、青子が憧れるのは「すし静」の
若職人・一ノ瀬。

青子の恋の行方は???なんてことも気になりながら、最初から最後まで
楽しく読めました。
食べるシーンが巧い!

最初に読んだ著者の作品「ランチのあっこちゃん」同様、食べ物の描写がいい。

ラストは、ちょっと切なかったけど、青子頑張れ!!と言いたくなった。



                       ★★★★★
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発行年月:2008年9月


  生きるうえで、無傷ではいられなかった二人が出会って結婚。二
人は新居に一匹の猫を招き入れる。
子猫はおとなになり、やがて---- 夫婦と猫のせつない物語。

                    (ポプラ社HPより)



叔母の紹介で一時帰国していた未知男と見合いをした彩乃。
未知男はアメリカ国籍を有する。
出会って短時間のうちにお互いに惹かれ、数日で結婚を決めた二人。
そして、アメリカでの新婚生活がスタート。
二人とも離婚歴あり。
彩乃は、持病のため子どもが産めないからだ。
そんな二人は、猫を飼うことに決める。
動物愛護施設で、このままでは殺されてしまう猫を見て、そのなかの1匹を
連れ帰る。
名前はマキシモ。

猫の居る生活が、微笑ましく続き、いいなぁ~と羨ましく思った。
でもやがて来るマキシモの寿命。

動物病院に入院させるが、いつ亡くなってもおかしくない状態が続き
二人は家に引き取る決意をする。

マキシモは家に帰ることが出来て良かったなぁ~。
最期を二人に看取って貰えて幸せだったでしょう。


マキシモの最期に悲しみでうまく向き合えなかった未知男は優しい人なんだな~。
普段は前向き思考で、逞しいのに。
こういうギャップはいい。


暫くは喪失感の日々でしょう。
この後も二人揃って仲良く暮らして欲しいな。


                            ★★★
 


発行年月:2013年9月


短大を卒業してからおよそ20年。同窓会の案内を受けとって以来、ノンは学生時代に亡くなった男友達のことが気になりはじめる。彼は自殺ではなかったのではないか?  ノンは仲のよかった友人に連絡を取ると――。
彼女たちの「日常」を、静かな時の流れとともに丁寧に描き出す、著者の思いあふれる傑作。

                   (光文社HPより)
 

短大時代の友人に連絡をとる則江(ノン)。
出身高校が同じの領子に先ずは連絡。
高校の同窓会の話が出て、ノンはずっと気になっている森川雄士の死を語る。
自殺と噂されているけれど、本当は違うんじゃないか?

6つの話に分かれていて、それぞれに則江と領子と短大時代に仲がよかった
人たちが順番に登場して、最後は、皆でノンに会いに行こう!と決まる。


領子・・・会社が潰れて失業中。以前は出版社勤務で、今は愛犬モモと暮らしている独身。

明子・・・従兄(寛一)の紹介で知り合った子持ちの7つ年上の征治と結婚。娘の舞衣は中学生だが、自分のことを母親と認めてくれていないのでは?と少し悩んでいる。

小沼花・・・明子の従兄の寛一(カンペー)と一時付き合っていた。阪神大震災で姉夫婦を亡くし、そのころから寛一との関係がぎくしゃくし別れた。

穂乃香・・・短大時代、他の大学生だった森川雄士と付き合っていた。
しかし、つきあいに悩んでいてその相談相手だった栃田とその後、結婚。

美晴・・・ニューヨークの演劇学校に入学するため家出同然で渡米。
ダンサーになるのが夢だった森川とは友人でありライバルのような関係だった。


それぞれの現在、置かれた環境。
みんな少し、悩みも抱えながら生きている。
そして20年ぶりに美晴を除く全員が東北に住む則江の元に集合。
そして、則江自身も数日前、前々から疑っていた夫の浮気を白状させて離婚の危機を
感じていた。


集合し再会を喜ぶ彼女たち。
楽しく懐かしい会話の最中、襲った地震。


彼女たちが再会したこと、震災を皆で体験したことがその後の生き方を考えるきっかけになっていく。


学生時代の友人って、やっぱりいいよね~。
なんて思えた。


                      ★★★★★



発行年月:2007年8月


 海に消えた少女の記憶が、今もわたしを翻弄する――。2005年ブッカー賞受賞作。

最愛の妻を失った老美術史家が、遠い日の記憶に引き寄せられるように、海辺の町へと向かう。あの夏の日、双子の弟とともに海に消えた少女。謎めいた死の記憶は、亡き妻の思い出と重なり合って彼を翻弄する。荒々しく美しい、海のように――。カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』をおさえてブッカー賞を受賞した傑作長篇。

                     (新潮社HPより)


ちょっと前の作品。
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』をおさえて?
そちらも未読ですが、ちょっと興味を覚えて読んでみました。
表紙の絵も好みだったので・・・。


主人公は、マックス・モーデン。
最愛の妻を病気で亡くし、独身で結婚する気があるのかないのか?の娘・クレアと
ともに遠い昔、少年時代を過ごした思い出の海辺の町へと向かう。

そして、少年時代の海辺の町でのことが語られる。
都会から来た一家の双子の姉弟と仲良くなり、グレース家に頻繁に出入りするマックス。
双子は、クロエとマイルス。
マイルスは生まれた時から喋らない。
双子の母親・ミス・グレースに最初は惹かれたマックスは、グレースに近づくために双子と
仲良くなる作戦を立てていたのだ。

この時期の少年が思うこと。性のめざめ。

海辺の町の様子を語る描写が美しい。

少年時代の話に突然、病気療養していた妻・アンアのことが全く別の話のように
語られる。


思い出に残っている景色を鮮明に思い出すって誰にでもあるんじゃないかな?
マックスの場合、そこに強烈な印象を残した双子の存在があるから尚更。
ちょっとしたミステリーも絡んでいたりして・・・。

読みやすく、なかなか面白かった。

カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』も読んでみたい。


                            ★★★



発行年月:2014年2月


 たとえ「毒」でも、「ボケ老人」でも――親を捨てられない長女たちの行く末は?

痴呆が始まった母のせいで恋人と別れ、仕事も辞めた直美。父を孤独死させた悔恨から抜け出せない頼子。糖尿病の母に腎臓を差し出すべきか悩む慧子……当てにするための長女と、慈しむための他の兄妹。それでも長女は、親の呪縛から逃れられない。親の変容と介護に振り回される女たちを描く国民総介護時代に必読の連作小説。

                    (新潮社HPより)


3つのお話。
3人の長女たちの苦悩が、こちらにも痛いほど伝わってきて、苦しくなりました。


<家守娘>
島村直美
離婚して実家に戻り、母親と二人暮らし。
昔は、綺麗で料理も上手、何もかも完璧だった母が、今は認知症。
母は、幻の女の子・ユキちゃんを見る。
病院で処方される薬も拒否。
そして、母親を連れて行った病院で知り会い、直美と親しくなった男性のことを
悪く言う。そして、事件が起きる。


<ミッション>
秋本頼子
母が50代で病死。
一人暮らしをしていた父は60代半ばで孤独死していた。
頼子は、26歳で大学医学部に入学し、恩師の園田の死後、その仕事を引き継ぐ
ことを決め、インドの山奥の村へ。


<ファーストレディ>
松浦慧子
父は医師で自身の経営するクリニックで多忙な日々。
母は糖尿病が進行している。
医師の妻だから他の病院に受診させても自己管理が家庭で出来ると判断されてしまい
それがアダとなっている。
母は食欲を抑えられず、甘いものを食べ続ける。



3人の長女たちは、皆、親のことを大事に思っている良い娘。
それゆえ、苦しんでいる姿は痛々しい。
他人ごとじゃないなぁ~と思えて、ちょっと怖くもなった。

どんどん、高齢化が進み、医療が進歩して、昔なら亡くなっていた病気も命だけは
助けられるようになったりして・・・・
二番目の話<ミッション>で、へき地に医者が来たことは喜ばしいことだと思うのは
こちら側の常識で、元々、医師など居なかった暮らしをしてきた村人には
医者が来たことで、自然に死ねなくなったと考えているというのは、言われてみれば
なるほどなぁ~と思った。
ある程度の年齢になったら、自然に亡くなることの方が幸せかも。
ベッドの上で化学療法を受けながら生き長らえても苦痛なだけだから・・・。

この本で、いろいろな事を考えさせられました。

決して読んでいて楽しい話じゃなかったけれど・・・^^;


                          ★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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