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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2014年2月


 ブラジルで起きた、小さな奇跡!

リオデジャネイロに住む15歳のアリコは、初めて一人で映画を見に行った日、帰り道で不思議な少女に出会う。自由奔放なナーダに魅せられたアリコは、だんだんと仲を深めていくが… 。友情と恋愛の成長物語。

                   (角川書店HPより)


まず、本を手に取って、このカラフルな表紙の絵に惹かれました!
装画は大野 舞さん。

舞台はブラジル。
そこで暮らす15歳のアリコが主人公。
日本人の父親との二人暮らし。
母親はポルトガル人で、母国に帰国後亡くなったらしい。


ある日、アリコは映画館で「世界の始まりへの旅」という映画を一人で見る。
監督は88歳のポルトガル人の男性。
その映画を見たあとで、知らない赤毛の女の子・ナーダに声を掛けられ
誘われるままカフェに同行。
同い年だというナーダは、自由奔放なかんじだけれどなんとなく惹かれるものがある。
その後も急にアリコの前に現れては、いろいろなところに連れて行き
いろいろな人に巡りあう。

そして、ジットという男の子と知り合う。
ジットと親しくなり、好意を抱くが、ナーダは「死んでしまった人だから・・・」と
仲良くすることを反対するような言葉を言われ混乱するアリコ。

ナーダも同じようにジットが好きなんだなぁ~と気づいたら、なんだか
微笑ましい。
同じ子を好きになったら女同士が少し陰湿な関係になるのが常だけど
二人の友情はその後も続く。

そして、終盤、わかった事実。
なるほど・・・・

そして、ナーダの導きで母親の故郷のポルトガルに旅立つアリコ。
そこで出会った母親の親戚たちとの交流。


ラストも素敵だった。


あとがきで、書かれていたブラジルでの著者の思い出話も興味深かった。

角野さんのブラジルでの体験を書いたというデビュー作も読んでみたいな。


                          ★★★★★
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発行年月:2014年1月


  少女の強く切なる祈りが起こした、やさしい奇跡。
『楽園のカンヴァス』の著者が長らく温めてきた、心ゆさぶる再生の物語。

                 (ポプラ社HPより)


1995年1月17日(火)午前5時46分52秒
阪神淡路大震災発生。

パン屋さんを営む阿藤家の朝は早かった。
両親はパンの仕込中。

子どもたち3人は、まだ二階の部屋。
そして、突然家が倒壊。
両親は、家の下敷きになり亡くなる。
幼い3人は、その時、足に大けがを負った丹華(にけ)を助けてくれた
お医者さんの養子として育つ。

主人公の丹華(にけ)は当時小学校3年生。
兄の逸騎は小5.妹の燦空(さんく)は保育園の年中。

そんな兄と姉妹が成長していく姿を描いた物語。

震災時の状況は、リアルで胸が痛くなりました。
それを実際に目の前でみて、自分の家族がそこに居るとわかっていながら
助け出せなかった無念な思いを抱えて今日に至る人たちがどれだけいることか?
それを想像したら堪らなくなった。

3人は、幸い、面倒をみてくれる人に巡りあえ両親は亡くしたけれど
ひとりぼっちという孤独は感じずに済んで幸運だった。

実際はもっとつらい状況を経験した人の方が多かったでしょう。


丹華たちの成長過程は微笑ましく、良い物語だとは思うけれど、
やや物足りなさを感じたのは、なぜだろう?


                          ★★★





発行年月:2013年12月


構想10年! “ハイパー・ゴシック・エンターテインメント”堂々完成!

大和文化を信奉する「ミヤコ民」と物質文明に傾倒する「帝国主義者」に二分された近未来の日本。そのミヤコで美青年剣士の紫風が臨む生徒会長選挙で妨害工作が続発。それは第三の勢力「伝道者」の宣戦布告だった!

                (角川書店HPより)

冒頭読んだとき、時代物?と思いましたが・・・
これは近未来だったんですね~。

日本は2つに分かれている。
主人公たちは、「ミヤコ民」。
そこで行われる生徒会選挙が大きな意味をもつ。
なぜならそこの生徒会長は、自治大臣と教育省の高官も兼ねるミヤコの権力者の
ひとりだから。

現生徒会長は、春日紫風。
春日家は、ミヤコの中では由緒ある家系。
春日蘇芳と春日萌黄は、紫風の従妹に当たる
いずれも剣の達人。

選挙の候補者は、紫風のほかに2人。
及川道博と長渕省吾。

及川道博は、派手目なスター。
蘇芳と婚約関係?


登場人物たちのキャラクターがしっかりしていて、すぐにイメージが
頭に残るかんじ。
なので、登場人物が多くても混乱せずに読み進められた。
美男美女ばかり。
そんななかでの権力争いの話?
と思ったら・・・・あらら・・・最後はビックリ!
なるほど・・・そういうことでしたかぁ~。


結末の〆はやや脱力でしたが、そこまでの話が面白かったので、こういう話も
いいか?と思った。

しかし、及川光博とか長渕省吾とか、完全に遊んでるぅ~。
こういう遊び心は嫌いじゃないのでOKです^m^


これ、漫画とかアニメ化したら面白そうだな。


                        ★★★★





発行年月:2013年12月


 少年のまっすぐな憤怒が眩しい<プリン三部作>と
繊細にして骨のある30代女子のゆれる日々を描いた中編二篇所収

                (文藝春秋HPより)


少年三部作は
<少年とプリン>
6年3組の給食は何故か時々不足する。
今日はプリンが1個足りず、担任の女教師がブチ切れ犯人扱いされた
少年は怒り言い返す

<老人とアイロン>
進路調査のアンケートに「アイロン師になりたい」と書いた中学2年の少年。
それを同居の男からダメだしされて口論。

<ア・ラ・モード>
プリン・ア・ラ・モードが食べたくて注文したのに「ア・ラ・モードならあります」と
言われ心のなかに怒りを感じながらも、承諾する少年。


この3部作の少年は同一人物だろうか?
プリン好きなことで考えると、同一人物かなぁ~?
なんともユーモラスな話で、クスッと笑えた。


ほか2編は、東日本大震災を経験した者たちの話。

<あの日以来>
親戚夫婦が海外移住をしたので、その一軒家に旧友とその知り合いと女3人で
共同生活を始める私。
そして震災が起き・・・
旧友の知り合いは離婚前の夫の元に戻るが、再び帰って来て、私は東北にボランティアに
行った恋人(勤め先のカフェのオーナー兼店長)から「こちらで落ち着こうと思う。いっしょに
やらないか?」と言われ迷う。


<漁師の愛人>
震災後、サラリーマンから漁師になると故郷に戻った恋人と一緒についてきた私。
恋人にはまだ離婚していない妻子がいるが、別居していて夫婦の関係は壊れている。
わたしは「二号丸」と陰で呼ばれている。



2つの話の主人公は女性。
今の生活をこのまま続けていくべきか?多少悩みつつも、周りの人たちとの
関わりを通じて自分の進む道を決心したような話で、読後感が良かった。

どの話も面白く読めた。


                         ★★★




発行年月:2014年1月


 ふたつの才能が挑んだ
シナリオなしの真剣勝負。
全5幕。

「ないものを探してください」。
小川洋子の描く人物たちの依頼に、クラフト・エヴィング商會が応える。
ふたつの才能が真剣勝負で挑む、新しい小説のかたち

                   (筑摩書房HPより)


小川さんとクラフト・エヴィング商會が、コラボするとこんなに素敵な
芸術作品のような1冊ができるんですね~とただただ感動!

5つの探し物をクラフト・エヴィング商會に依頼する・・・注文書
そして、目当ての品を見つけて届けてくれる・・・納品書
それを受け取っての感想など・・・受領書


探し物は、皆、それに関係する小説がある。


<case1 人体欠視症治療薬   『たんぽぽ』川端康成>
<case2    バナナフィッシュの耳石   『バナナフィッシュにうってつけの日』J.Dサリンジャー>
<csse3    貧乏な叔母さん   『貧乏な叔母さんの話』村上春樹>
<case4     肺に咲く睡蓮   『うたかたの日々』ボリス・ヴィアン>
<csase5   冥途の落丁   『冥途』内田百聞>



どれも素敵でした。
小川さんの文章、クラフト・エヴィング商會の文章・・・・相乗効果でちょっと不思議で
ユーモアもある独特の世界観。
9年の年月を要して作られたと知り、納得です!!


一番好きだったのは、三番目の貧乏な叔母さん。
4歳の時から19年間いっしょに暮してきた郵便配達人だった祖父を亡くし、
悲しみにくれる日々のなか、突然、現れたおばさん。
「あなたは誰ですか?」の問いに、おばさんは「村上春樹氏の『貧乏な叔母さんの話』を読めば
わたしのことが書いてある」という。
そして突然、姿を消す。

郵便配達人という仕事だからこそ、過去と未来と現在を繋ぐ不思議なことも
納得できるオチ。
なんだかファンタジックなかんじで良かった!


最後の小川さんとクラフト・エヴイング商會のお二人との座談会のような
章も面白かった。

またいっしょに何か作って欲しいなぁ~。


                          ★★★★★

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