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読んだ本の感想あれこれ。
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dfadf33c.jpg発行年月:2008年7月


1953年夏、アメリカ・ニュ-ジャ-ジ-州。
11歳のペニ-は幼くして父を亡くし、母とその両親である祖父母との3人暮らしをしていた。亡くなった父方の親戚も近くに住んでおり、そちらの賑やかな親戚とも交流するペニ-だが、母親や祖父母は父方の親戚とは、わだかまりがある。



第二次世界大戦後のアメリカのあまり知られていない史実が織り込まれたお話で、いろいろと勉強になりました。

ペニ-は本名ではなく亡くなった父が、ビング・クロスビ-ファンの歌「ペニ-・フロム・ヘブン」が大好きだったので、ペニ-と幼いときから周りにも呼ばれている。

ペニ-が一緒に暮らす母方の祖父母は、アメリカ国籍だが、亡くなったペニ-の父は両親とまだ幼い時にイタリアから移民してきた人たちだった。
アメリカ人の母とイタリア人の父。

亡くなった父の弟・ドミニク叔父さんは、元野球選手で父より先にアメリカ国籍を取得していた。

ペニ-は、父親の事を知りたいと「何で死んだの?」と聞くのですが、その質問は何故か皆の哀しみを呼ぶ様子で、「病気だよ」という者あり「事故だよ」という者ありで一貫性がなく、父親の死の真相を知りたいと一層強く思うようになる。
そして、ある偶然から、真相を知るペニ-。
ショックを受けながらも、それを受け入れる。
大人たちより、この辺は立派だったかも。

そこには、アメリカの知られざる史実があるのです。
イタリア系移民に対し「敵性外国人」というレッテルで多くの者がスパイ容疑を掛けられ、収容所送りになったそうです。
そんな事に巻き込まれてしまったペニ-の父親。
気の毒としか言いようがなく辛かった。

こんな背景があり、お互いの親戚関係に溝が出来てしまっていたのですが、最後は少しずつ歩み寄りを見せた形でよかった。
ペニ-の存在が大きかったのかな?


これも図書館の児童書コ-ナ-で見つけましたが、なかなか良いお話でした。
大人が読んだほうが理解出来るお話でしょう。

★★★★
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