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発行年月:2021年12月


75年の時を超えて発見された奇跡の日記文学――田辺聖子版「アンネの日記」
我が家の焼失、敗戦、早すぎる父の他界……。
すべてを失った彼女はそれでも、小説家への夢だけは諦めなかった。
2019年に惜しまれつつこの世を去った国民的作家・田辺聖子。
没後2年の今年、1945年から47年までの青春期を綴った日記が発見された。
記されていたのは、「大空襲」「敗戦」「父の死」「作家への夢」……。
戦時下、終戦後のままならない日々を、作家志望の18歳はいかに書き過ごしたのか。
月刊「文藝春秋」に掲載されるや、たちまち新聞・テレビ等で大反響となった、
田辺文学の源泉にして、一級の時代の証言。
雑誌未掲載原稿、中短篇4作を収録したほか、梯久美子氏の解説をはじめ、
注釈、年譜なども加えた完全版、ついに刊行。

                    (文藝春秋HPより)



田辺さんの小説は若い頃によく読んでいたなぁ~。
親しみやすい文章で好きだった。


そんな田辺さんの死後、見つかったという日記。
18歳のとき終戦の年の4月1日から書き始めている。
少女らしい日常の一コマから、段々と戦況が厳しくなり、空襲警報が鳴り
住んでいる町も甚大な被害を受ける(大阪大空襲)。


この頃は、日本各地で空襲の被害を受けているけど、大阪は7回も空襲を
受けていたとは、知らなかった!
リアルな空襲のあとの街の様子は、胸が痛くなる。
遺体があちらこちらに・・・
興味本位で見に行く様子も。
もう日常になってしまうと人の感覚も変わってしまうということなのか?
凄い恐怖を感じた。


若いころから小説家になることを夢見て、勉学に励もうとしていたのに
そんなことよりやらなけれはいけないことが出来てしまうなんて。



日記のなかにあったという短編
<蒙古高原の少女><公子クユクの死><ある男の生涯><無題>
も18歳でこの筆力は・・・と圧倒される。
日々の日記も結構長いし、本当に書くことが好きなんだなぁ~



この日記が世の中に出てくれたことに感謝!

また沢山の田辺さんの小説を読みたくなった。



                      ★★★★★
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