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読んだ本の感想あれこれ。
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544cc20b.jpg発行年月:2009年11月


ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして300億の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら・・・・・。


                      (中央公論新社HPより)



悪魔祓いを頼まれた青年・遠藤二郎が語る「私の話」と
証券会社が20分間に300億という損失を被った原因調査に挑む五十嵐真が主人公の「猿の話」
二つの話が交互に語られ、これはいつか繋がるのかな?なんて想像しながら読みました。

それぞれの話は、それぞれにまあまあ面白い。
「私の話」で語られる悪魔祓いについての話も興味深かったし・・・孫悟空が突如出現する「猿の話」もなんじゃ?と思いながらも結構、好きだった(^^)


そして、やはり途中からこの二つの話は接触するのです!
期待通りだけど、へ~こういう風に繋がるんだぁ~!なんて驚いたり・・・(^^)

ま、ラストはふ~ん。っていうかんじで特にすごい感動とかはないんだけど、途中途中の何気ない会話のひとつに「おっ!いいね~!」っていう言葉があったりで、
これは、また映像化されても面白いかもなぁ~なんて思ってしまった。

伊坂さんの作品は結構、映画化されているようなので・・・。

悪魔祓いを依頼される青年の誰かが発するのSOSの信号をキャッチしてしまう体質なんだそうで・・・
「どこかで誰かが泣いている」って思うその感覚は何か優しい気持ちでいいな~なんて。
でも、現実的には察知したから何が出来る?と考えると難しく、それを悩む青年の苦悩が伝わってきた。
気付いたけど、気付かなかったことにしたり・・・
う~ん、わかる!自分がその立場なら同じこと思う!

SOSは・・・何の略?という話もちょっと記憶に留めておきたいからここに残しておこう。
Save our ship(わたしたちの船を救って)
Save our souls(わたしたちの魂を救って)
の意味からじゃないか?と。

なるほどね~前者は身体的救済、後者は精神的救済を求めているのかな?
奥が深い解釈だな。

ラストは、特に感慨深いものがあるものではなかったし、「結局・・・・はどうなった!?」みたいな感じもあるのですが・・・・全体的な雰囲気は好き♪
面白かった!

★★★★

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