恋愛も仕事も上手くできない妹に、どうして私は嫉妬しているんだろう?

三七歳の澪、二七歳の環、一七歳の杏。歳の離れた三姉妹だけどそれなりに仲良く暮らしている……はずだった。しかし次女、環の望まぬ妊娠をきっかけに、姉妹に転機が訪れる。やっと大切なものがわかりはじめた三人が選んだ、それぞれの道とは? 女子なら誰でも覚えのある悩みや迷いのあれこれを、暖かく包み込むガールズ長編。
(新潮社HPより)
三姉妹、それぞれの日常が代わる代わる語られる。
3人の父親は、ふたりと行方をくらます。
3姉妹はそれぞれ母親が違う。
父親って何者??
と思っていたら、最後の方で登場しました。
ちょっと変わった家族だけれど、仲は良さそう。
姉妹の三女・杏が家族の食事をセッセと作る様子が楽しい。
橋本さんの本は前作の「今日のごちそう」から、おいしそうな食べ物が多く登場するなぁ~。
姉妹のそれぞれの恋の行方も楽しみながら読みました。
高校生の杏の恋が爽やかで良かったな。
坂本くん、良い子だし(^^)
大きな感動とか特にないけど、楽しく読めるお話でした♪
★★★
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伊坂幸太郎、山本幸久、中山智幸、真梨幸子、小路幸也。
ペンネームに「幸」が付く5人の作家が
幸せをテーマに書き下ろした短篇小説集。
(PHP研究所HPより)
どの話も面白かった。
幸せをテ-マにしているので、ほんわか温かい気持ちになれますが・・・・
初読みの真梨さんの作品 「ハッピ-エンドの掟」は、ちょっと異質でした。
幸せを妬む側の怖さが表われていた作品。
「Weather 伊坂幸太郎」
友人の結婚披露宴に招かれた男。
レストランでのカジュアルな形式での会場で、同じテ-ブルには新婦の友人たち。
彼女たちと会話をしながら、新郎新婦の様子を気にしている。
新婦は高校時代の元カノ。
披露宴のラストは感動でした!
「天使 山本幸久」
77歳の福子は、スリ師。
戦後間もないころは、家族を失った子どもが行き抜くには盗みをするしかなかった。
そして13歳のときに出会った一つ目金治にスリの技を伝授され、金治が亡くなるまで一緒に過ごした。
あるひ、ショッピングモ-ルでスリの手伝いをさせられている9歳の男の子・タカシと出会う。
タカシの姉・カホも母親の恋人にスリをさせられている。
二人のためにある行動に出る。
ラストはちょっと哀しいけど、ジ~ンとした。
「ふりだしにすすむ 中山智幸」
りりこは、突然、見知らぬ60過ぎの男から、名前を呼ばれ「ぼくはきみの生まれ変わり」と告げられる。
薄気味悪さを感じるが、再び男と会い、話をするうちに男のいうことを信じていく。
ラストは事に真相に気づき、そういう事だったのかぁ~!!
巧いなぁ~と感心。
良い話でした。
「ハッピ-エンドの掟 真梨幸子」
アイコは母子家庭。母親はホステス勤め。
貧しい暮らしいつもひとりぼっちだったが、母親が結婚を決め幸せな暮らしが出来そう。
それを見ている隣に住んでいた女の子がアイコに告げた言葉は、アイコを震撼させる。
怖いなぁ~この話。
ずっと幸せな話が続いていたのに・・・・・ゾ~ッ。
でもきらいじゃない(笑)
「幸せな死神 小路幸也」
バ-でお酒を飲んでいた帆奈は、隣の男性にあやまってウイスキ-をかけてしまった。
そしたら、その男性は自分のことを死神だという。
死神は人が死ぬのを看取るのが仕事で、それをずっと続けるのだという。
死神もこの仕事を始めて人間でいうところの95年だと。
人の誕生をみることがないという死神に帆奈はそれを見せてあげたいと思い、実現させる。
これも凄くよかった!!
やはり小路さんいいな~。
この話が一番すき。
巻末の解説も面白かった。
この本が出来上がるまでの経緯とか。
へ~なるほど~なんて最後まで楽しめました♪
★★★★★
女は素知らぬ振りをして、いつも抜かりなくすべてを整えている──。

50歳を目前に大企業からリストラされたバツイチの岳夫は、恋人にも振られ、全てを失って一人きりで軽井沢のボロ家での田舎暮らしを始めた。しかし彼の周りには、料理屋の優しい女将とその娘、艶やかな人妻、知的な獣医などなぜか女性が現れて……。思いがけなく展開する人生に立ち向かう男と女たち。大人のための長篇小説。

(新潮社HPより)
50歳目前の男性が主人公。
珍しいな・・・男の人が主人公なんて・・・・と先ずは思いました。
それも離婚して8年で経営不振の航空会社をリストラされてという状況。
建築家だった父、自らが建てた軽井沢の放置状態だった古い別荘を新しい住処に決め、そこでの生活を描く。
でも、どんどん広がる人間関係は楽しい。
先ずは、ホ-ムセンタ-で買い物していて会話した店員・恵理。
その母親・ゆり子が営む小料理屋「しののめ」の常連になり、別荘滞在中の紘子と知り合い、捨て犬を飼う事になり、動物病院の獣医師・沙世とも出会う。
実にいろいろな女性と知り合う主人公の梶木岳夫。
捨て犬をロクと名づけ飼うのだけど、このロクが可愛い♪
利口だし・・・。
唯川さんがきっと犬好きなんだろうなぁ~。
そして終盤、意外な真実がわかる。
なかなか面白いお話でした♪
★★★
小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
(朝日新聞出版HPより)
下巻も面白かった。
5つ目の夜のつづきからスタ-ト。
体を小さくしての二人の冒険。
いろいろなモノたちが登場。
言葉を話すエンピツたち、チョ-クたち、サヒワレスプ-ンたち。
それは自分たちが昼間過ごす小学校のなかでもよく見るモノたち。
モノたちの言葉が印象的でした。
・・・・・おまえたちは自分のものを自分と同じくらいに大事にすることなど決してできない・・・・・・
その言葉を黙って聞いたあと仄田くんの言う言葉もなかなか良かった。
・・・・・自分と同じように大事になんて、できない。でも、それだからといって、大事に思ってないわけじゃないんだ。できるだけ大事にしたいんだ・・・・・・」
昼間の世界ではか弱いかんじの仄田くんがどんどん頼もしくなっていく様子が良かったな・・。
そして、最後の夜が終わって・・・・・
物語のおしまいには、さよと仄田くん、ほかのクラスメイトたちが大人になった様子も少し書かれていて
嬉しかった♪
仄田くんもさよも、二人で過ごした夜の世界の経験を活かして立派な大人になったんだろうな~。
下巻の、挿絵も素敵でした!
★★★★★
小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
(朝日新聞出版HPより)
結構、厚い本なのに、面白くて一気読み。
主人公は、小学4年生の鳴海さよと仄田鷹彦(ほのだくん)。
仄田くんは、クラスでは変わり者として、仲良しの友達が居ない男の子。
でも、さよと共通するものがあって・・・・
さよは、そんな仄田くんを冷静に見つめている。
二人の共通は本を読んでいること。
そして、二人は、ある日、本の世界のような不思議な空間に入り混む。
冒険ファンタジ-の要素が大きいけれど、普通の生活をしている世界にも戻って来て、冒険で体験したことが実生活でも良い影響を与えていくかんじがいい。
仄田くんが、どんどん逞しくなっていけばいいのになぁ~。
そして、さよも幼いころに別れた父との再会を母親に申し出たのも冒険での経験に基づいてだった。
下巻では、どんな展開になっていくのやら・・・・楽しみだ~!!
表紙の絵とともに頁下に小さく描かれる酒井駒子さんのイラストも素敵です!!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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