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518CzXSjcWL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年4月

運命的でも情熱的でもないけれど、互いを必要としている二人の恋。
一人でだって生きてはいけるけれど、あなたとだったらもっと楽しい。
泣いて笑って温かい、著者の魅力全開の感動長編!



                         (幻冬舎HPより)



4章からなる物語。
主人公は二人。
葉山亮太と上村小春。

「米袋は明日を開く」
中学3年生~高校3年生
中学最後の体育祭で米袋ジャンプにペアで臨むところから、二人の関わりがスタ-トする。
そして、高校3年生で上村から告白。葉山は戸惑いつつも付き合う二人。


「水をためれば何かがわかる」
大学生になった二人。
小春は短大で保育士を目指す。
亮太は小春の通う近くの大学に入学し、一人暮らしを始める。


「僕が破れるいくつかのこと」
小春は短大を卒業し保育士として働き始める。
亮太はバイトを掛け持ちしながらお金を貯める。
合コン先で鈴原えみりと知り合い、一方的に好意を持たれる。
小春から別れを切り出され交際は一時ストップ。


「僕らのごはんは明日で待ってる」
亮太と小春は結婚して2年。
小春が妊娠するが・・・。


ごくごく有り触れた日常の連続のなかに、いろいろな物語がありました。
亮太の家族にも小春の家族にも深刻なことは起きたりするけれど、二人はいつもそばにいて、お互いの気持ちを思いやりながら過ごしている。

最初の章での二人の関係は、小春が暗くて無気力な亮太を常にリ-ドするかんじで、なんだか可笑しい。
第三章で別れようと言い去っていく小春を呆然と見送りながら、後日、自分の気持ちを伝えたところは、おぉ~!と感動した。

最後の章は、既に結婚しているので、ホッとしながらも、また新たに起きた問題に、二人で乗り越えていこうという終わり。


中学校で国語を教えていたと記憶してた瀬尾さん。
2011年に退職されて、作家活動に専念することに決めたんですね!

これから、またどんどん素敵な作品を読ませてください!



 

★★★★

 
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