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発行年月:2014年10月

西加奈子作家生活10周年記念作品
 1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。 
 父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。 
 イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
 後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。


                   (小学館HPより)


西さんのこれ、発売当初、読みたかったのに、なかなか読む機会なく
暫く忘れていた・・・(^^ゞ
でも先日、「ふくわらい」を読んで、そうだ!と気づいて図書館で借りた。


上下巻の結構長い話・・・それでも読みやすいのでスラスラ。
話も面白い。

圷家の人たち、皆、面白い。
小さい頃のお姉ちゃんの貴子が強烈なキャラ。
母親とのつかみ合いの喧嘩は珍しくない。
父親は穏やかで寡黙。大手石油系の会社に勤めている。
残念なことに上巻の後半で夫婦関係は破綻してしまうのだけど。。。。

物語の始まりはイラン。
アユムが生まれるところから・・・1977年5月

イランの歴史も。
1979年に反政府の革命により国王のバーレヴィが国外逃亡し、外国人たちは
暴動を恐れて帰国する人たちが多くなり、圷家も同様に帰国。
イランはその後、ホメイニが国の最高指揮官に。

時代背景が入ると、ああ、あの時代の話なんだぁ~と分かりやすい。


日本の舞台は大阪。
母方の親戚が大阪に居て、アパートの大家さん、矢田のおばちゃんもなかなかの
キャラクター。


日本に帰国後、再び、父親の海外勤務のため、一家はエジプトへ。
最初は不安だらけでも、意外とすぐに順応する圷家の人たち。
エジプトの人って、そんなに人懐っこいの?とビックリする。

日本人学校に通うアユムにも日本人の友達ができるけれど、
それより、偶然、出会ったヤコブと親交を深めていく様子が素敵だった。
「サラバ!」も二人の友情の証の言葉だったんだぁ~。
なんかいいな、こういう関係。
でも再び帰国することになり、ヤコブとの別れが来てしまう。
哀しいのは共通の感情だと思うけれど、ヤコブは「神が望むなら」と。

ああ、いつか二人が再会出来るといいな~。


帰国した日本での生活も面白いけど、お父さんの仕事について海外に
行くことはないのかなぁ~?
下巻もすぐに読もう!



                    ★★★★★

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