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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2004年3月


「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」
亡き祖母の奇妙な遺言に従い、「魔女の館」と噂される洋館に、理瀬は、やってきた………。

                (講談社HPより)


理瀬シリーズ、先に読んだ「麦の海に沈む果実」から続く物語。
先の学園の寮から出た後、2年間、イギリスに留学していたという流れ。

そして今回は、祖母が亡くなり、その遺言に従ってその家で暮らすために
帰国した理瀬。
祖母は同居している、おばたちが留守中、転倒して亡くなったという。

洋館には、二人のおばが住んでいる。
理瀬との血の繋がりはない(みたい)。

姉の梨南子と妹の梨耶子。
2人は全く正反対の雰囲気。
姉は控えめで柔らかい印象、家事のいっさいを担う。
妹は自由奔放で毒婦のイメージ。

理瀬の家のそばには、同級生の脇坂朋子。
理瀬とは気が合い、朋子の病弱な弟・慎二は理瀬に憧れている。

理瀬の祖母の代から何かと相談に乗って貰っている弁護士一家勝村家の
長男・雅雪は、朋子の幼馴染であり、理瀬とも親しくなる。

祖母の一周忌の法要のため、理瀬の二人の従兄弟・亘と稔も洋館を訪れる。


そして・・・朋子に好意を寄せ執拗に迫る雅雪の親友・田丸賢一が行方不明になり
洋館では梨耶子が不運な事故で亡くなる。


理瀬の周りには、いつも不穏な空気が纏わりつく。
学園の時も、何人かが亡くなっていたし・・・
理瀬が直接、関わっているわけではないのに、何度もこんな体験をして
精神的に大丈夫か?と思ってしまう。


祖母がなぜ、理瀬をこの洋館に住まわせたかったのか?
洋館にある秘密を突き止め、すべてを理解したうえで、穏便にこの洋館を
処分してほしかったのだと思う。

理瀬もそのことをわかって洋館のもつ秘密を探り、最後は、真実にいきつく。

なるほど、そういうことかと色々な謎が納得の収拾。
お見事です!


この後、理瀬は再びイギリスへ。
ヨハンとはその後、どうなっていくのか?

ここで知り合った勝村雅雪も、すごく良い青年で成長した姿をまたみたい。

この後の話は2021年発刊の「薔薇のなかの蛇」。
これは既読だけど、この流れでもう一度、読んでみたい。


理瀬シリーズ、この先も続いてほしいなぁ~。



                       ★★★★★
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