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読んだ本の感想あれこれ。
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51HH5Zo6OgL__SX230_.jpg   発行年月:2012年10月


   伍代藩士の楠瀬譲と栞は互いに惹かれ合う仲だが、
   譲は藩主の密命を帯びて京の政情を探ることとなる。
   やがて栞の前には譲に思いを寄せる気丈な女性・五十鈴が現れる――
   激動の幕末維新を背景に、己の思いに忠実に生きた
   男女の清冽な姿を描く長編時代小説。


                          (朝日新聞出版HPより)


国学と和歌を教えていた父・檜垣鉄斎の後を継ぎ、此君堂(しくんどう)で和歌を教える栞。
そこに父の代から通っている楠瀬譲。
父は娘の栞が生前は譲の妻となることを望んでいたが、譲は藩主・伍代忠継の勧めで馬廻り役二百石の杉杉浦家の三女・由里を妻に迎え、鉄斎は落胆した。
そして密かに譲に譲に想いを寄せていた栞も同様だった。
しかし、由里が病で没し、譲は、母・弥生と娘・志穂と暮らしている身。

元々は相思相愛の二人ならば、共に暮らせばよいのでは?と思って読んでいたら・・・・
先妻・由里の妹・五十鈴が登場。
栞とは対象的に気が強そう。
そして藩主・忠継も譲と五十鈴を添わせたいと思っているようだと。

ええ?三角関係?なんて今時の恋愛小説のようなものをこの幕末の時代を背景に物語の軸とするのか??とちょっと焦ったりしたけれど・・・・・
さすがは葉室作品、そんなことが軸ではありませんでした^^;

五十鈴も最初は栞びいきで見ていたので嫌なかんじと思ってしまいましたが、
格好いい!
鋭い洞察力で藩主・忠継の妻になってからは、栞と譲を助ける働きをする。

江戸幕府の倒幕を目指し、尊皇攘夷派が企てにより戦を起こす時代のなかで、新しい国造りをする時期だと思いながらも幕府側で政情を探り奔走する譲の姿に攘夷派にいつか命を狙われてしまわないか?と栞と同様、ハラハラドキドキ。

攘夷派の佐倉健吾の存在は最後まで不気味だったなぁ~。

実際、佐倉の企みのせいである疑いをかけられ投獄されてしまう。
しかし、投獄されても志がぶれることはない。
これからの国造りについて同じく投獄された榎本武揚と熱く議論する姿は格好良い。

最後は恩赦のかたちで家に帰ることが出来、ホッとしたけれど、
この先は開拓使として北海道に一家で移住するというところで物語は終わる。

この先の暮らしも厳しいだろうなぁ~。
でも、愛する者と共に生きていかれたら・・・という思いなんだろうな。

「この君なくば一日もあらじ」・・・・・いつまでも胸に残る言葉です。


今回も良い話をありがとうございますm(__)m
著者の葉室さんに感謝!


★★★★★
 
 
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ひろさんへ
えぇ!?
今月も新刊が出るのですか!?
嬉しいけれど、すごいスピ-ドですね~。
もちろん、わたしもついて行きますよ~
図書館にはさすがにまだ入って来ませんが・・・
またの情報をお待ちしています!
いつもありがとうございます
kyoko 2013/02/02(Sat)09:54:14 編集
葉室麟「春風伝」
2月になりました。「春風伝」が出ます。このあいだまでの2ヶ月に1冊のペースでさえ凄いと思っていたのに今や1ヶ月に1冊のペースです。ハムリン先生の飛ばし過ぎについて行くのは大変ですがそれ以上に感動を与えて下さるので最後までついて行こう思っています。                                「春風伝」-日本の未来を正確に見据え、奇策を用いて内外の敵を圧倒した稀代の革命児・高杉晋作の短く激しい生涯を描く渾身の歴史長編。
2013年2月22日発売予定  新潮社
ひろ 2013/02/01(Fri)14:24:01 編集
ひろさんへ
おぉ~!!
嬉しいニュ-スをありがとうございます(^^)

「蛍草」がもうすぐ手元に来そうです♪
こちらの新刊もまた予約入れますね!!
kyoko 2013/01/28(Mon)15:29:37 編集
葉室麟最新作「おもかげ橋」
去年の6月葉室先生の母校西南学院大学で聞いた夏、秋、年末、新年早々に上梓しますという発言。夏ー「千鳥舞う」秋ー「この君なくば」年末にはと思っていたらこの間の「蛍草」。清清しい涙に感謝していたら新年早々の分が早くも上梓されました。
「おもかげ橋」武士とは命がけで人を信じるもの。二度と戻れぬ故郷、忘れたはずの初恋の女、信じる友との絆・・・・・。一生に一度の純愛の結末とは。
ひろ 2013/01/28(Mon)11:46:30 編集
ひろさんへ
図書館で読まれたのですね?
葉室作品は泣けますが、実際にハンカチが必要なるほどんあですね~。
一人で静かに泣きながら読みたいと思います。
図書館の順番ももうそろそろかなぁ~。
読むのが待ち遠しいです!!

そうですね。
もっともっと作品を読ませていただきたいです!
また何か情報ありましたら、よろしくお願いしますね(^^)
kyoko 2013/01/23(Wed)17:04:57 編集
ハムリン先生「蛍草」
図書館で「蛍草」を読みました。他の人がいるにも拘わらず感受性の鈍い私が泣かされハンカチで涙を拭いました。葉室ワールドは凄い。お薦めの作品でした。ハムリン先生には長生きしていただき素晴らしい作品で泣かせてもらいたいです。
ひろ 2013/01/23(Wed)13:21:52 編集
ひろさんへ
最新刊が出たんですね!?
お知らせいただきありがとうございますm(__)m

毎回、感動の作品を届けてくれる葉室さん!
今度のお話もとても興味深いです!
図書館の列に早く並ばなきゃ!
kyoko 2012/12/21(Fri)17:06:59 編集
蛍草
ハムリン最新刊が出ました。「蛍草」です。
武家の娘から女中に身を落としても、いつも元気良く朗らかで心に一点の曇りもない。前を向いて行く。切腹した父の無念を晴らす悲願を16歳の小さな胸に抱えながら、個性豊かな登場人物たちがじんわり温かみを醸成する。極上の葉室ワールド。
ひろ 2012/12/21(Fri)14:02:58 編集
ひろさんへ
あら、そうですか?
静岡県人ですが我が家は中日新聞なので
知りませんでした。
本になるのを気長に待ちます・・・^m^

もうすぐ新刊が出るようでファンにとっては嬉しいですね!
また読んだら感想を書きます。
kyoko 2012/12/15(Sat)21:03:30 編集
 紫匂う
ご存知だと思いますが静岡新聞に葉室麟さんの「紫匂う」が連載で始まったそうですよ。
ひろ 2012/12/14(Fri)08:56:59 編集
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