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読んだ本の感想あれこれ。
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4bd61dfe.jpg発行年月:2009年3月


子どもなんて、すぐ出来ると思ってた。いつでも産めると思ってた。でも-----。

既婚で子なし。ネット新聞の中堅記者・由佳子は、妊娠と出産の現場を集中取材することに。けれど、人生で一番輝いているはずのカップルはみんな、誰にも言えない気持ちを抱えてその場にうずくまっていた----私たち、本当にもうすぐ、幸せになれるの?出産適齢期への焦りと戸惑い、そして尽きない願望の行方を描いた渾身の長編。

                                      
(新潮社HPより)


橋本さんの作品は「彩乃ちゃんのお告げ」 「九つの物語」と過去に読みました。
心がポッと温かくなるような優しいお話でしたが、これは、ちょっと違うかんじ。

リアルな出産にまつわるお話でした。

物語はネット新聞の記者・由佳子が、ある産婦人科医師の医療裁判を追跡取材しながら、同時にネットで、今の女性がどんな風に出産、あるいは子どもを持とうとしているかの特集を組み、そこに寄せられる体験談を通して、いろいろな女性の妊娠、出産に関する状況をリアルに伝えていく形で進みました。

裁判で被告となった医師は、業務過失致死に当たるのか?ほかの産婦人科医師にその意見を求める由佳子。
モンスタ-ペイシェントの可能性もある?

そして、ネットの方では
診察していた病院で、ある日、「ここでの出産は予約してないから出来ない」と言われる夫婦の話。
なかなか妊娠しない夫婦が、男性側に問題があるかどうかの検査を受ける話など。

自分自身は幸いなことに結婚後二人の娘を出産していますが、これは物語の中の女性たちと同年代の30台のまだ出産前の方が読むのは、少し辛いかも。

しかし、ある程度の取材をしての物語でしょうから、それが現実ということでしょうか?

ラストの方で主人公・由佳子の親友が出産するシ-ンは、なかなか感動的でした。

著者は男性ですが、ここまでリアルに産婦人科の話が書けるのには、驚きです。
女性の気持ちもよ~く表現できていたと思うし・・・。
もしかして、出産の立会い経験ありでしょうか?
なんて、余計なことを考えたりして・・・・・^^;

やや重たい内容でしたが、最後は明るく終えていて、読後感は良かったのでホッとしました。


★★★★

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