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読んだ本の感想あれこれ。
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5822edd8.jpg  発行年月:2009年1月


   中国の東南部、とあるレストランに勤める林玉玲(リンユイリン)は、店長から金魚の世話を頼まれる。
   あるとき、日本に嫁いだ娘の出産のため来日した玉玲は、日本人との再婚を勧められて・・・・・・・。

  衝撃の芥川賞受賞から半年、日本と中国をめぐる
                         新たなる感動の恋愛スト-リ-
                                     (本の帯文より)



若い頃からレストランに勤めている玉玲は、51歳。
夫は、娘が大学を卒業し、日本に留学する半年前に交通事故により他界している。

レストランでは、金魚を沢山飼っていて、その世話係をあるとき、突然、命ぜられる玉玲。

金魚(ジンユ)は金余(ジンユ):お金が余ることと発音が同じであることから、縁起のよい生き物と大切に育てられて、中国の人々に親しまれているもの。

が、一方、お世話係としては、気を遣い、水槽に浮いている金魚が連日発見されると、店の運気にも影響すると店長からキツイ言葉を受けたりで結構、荷の重い仕事。

玉玲は、美しい人のようで、年より若く見える人。
なので、ずっと想っていたと近づく男性もいて、そんな一人の周彬とは、いつの間にか同棲している。
周彬の片思い的雰囲気なのですが・・・。


そして、金魚係を他の者に頼み、留学先の日本で結婚し、出産が近い娘・珊々(シャンシャン)の手伝いをしに日本に旅立つ、玉玲。
その飛行機の中で知り合った、北京出身で今は、日本で暮らす女性・森田さん。
後で、二人は連絡し合い、何度か会うようになるのですが、森田さんがなかなか面白かった。
この森田さん、留学生だったご主人と知り合い日本に付いてきて20年。
ご主人はエリ-ト会社員で、現在は上海在中、でもあちらに不倫相手が居る様子とか。
そんな事を、ざっくばらんに話し今はセレブな一人暮らしを気ままに楽しんでいるのよ~と。
でも、そんな見栄っ張りな発言のなかにちょっと寂しさみたいなものも感じちゃいました。

娘に勧められて、日本人とのお見合いを幾つかする玉玲なのですが、一度は森田さんが同行したりして・・・・。

娘は、中国で母親に同棲相手がいる事を知らないし、玉玲も自分のことを大事に想ってくれる周彬に対して、結婚相手というほどの強い愛情は感じていないので、見合いの席が設定されるわけなのです。

この日本人とのお見合いの場面が可笑しかった。

日本人、ちょっと変なの。でもお人よしで憎めない良い人というかんじかな?
この辺は日本人に対する著者の気遣いかしら?


日本に来て、文化の違いに驚く、玉玲の様子から、逆に日本での常識は中国では違うんだぁ~なんて知る場面も幾つかあり、その点も楽しかった。

気になるお見合いの行方は・・・・・・。

玉玲の出した結論は・・・・。 これらは、読んでからのお楽しみということで・・・^^;

良い、ラストでした!

最初から最後まで、金魚がゆらゆら泳ぐ様子が目に浮かぶような話で、癒されました。


★★★★



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