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読んだ本の感想あれこれ。
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4288c33f.jpg発行年月:2008年3月


20XX年、東京・上海を舞台に繰り広げられる大人の純愛!

歳も国籍も立場も、何もかもがまるで違う2人の愛が共鳴し合ったとき、それは音もなく壊れ始めた・・・

       
           (宝島社HPより)


物語は20XX年、東京でギャラリ-ショップのオ-ナ-になっている深沢真紅を最大手の都市開発企画会社の社員・南が社長と一緒に訪ねるところから始まる。
ジャラリ-には沢山の絵があったが、一枚とても気になる絵があり、帰りがけ南はショップのスタッフに誰の作品か尋ねる。そしてそれは深沢の私物で詳しくは教えてくれないのだと。
しかし、作品の背面に「#9」と書かれていたと教えてもらう。


そして、物語は、2001年真紅の過去の話へと移る。
真紅の父は若くして亡くなった画家。

そのためか、美術品などの一級品を見抜く洞察力がある。

田舎から東京に出てきた真紅が、先ず最初に始めた仕事は、ア-トとは名ばかりの作品を販売する仕事。ノルマが達成出来ず、上司からは叱責される。
そんな時、偶然に出会った中国人の王剣。

王剣は年商3億ドルの大企業のトップだった。

話の流れで・・・真紅と王剣とのラブスト-リ-が展開されるのか?と思うと、
そんな単純なものではなかった!

表題が#9。

物語の中に登場する#9は
真紅の部屋に飾られていた絵のタイトル(?)名前(?)、
上海の王剣のセカンドハウスの場所だったり、マッサ-ジ師だったり・・・。

真紅の上海での恋は、ちょっと切なかったけど、ステキ。

真紅の過去話が一段落したところで、最後、再び、20XX年に。

そして、隣にいるのは・・・

新たな恋がはじまるのかな?なんて想像させるラストがまたステキ!


原田さんの作品、やっぱり好きだな♪

★★★★
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312cc2dc.jpg発行年月:2009年3月


第1回日本ラブスト-リ-大賞・大賞作『カフ-を待ちわびて』から3年。
奄美諸島の小さな島を舞台に生まれた感動のサイドスト-リ-。

島を愛する旅人でフリ-タ-の純子と、故郷の沖縄を捨て、東京のキャリアウ-マンとして生きる成子。
ひょんなことから、この対照的な二人が出会い、ある目的のために奄美諸島の神秘の島々を旅することに・・・。
しかし、二人が見つけたものは、探していた目的以上の大きなもの。それぞれの「宿命」だった。
                                             (宝島社HPより)

「カフ-を待ちわびて」は映画化が決まる前に読んでいました。
そちらは、幼いころに海で父を亡くし、母も出奔してしまうという重い過去を背負う明青の元に突然、島に来た幸という女性の話でした。

この「花々」は、明青と幸の傍らで、繰り広げられていた別のお話。
時々、明青や幸。
または、島の人々の様子もわかるので、なんだか懐かしい人たちに再会するような気分にもなれました。

今回の物語は二人の女性が主に語る形で進行していきます。

一人は看護師として都会で働いていたがいろいろな物(母親の介護、キツイ仕事、自分勝手な兄)から逃げるようにして、島に辿りつきサ-フショップでアルバイトをしていた純子。だがリゾ-トホテルの建設が始まる為オ-ナ-は店じまいをする事に決め、自身も行き先を考え始める。

そして、もう一人は、故郷の与那喜島から東京に出て、キャリアウ-マンとして忙しく働く成子。
夫は公務員だが、子どもはなし。結婚したのは、生活を安定させ、仕事に打ち込みたかったから。
夫は従順な人だが、あるとき「俺がいないほうが君はもっと遠くにいける。だから別れよう」と離婚を切り出され承諾する。


こんな対照的な二人の女性が、成子が故郷に一時的に戻ったとき、知り合う。

でも二人が、抱えているものが少し似ている。
それだからかな?気が合い、互いの連絡先を教えメ-ルで会話するようになる。
そして、成子が始めようと考えている仕事(ひとり旅が好きな女性が憧れる宿をプロデュ-ス)のリサーチを手伝わないか?と純子に勧める。
純子はそれを受け、互いに一人旅のリサ-チに出る。
そこで、出会う人たちから、いろいろな事を気づかされる。

純子は、奄美の与路島で。成子は奄美の加計呂麻島で。
そこに出てくる、それぞれの島民のとの関わりは良かった!


物語は「鳳仙花」「ねむの花、デイゴの花」「さがり花」「千と一枚のハンカチ」「花だより」と5つの話に分かれています。
どの話も目の前に青い海と青い空。
そして、綺麗な花が映像で浮かんでくるような物語でした。


二人が、それぞれの旅の末、久しぶりに再会するラストもステキでした!

あ~良い物語でした。
この表紙の写真そのままの雰囲気の物語!

最後の最後に「明青」と「幸」の事が二人の会話に出てきて、予期せぬ知らせに嬉しくなりました♪

原田さん、センスいい!

★★★★★

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